加害者の論理を蹴っ飛ばせ

天下のサンケイ新聞の記事ですが、ひどい内容です。三段目の結論めいた妄想?はどうでしょう。「風力発電で削減量を確保する」などと書いてある。
武田恵世著「風力発電の不都合な真実」と随分違います。こんなバカバカしい考え方が日本に通じよう周波被害は問題になっています。

よくもこんなウソ八百を堂々と書いたものです。恥を知れ。
小林先生の香芝自動車道の低周波事件では、ちょうど水俣病の「終わった」、「終わらない」を繰り返していた時代でした。

日本列島改造論で高速道路を全国に建設していく時代でした。そして経済設計が疲労破壊や大きな振動といった弊害の前に、堅固なインフラ整備にと転換する時代でした。

地域の被害者団体、弁護士会、医師会、沓脱たけこのような政治家、新聞、などが未知の公害に取り組みました。これが成果を得た理由だと思います。
この時でも東大を出た優秀な教授たちは、橋桁から低周波が出ることはない、と堂々と話していました。

ここに今日の低周波被害を隠ぺいするための秘密の策略があります。
・被害者を孤立させて連携させない。官製の「考える会」などで一網打尽にして黙らせた。被害者の心は弱く、打ちのめされました。

・日弁連など組織的に地球温暖化のために再生エネ普及に取り組みました。実際、大幅に建設推進する意見書を提出しています。
文科省の外郭団体として啓もう活動をしています。偏向していました。

・地域の医師会は全く受け付けない。薬漬けにしてごまかしている。汐見先生は「キサマに医師の資格はない、医者なんか辞めてしまえ」と何度も怒鳴っていました。

・新聞テレビなどは決して低周波被害を報道しない。むしろ自然エネルギーとして礼賛している。

・学者は、騒音制御学会などとして、被害の隠ぺいを繰り返してきた。津田敏秀著「医学者は公害事件で何をしてきたのか」に詳しく書かれている。

・環境運動家、これが今回の風力発電被害を悲惨な泥沼に貶める役割を果たしました。野鳥の会や原発反対運動、グリーンピースなど、組織的に被害者を黙らせました。彼らは行政と通じていました。

各地の自称被害者も自分の殻に閉じこもったままです。あるいは行政の傀儡、とち狂った操り人形でした。伊豆では、まともな人はすべて退去したと聞いています。
二度と関わりたくないとも伝えられています。

地に落ちた学者や行政、環境運動家は、E・フロム『自由からの逃走』に行動原理が書かれています。ハンナアーレントや、ミリグラムのとおりです。
広く知られる社会現象です。是非、彼らの犯罪行為を訴えなければと思います。

被害者は連携して訴えることができるでしょうか。たぶんできないでしょう。汐見先生や窪田泰さん、私も散々に拒否されたものでした。

水俣病でも、イタイイタイ病でも、石綿公害でも、被害者は沈黙しました。そのような元気は残っていませんでした。そして死んでいった。
地域社会の人々は差別して忌避した。やはり核となる人材が複数必要です。

私たちの社会では、人の心は進化しなかった。学ばなかった。是非、香芝高架橋の低周波事件の時のように、社会の善意、正義のために、力を貸してほしいのです。
水俣病は、発覚してから13年して、やっと公害として認知されました。しかし、対策は、それはもう今日に至るも悲惨を極めています。

風力発電事業で、地域社会は根底からその価値観や文化が否定されました。無残な有様です。しかし、誰かがこの理不尽を止めさせなければなりません。
私だけでは到底、日吉フミコさんのようにはいきません。教授たちが我家に来て、何度も測定したあの測定結果に対しても、きちんとした評価がほしいのです。しなければなりません。

私たちは水俣病の記録からたくさんのことを学ばなければなりません。初めから被害の原因は分かっているのです。起訴理由は殺人でした。骨のある人、ぜひ力を貸してください。