科学者からのメッセージです。

前ページに記載したように、ドナルド・トランプ氏はCOP21に否定的で、温暖化対策、CO2削減にはオバマ政策を拒否するだろう、と科学者に話しました。

トランプ氏と、日本の総理大臣を並べて比べると、軽さが際立ちます。アメリカの否定に対して、日本はどうするんでしょう。

風力発電の利権に集る悪党どもよ。以前、記載したドイツのARD放送にあるように、緑の党や、風力業者がデモ行進したように、異様なおぞましい事態になるでしょう。いや、とうにそうなっている。

悪に染まったものは、もうどうしようもない。風力ファシズムという危険な思想・イデオロギーには「人権」という文字はない。
既にたくさんの被害者が苦しみながら死んでいるのに、そのたびに手を叩いてバカにして喜ぶ議員たち、役場職員たち、地域の人々、家族の者でさえ、私は修羅の世界を見ています。

以下、先生のお言葉です。


由良守生様 おめでとうございます。新年早々ですが、あなたの意見には賛成しかねます。COP21がいけないんじゃなくて、悪いのは商売のため、補助金に飛びつく連中がいけないのだし、それを誘導している政策がいけないのです。

2017年を迎えて 私の直観的・地球科学的・世界観
小林 芳正

新年早々、トルコ(イスタンブール)で無差別銃撃テロがあり、39人が亡くなった。同日、イラクでも自爆テロがあり、ここも同じく39人が死亡した。
トルコの事件は、その乱暴な強権的政治手法に批判的に傾いていた世論を鎮静させ、エルドアン大統領には有利に働いている。

このところ、世界に意外かつ不穏な事件が多い。6月にはイギリスのEU離脱派が勝利し、11月には、大方の予想を裏切って、トランプが米国次期大統領に当選した。
そういえば、フィリッピンのドゥテルテ大統領は、麻薬犯罪者は全部殺すといって、それを実行しつつあり、大国主義的な中国に批判的な南アジア諸国の中、唯一接近しようとするように見える。

ロシアのプーチン大統領も、旧西側諸国を全部相手に回して、シリアの独裁政権を支持し、ウクライナから帝政ロシア時代から夢だった不凍港キエフを奪った。
そのプーチンは、ロシア庶民の間で絶大な人気だという。

これらの根っこはすべて1つ。人々の格差の増大が世界で進行しているためだと僕は直感する。近年、ごく少数の超富裕層と大多数の貧困層に分化が進んでいる。
たとえばアメリカでは、1%の人が70%とも80%とも言われる大きな富を保有している格差社会だといわれている。

日本を含む諸国も、まだそこまではいっていないが、放置すればそれに急速に近づくだろう。だから、多くの人々は、真面目に働いても生きていくことさえ困難で、将来に夢なんて持てない。
そういう不満やいらだちがトランプやプーチンの支持、ドゥテルテやエルドアンの容認につながるのではないか?無国籍のイスラム国は、人々のこの不満に付け込んでテロを奨励しているのではないか?

非常の多くの人々が、この抜け出しようのない不満から、わけのわからない行動に暴発する。誰でもいいから殺したかったとか、障碍者は生きている価値がないから殺した方がいいとかいう事件が日本でも起こっている。
ちょっとマインドコントロールされれば、自爆テロの実行候補者は日本も含めて、世界中にいくらでもいるだろう。

どうしてこうなったか?経済学は素人だが、有限な地球でまだ高度成長を求める資本主義がはびこっているからだと思う。
松井孝典(惑星物理学)の説(産業革命以降の人口増加率は異常で、このまま進めば2千数百年後に人口x体重は地球の重さと等しくなる計算で、そんなことは不可能だ)に納得している。

自分で対数表を引っ張り出して計算してみたが、彼の算数的見積もりは正しかった(現在の世界人口を66億人とし、100年ごとに4倍になる計算をした)。

どうして産業革命以降の人口激増が可能だったかというと、化石燃料を掘り出してきて使ったからである。人類は食料が得やすくなって人口が急増したが、おかげで太陽惑星系のエネルギー収支のバランスが崩れた。
いま日本では夏も涼しく、冬は暖かく暮らし、真冬でも、トマトやキュウリを普通と思って食べている。これは過去の太陽輻射を使っているからできることで、そのためCO2は地球上の植物が吸収できる以上に生産され、地球温暖化が起こっている。

もうこれ以上の生産、成長は、地球上の生物の安定な存続から見ても無理なのだ。
それでもまだ高度成長を求めるのが資本である。トマ・ピケティが格差解消を唱えて大ブレークした。マルクスとは違うらしいけれど、資本は自由に任せたらどんでもないことになるといっている点では同じに見える。

もう高度成長はやめよう。みんなほどほどの暮らしに満足し、つつましく暮らせば、現在の世界人口は維持できるだろう。もし高度成長を求めれば、誰かから奪ってくるしかない。
それが格差社会を生んでいる。

プーチンも、習近平も、トランプも、みんなそのことが分かっていないか、あるいはわかっているのに、知らん顔して、自分たちだけいい目を見ようとしているのだ。
安部はそのどれかに追随しておこぼれを少しでも多くもらおうとしているに過ぎない。うまくいくはずがない。

世界の多くの人々がまだ高度成長の幻想に騙され、それに期待してプーチンやトランプを支持する側に回っている。みんなの目を覚ましてやりたい。