美味しい醤油

由良町の開山、興国寺には醤油や味噌に関する伝説があって、平安時代に宋の国から伝えられたものと聞いていた。臨済宗、禅寺よ。お茶や漬物も美味しくてさ、子供の頃は、茶飯のお焦げで握った握り飯がとても美味しかったものだよ。当時は興国寺専門学校と書いてあって、たくさんの坊さんや修行僧が賑やかにやっていた。

問題を起こす人がいて、親父が呼ばれて迎いに行ったこともある。収容所みたいな面もあったわけだ。それでも皆さん、毎日せっせと暮らしていたっけ。添付の本にはそれとは別の由来が書いてある。どうやら開山に伝わる伝説は、天狗話と同じで、商売用の作り話のようだ。仏教でいう方便よ。私はいつも1ℓ、198円の醤油を使っている。たまたまこの本を読んで、500㏄×2本を3500円で買ってみた。

隣町にある美味しい卵屋まで行って、特別な生卵を仕入れてくる。新米の炊きたてご飯で試してみた。うまい。久しぶりに旨いもの食った、という感激に、生きていたらこんな楽しみもあるもんだと思ったよ。木の桶で作った醤油は、こんなにも風味豊かでおいしかったのだ。普段の生活にはないことだから、このページで報告しておく。

同じことは我家に来たイタリア人やフランス人からも聞いている。レストランをやっている人で、日本食に関心をもっていたからね。私が裏山から採ってきたレモンを絞ってドレッシングにするととても驚いていた。本物の味だと。スーパーに売っているポン酢とかは、イミテーション。日本人にはそれが分からないとね。

実際、春キャベツにレモンをたっぷり使うととても美味しいサラダになる。香りが飛び交う。最近は日本人でもレモンを使う人が増えている。漬物文化もいいけど、サラダ料理も段々に伝わってきたようだ。その点をヨーロッパ人は見逃さない。文化度を測っている。まだまだ対等じゃないんだな。ネッスルのカップでコーヒーを飲んでいたら、それはフィレンツェの会社よ、と教えてくれる。アメリカUSAじゃないんだ。

それぞれにプライドを胸に秘めて物語を紡いでいく。日本人にはない感覚だ。私は彼女たちに何を伝えられたんだろうか。いつも反省してるんですよ。由良町の門前の交差点で、百円売り場が繁盛している。近所でも噂になっているらしくて、美味しい蜜柑をありがとう、なんて言葉を掛けられる。特別なことは何もなくて、親の真似して続けているだけなんだが、大阪辺りからワザワザ見にくるという。

なんと返事していいのか分からない。神戸からです、という人もいた。芦屋の山から由良町の景色がよく見えるからね。それで近くに思うのかもしれない。サラリーマンだった頃、芦屋の会長の別荘に住んでいて、そこから由良町を見ていたものさ。よかったら一袋百円だから、食べてみて。甘夏もさ、ジュースにするととても甘いんやで。たまに昔の夏ミカンが残っていて混入したりする。

匂いで分かるけど、これは衝撃的だよ。今の甘夏が、いかに甘くなっていることかよく分かる。暖かくなっているからだろうね。昨日、いわき市の中根さんからドブロクが届いた。阿武隈のドブロクは小泉武夫の本でも有名で、とても美味しいのだ。最近のドブロクは温暖化のせいで味が濃くなって甘くなってきた。自然のものだからね。という様な世間話を中根さんと交わした。福島も大変なようだ。

福島からは何人かが我が家に来てくれた。複雑な社会状況らしい。風力関係者は私を憎んでいるから来ないね。不思議、というよりそれが風力発電の被害なのだ。そのことはいくら話しても通じない。接点がない。ここまで分断する魔法があるんだよ。政治は機能しないのに、被害者の対策だけは完璧だ。口封じと隠ぺい。結局、誰とも話し合うことがなかった。

ならんことはならんのです、なんてさ、もうどこにもそんな人はいないって。海外では普通に風力発電の低周波被害に抗議している。ところが日本にはそれが一つもない。なぜか。それが風力発電の被害だと書いている。各地のエセたちは、土砂災害だ、地下水源だと言葉巧みに?叫んでいる。恥ずかしくないんやね。水俣病でもそうだったでしょ。

アミン説、ウィルス説、いろんな言葉のすり替えをやっていた。本当は初めからみんな知っていたし分かっていた。それが今も被害調査もなければ、たくさんの被害者が苦しんでいる。ジョニーデップの映画『MINAMATA』は日本人には通用しないのか。風力発電の被害もまったく同じことなんやで。本当はみんな知っている。それで笑いものにして喜ぶんやね。これが日本人のアイデンティティかい。

「私たちは知らなかったんです」と聞く。ドイツ人の言葉に、ウソつけと思う。同じやり方やね。心理操作。社会コントロール。日本人はすっかりハメられている。騙されていることに気が付こうやないか。風力発電の低周波がきつくて辛い。たくさんの被害者が苦しみながら死んだ。それを笑うキミの本心を見よ。