いろんな意見、奇妙よな。

私は土木科を卒業して建設コンサルで働いていた。若いときは仕事を覚えるのに一生懸命で、社会の大きな目的、流れなんか分からなかった。北アルプスのダム現場に行くと、「二、三日泊っていかないか」と言われたものよ。私は丁重にお断りして、仕事を済ませてさっさと山を下りた。

大阪に帰りつくと、なんと安心したものだよ。山男の暮らしは、昔話の仙人の様だったのだ。岩から浸み出す冷水には雑菌はなく、水道水よりきれいなんだと。今も管理事務所にはそれらの後任の人が頑張っているだろう。ごめんなさいね。

添付記事を見ながら、これまでの経験がなかったら、たぶん意味するものが分からなかったかもしれない。これと対比する、各地の風力発電を賛美する記事のおぞまましさょ。近所に日の岬の風力発電があった。h29年だったか、壊れて撤去された。

今はもう消されているけど大変な提灯記事がこれでもかと書き連ねていたものだよ。土木科には「環境」という科目があって、ウォーターフロント、だとか、アメニティ、だとか開発を目的とした専門職がある。景観設計もその一つだ。私も公園整備計画をいくつか担当した。ウンザリしたよ。

とまれ、プロの環境屋が書く文はすぐに分かる。お仕事だからね。文系の、紀行文を書いたりする趣味人とは違うわな。それほどに風力発電の事後サポートはカチンコチンに固められていた。日の岬公園は、その後何もないままだけど。近くの広川町の風力発電はしつこくまだ頑張っている。汐見先生からの因縁だ。

私がこれらの文面を見て感じるのは、どちらも同じ趣旨が謡われていることだ。真逆、とまでは言わないが、方や絶賛、これがその弊害、という書き方よ。いろんな意見は、まだまだこれからよ。この記事では太陽パネルと風力発電を横並びにして、自然環境を破壊していると書く。その通りだよ。

麓に住む人なら、土砂が流れてくる事実を実感していることだろう。隣町の広川町では、用水路に溜まった土砂を掃除するのに400万円の補償金を手にしたと聞く。協力金みたいなものか。中山間で水田を作っていると迷惑な話よな。これは事実だ。

しかしな、それよりもここには書かれていない健康被害が、実は誰の心にも突き刺さっている。中には風力を有難がって、毎日楽しみに見ている人もいる。被害を訴える人のことをボロクソに言っている。何かあると役場に相談しているそうだよ。イヤハヤ、ここまで協力者になれるんだから人の心は分からない。

由良町では聞けなかった話が、母の実家の広川町ではこれでもかと聞くことができた。我家と同じミカン農家で、軽トラで聞きに回ったからね。叔父は亡くなり、従弟は百姓をやめていた。地域対策なんだよ。国や企業のいつものやり方さ。水俣と同じだ。賛否両論、質よりも量。

いろんな意見を取り入れて対立させるのだ。役場は権力に任せて被害を否定するわな。環境省の言うとおりだよ。観測したけど低周波はなかったと聞く。じゃあ、汐見先生の冊子にある卓越した被害成分による健康被害の報告書はウソなのか。違うだろう。それがこの記事の本質なのだよ。

言ってみれば長州新聞の趣旨はこんな所にある。いつの間にか低周波音被害、風車病の言葉はどこにもない。「土砂崩れが心配だ」、「環境破壊だ」と言葉を巧みにすり替える。被害者を助けようなんて心根はどこにもない。「Stop wind turbines」の気持ちがどこにもない。

国の方針にご協力します、媚びた記事になっている。プロパガンダ、心理コントロールの策略になっていることに気が付いてほしいのだ。今、全国各地の自称、風力反対運動はみなそうしたエセになっているでしょ。ペテンでしょ。私がこのページで紹介する谷口さんらの被害の苦しみはどこにもないでしょ。

一度でも、彼らが風力被害者のために何か行動したか。実際は真逆の弾圧だったのだ。気候変動とか脱炭素とか言ってさ。それがどういう意味を持つものなのか、隠し通してきたのだ。ウクライナの戦争を見て見なよ。ロシアのガスや石油の事ばかりだよ。ヨーロッパは再エネ100%じゃなかったのか。

だったらロシアのガスなんかいらんやないか。おかしいでしょ。初めからメルヘンMärchen、作り話 なのは少し勉強すれば分かるだろう。日本はすっかり金儲けのダシにされてしまっていたのだ。政治のアホらしさよ。行政や官僚のバカさ加減よ。風もないのに風車が回っている。関電でも分かっているはずだよ。

それを言ったらあかんのかい。おかしいじゃないか。目を覚ませよ。風力発電は詐欺だ。結論は初めからあるのに誰一人として反対することができない。いや、誰も反対しないんや。畑地区の谷口さんらは虐待されて泣きながら死んでいったで。それを笑いものにして喜ぶのはもう止めようやないか。

私を弾圧するなよ。恨みが積み重なって、ますます二冊目の本を書く必要に迫られてきた。こんなバカバカしい社会現象はめったに見られんで。豊かで楽しかった日本の転落は見たくもない。世界的には、かなりアホにされてるで。対等に話ができない、ということなんやで。