由良町で風力被害が明らかになったh24年には、全国で風力被害を訴える人々がいた。東伊豆町は有名だったけど、低周波被害者の会の汐見文隆医師、窪田泰さんは追い出されてしまう。被害者宅で原因の低周波音を測定したからだ。自称・被害者というヘンなのがいて、行政や業者と結託したらしい。「私たちは風力発電には反対ではありません」という有名なセリフは各地に広がっていく。この倒錯は何だろう。
たしかに風力被害者になると、性格が変わり、ヘンな人になる。精神的なダメージが大きい。汐見先生も著作の中で被害者に怒られて怖かったと書いている。私もボロクソに叫ばれたよ。それでその人の被害の酷さが分かるのだった。ヘンなのばっかりだな、と窪田さんと話したものよ。東伊豆町には泊りがけで測定調査を行った。多くの住民が逃げ出す中で、抗議運動は簡単に潰されてしまう。社会コントロールの原点を見た。
由良町の谷口愛子さんたちも東伊豆町に視察に行った。私には内緒にして。じつはすっかり引き剥がしが行われていたのだ。私を利用していたつもりが、対立、自作自演とまで言い切った。注入された言葉を手際よく告げられる。まっ、どうしましょう。いきなり梯子を外されて、風力ドラマの展開に目をしばたたかせる。私の所にも、谷口さんの悪口や、風力には関わるな、と注文が来る。
私にも被害感が酷くなっていたからね、弾圧やな、被害隠蔽の作戦かいと確信を深めて行った。役場や議会の悪さよ。逆に地域の人は大喜びする。生贄、敵を作って皆でやっつける。たちまちのうちに被害者は黙り込む。「考える会」というトリック、秘密組織にやられてしまっていた。被害感のない一般の人でも、もはや私に対する嫌悪を露わにして喜んでいる。とくに私の住む門前地区では、区長や役員さんの謀略に笑ったよ。
悪党丸出しでな、親父に聞いたとおりの彼らの敵意をまざまざと見た。風力被害がなければ、こんな劇的な場面は見られなかっただろう。過激な彼らの叫びに、本当は彼らが喜んでいる本心を見透かしていた。破壊が面白いのだ。風力発電の低周波被害は隠しようもない事実だ。そんなことは地域で暮らしていれば誰だって伝えられている。ゴォ―、ゴォー、と音を立てて回っていたからね。あるいは部屋の空気がワンワンッと鳴っていた。
どの地域にも悪党はいて、日頃は何もなければその実態は分からない。風力被害、原発計画、そんなときに垣間見せる。いや、彼らは悪意を爆発させていた。嬉しくてならないのだった。これまで何事も無かった連中でも、その空気に同調していく。人を憎む。嫌悪する。その対象を得て、人々の心は高揚して何かを叫びたかったんだろう。その時には高い音圧の低周波音が門前地区を覆っていたから、気分的な不安定と、扇動が効果的に作用したんだろうか。
2Hzの卓越した低周波音は人の耳には聞こえない。気圧変動と同じで、家の中まで侵入する。防ぐことのできない音環境の変化に、人々は知らずに影響を受けたと考える。もっとも、音の被害はなくとも、今回の風力公害では、関係者は皆可笑しくなっている。県や環境省に電話して聞いてみな、ボロクソやで。それらを見て、なんで日本だけ、Stop wind turbines ! の言葉がないのか不思議に思っている。
これが最終的なテーマだ。いくら地域対策としてペテンのエセ反対があったにしても、偽情報を流したとしても、人には正義感とか、道徳心があるやないか。それをよ、「ワシらは面白うてならんのや、ワッハッハッ」と言って喜ぶんだから世も末よ。言っとくが、誰も味方になる人はいなかった。これは周囲の日高町や広川町でも同じだ。被害者を見て笑っている。誰も公害、低周波被害を口にするものはない。
被害者であってもな。周囲にたくさん苦しみ死んでいる事実を見ても、分からないのだ。他人事なんだよ。地獄の風景を見ているのに、意味が分からない。これが風力被害の真実だ。日本では、ここまで風力発電の低周波音が全国に広がっても、【低周波音公害】という言葉はどこにもない。もし、低周波被害がなければ、環境省の報告書も、考える会も、役場の狂気もなかっただろう。なぜ低周波音と健康被害は因果関係はない、と政府は言い続けるのか。
聞こえない音は人体に影響しないとアホ学者は言うのか。国を挙げての破壊じゃないか。官僚とか、政治家とか、行政とか、誰かが被害の深刻さに気が付いてもよさそうなもんだけどな。それが日本にだけない。だからさ、トランプ前大統領が「風力はガンになる」とスピーチしたら世界中に知れ渡った。これが政治だ。日本のはマヤカシになっている。何のために❓と答えを出そう。日本人はそんなにアホなのか。
海外の風力反対デモを羨ましいと思わんか。日本だけ、なんで「土砂崩れ」なんや。そんな土砂災害なんかどこにもない。台風や大雨の災害イメージを利用したんやな。心理操作やで。社会支配の恐怖を見ないか。国際政治の陰謀かもしれんで。太平洋戦争で散々、国際政治を見たんと違うんか。また繰り返している。風力被害地は、まるで動物園だ。