風力被害は15㎞離れても確認されている。

前ページにおいて、フィンランドでは15㎞離れていても低周波被害があるというWONDERFUL WORLDの記事を紹介しました。もし本当だとしたら洋上風力の建設なんか吹っ飛んでしまうね。早速、原典を探して信頼度を小林先生にお聞きしました。

以下、小林先生からです。

送ってくれたフィンランドの記事の原典はこれです:

https://stopthesethings.com/2019/02/01/home-wreckers-finnish-study-finds-wind-turbine-infrasound-unsafe-for-residents-living-within-15-km/comment-page-1/
https://stopthesethings.

文章をざっと読んでみましたが、このサイトの英文をほぼ全訳していますので、とくに付け加える点はありません。ただし、スペースを節約したのか、図と図説を省力しているので、そこだけとりだして紹介しておくと図1:黄色で囲まれている地域では風力発電からの低周波音が連続的である。これはフィンランドのオウル州にある。

図2:低周波音が連続的か、しばしば継続的な地域での症状(風力発電所から15㎞以内)およびより遠方(15㎞以上)の症状 棒グラフに下:左側は、ほとんど連続的 右側は、まれに図中の右側凡例:灰色:とくに症状なし;黄色:ゆるやか;黄色だいだい:症状悪い;黄色:作業能力低下;赤:深刻な健康状態

従来の所説と違っているのは、15~20㎞もの範囲で影響が出るといっている点です。これは紹介記事なので、信ぴょう性は研究論文を見ないと分かりませんが、ちゃんと調査しているらしいので、たぶん嘘ではないでしょう。セットバックをどれだけとればいいか研究している人は日本にもいますが、こんなことが本当だとしたら腰を抜かすでしょう。

文章の末尾に参考文献が載っているので、英文であれば読めるかもしれません。