有田川町の風力反対

12/29日、有田川町から海南市に向けて山中を走ってみた。海岸沿い、国道42号と違って、抜け道的な幹線道路になっている。交通量は多い。付近には下津町大窪地区、汐見先生が関わった風力被害地がある。2017.5/14日の私のページに、「天空の集落に~」と題して低周波測定データをアップしています。被害者への弾圧がすごい所です。

こんな農家の集落が、この辺にはたくさん散在している。平野部からは見えないのだ。話には聞いていたけれど、すごいじゃないか。道路沿いに、それこそいたるところに「反対」の看板がある。写真を撮っていたら、地域の人が笑顔で会釈してくれた。私もペコッ、と頭を下げる。由良町と、何たる違いだよ。これが畑地区なら「出て行けっ」と叫ばれる。

日高川町へ行っても雰囲気は同じだ。不気味な敵意を向けられる。その正反対が、この日の人々の笑顔だった。ただ、この地域には既に大窪地区といった、全国有数の風力被害地がある。道路を走っていると、それらの集落がそれぞれに見渡せる。どんな被害があるのかは明らかだ。じゃぁ、彼らは何で「Stop wind turbines !」(風車を止めろ)と言って抗議しないんだろう。

同じ地域に住む仲間じゃないか。海外なら地域の人々が集まって抗議デモを繰り返している。私がこのページで紹介している通りだ。まだそこまで意識が熟成していないのか。そしてな、ここでも「土砂崩れがあるから反対なんや」という人がいる。特殊な人、スパイ工作員であることは見え見えだよ。それでも平地の人には何が本当の事であるのか分からない。

それほどプロパガンダの威力、洗脳、情報コントロールの罠は徹底している。たくさんの看板を見て回ったけど、「土砂災害が心配」というものはなかった。あったらズッコケるわな。既に被害者が泣き叫んでいるのにさ。いくら何でも知らん人にしか通用しない。あるいは悪意のある人とかな。遠く東側を見ると、高野山に向けて大きな風力発電が林立していた。

あの麓にも人が暮らしている。そして被害者が苦しんでいることだろう。由良町との距離は20㎞くらいだ。なんたる格差か。由良町にはこんな看板は一つもない。被害を訴える声もない。弾圧の嵐だよ。格差社会、とはこういう現象を言うんやね。政治被害。いや、人々の意識差がこんなにも露わにされている。きっとアホにされているんやろうな。

由良町の風力被害を見て、これはイカンと危機感を募らせたことだろう。少しは由良町の人もこの看板の意味を噛みしめないか。「関係ない」というか。アホにされているだけなんやで。写真にあるように周囲は蜜柑畑だ。安蜜柑、と言って、いくら売っても経済的には採算が合わない。安値の代表よ。私は2.5haも蜜柑を作っている専業農家でして、母の実家も有田のミカン農家でした。

だから彼らのことはよく分かるのさ。人としての有様。それがこんなにも地域の有様を分けてしまっていた。由良町の自宅に帰って、この体験はずっしりと堪えたよ。この地域には昔、石油コンビナートの公害を訴えた人が消されている。私より年上の人は覚えているだろう。警察は関与しない。むしろ弾圧側にある。そういう歴史を重ねての風力反対運動だ。

いつ潰されるかも分からない。そんな例はいくらでもある。人は、簡単に裏切るのだ。とくに風力発電は地球温暖化、自然エネルギーと言った言葉巧みな物語が用意されている。アホな浅薄な人は簡単だろう。由良町を見ればそれがよく分かる。根底から教育されてしまう。共産主義みたいなものよ。全体主義、ファシズムの恐怖よな。

看板には「低周波」の言葉がないことも気が付いている。タブーなのだ。イラストには空気振動を表すギザギザな影響波が描かれている。これが精いっぱいなのか。日本では、まだまだ低周波被害の実態が覆い隠されている。言葉にしてはいけないとされている。口封じだ。それも、これからは段々と人々の意識に現れるだろう。

この看板の金額は、いったい幾らになるんだろうか。ずいぶんと費用が掛かっている。その勇気と熱意だけは伝わった。さらにもう一歩、周囲の被害者を助けてやれ。県や町などの権力、弾圧に負けてはならない。健康に、豊かに生きる権利を主張しようやないか。近くにこんな人たちがいたことが嬉しかった。私の考えは間違ってはいなかった。風力発電を撤去してくれ。苦しくてならんのや。

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https://arikaina.com/_article/202105/kainan-cc-windmill-1.html