これが世界の常識です。

ある科学者と話していて、風力発電の低周波音被害を一般の人にも分かるように出来ないでしょうか、と尋ねました。

被害の原因となる20Hz以下の超低周波音は一般の人には聞こえない。1Hz以下の気持ち悪さの原因とされる成分についてはなおさらだ。

環境省の報告書にあるように、あそこまでレベルを下げることはない、としながらも、やはり分かりやすい表現で伝えていく努力は必要でしょう。
ということでした。

風力発電の低周波音にもっと注意を!

最近ある新聞で、風力発電能力は昨年末に原発を抜いたのに、日本は遅れていて、風力発電の能力・新設とも世界で20位と報道された。
風力発電は再生可能エネルギーの1つとして、もっと推進すべきだといいたいらしい。

記者に悪意はなかったのかもしれないが、風力発電の弊害をよく知って書いたのか心配だったので、風力発電のマイナス面に注意を喚起する投書をしたがボツになったらしいので、ここに大意を述べておきたい。

風力発電からは聴こえない低周波音(空気振動)が出ていて、低周波音に敏感な人は頭痛、めまい、吐き気などに悩まされている。
敏感者は少数だが、四六時中曝されていると、敏感者でなくてもだんだんわかるようになり、やがて悩まされる人も増えてくる。

誰でもわかる音ではないだけに、他から理解してもらえないのも被害者の悩みだ。
風力発電先進国のドイツやデンマークでは、低周波音の健康被害を避けるため、距離を住居から2km以上離すなど厳しい立地規制が行われている。
ところが日本では、低周波音に対する対策がひどく遅れていて、規制基準もなく、あるのは「参照値」だけ。

参照値とは対策目標値ではなく、「低周波音の苦情に対処するためのもの」で、測定値が参照値以下だったら行政が被害者を相手にしない口実に使われているのが実態だ。
ところが低周波音被害者の多くは、参照値よりはるかに低い値の低周波音で悩まされ、転居したりしている人も少なくないのである。