風力発電の地獄

「低周波被害は、分かったら地獄」と汐見先生は著書に書いている。もし耳鳴りや頭痛が、外部に、例えば風力発電にあると分かると、さあ、どうする❓ 人の耳には聞こえない、被害者だけに風車病の症状が出る。家族の者でも、近所の人にも分からんわな。【ヘンな人、どうにかしてるで】と思われる。h23年11月、畑地区の谷口愛子さんから風力被害の連絡を貰ったけど、なんで風車が原因だと分かったんだろうかね。

その時には複数人の環境運動家が谷口さんを取り囲んでいた。野鳥の会とか、東伊豆町の関係者とか、一癖ある連中だった。由良町の阿戸地区にも伊豆ネットワークのメンバーに載っている人がいた。阿戸地区には二度も風力計画があって、汐見先生が講演に来たからね。でもなんだかヘンな空気、状況になっていた。畑地区と阿戸地区の距離は3~4㎞もある。後日、低周波測定器で測ってみると高い音圧が確認された。

京大の小林先生チームにも測ってもらったから間違いはない。風力発電の低周波が海岸部まで到達している。被害者はいない、と聞く。〈そうかな?〉JR由良駅周辺でも複数人が低周波被害を訴えていた。音圧のデータを比べてもそうは変わらない。違うのは、目の前に21基の風車が見える、あるいは山に隠れて見えない、ということだ。心理的な効果もあるだろう。それと、畑地区の風力被害は有名だからね、駅周辺の人は噂話も速いし聡い。

海岸部の阿戸地区では、汐見先生が来たというだけで弾圧や被害の否定があったという。署名活動や選挙で阿戸地区へ行った時、人々の嫌悪の言葉を聞いた。風車だろうが低周波だろうがワシらには関係ない、とな。殺されるかと思ったよ、と深刻な嫌がらせも聞いた。役場のやることだよ。私の場合は、田んぼで仕事していたら急に山の上から変な音が襲ってきた。高音とも低音とも、じつに耳につんざくような嫌な感じ。

最初から、これは悪いな、と察知していた。私の体質に合わなかったんだろう。谷口さんは風車の建設前から、業者が来て道案内を頼まれたという。山には里道があるからね。地域対策は建設前から始まっていた。説明会も何にもなしだよ。私の住む門前地区では、事前に選ばれた人だけの会になっていた。私には知らされなかった。たまたまそれを知って参加したけど、招かれざる客よ。手を挙げて質問しても無視される。

役場の幹部職員立ち合いだ。ヘンな説明会だったよ。開山興国寺が反対を表明とあったけど、これも今思い出すと矛盾に満ちている。留守番の若い坊さんはエライ迷惑だったろう。後日追放されている。不思議と、興国寺の周りに被害者はいない。寺の境内は静かな環境だから、卓越した被害成分が純音として響くのにね。周囲の寺男の住民たちもヘンな感じだ。畑地区の被害者たちと、どこか通じた胡散臭さがある。

風力被害の事は言わない、ということだ。賤しい笑いだけがある。好きにしたらよい。汐見先生の後日譚には、「なぜ、もっと勉強しない」と怒りの言葉を書いてある。風力の低周波は山を越えて門前地区を覆っているから。測定したらその事実がよく分かる。アセスに記載されている低周波分布図は嘘八百だ。低周波と言っても0~100Hzまでいろんな低周波がある。被害成分、2Hz周辺の空気振動なら、実際とはまるで違うやないか。

ペテンだよ。イカサマよ。でも誰もその事を指摘する人がいない。とうにそんな事前調査報告書があったことすら忘れている。騙されていることもな。東伊豆町の風力事件はh18年の事だから、業者も役場も分かってやっている。何より隣町の広川町では、h19年出版の『左脳受容説』に被害内容な詳細に書かれている。ここからは下津町、有田川町の風力発電群が見渡せる。大窪地区の風力被害は有名だ。

h19年、由良町の周辺では大変な風力被害が明らかにされている。弾圧の凄まじさを見た。被害者を叩きのめすのだ。ボロクソだよ。私もその余波を受けて何度叫ばれたことか。由良町役場だけじゃないんだよ。なんで私だけが風力被害を訴えていたんだろうか。他の人は頬被りして知らん顔して笑っている。しょせん一人か二人の変わり者の被害者だからね。それが由良町、広川町、下津町と積み重ねると、結構な数になる。

バラバラにして裁断して殺す。印南町や日高川町にもそんな人がいるんでしょ。アホよな。取り巻きの環境運動家がネチコチと付き纏いホローする。地域の協力者の嬉しそうなことよ。悪党だから地域では知られたピエロなのにさ、権力の手先になってキャッキャッと威張っている。以前にも原発運動でやっていたやないかい。隠れ共産党とか。いや、ねずみ男みたいやで。そんなことは地域の人は皆、知っていることだったんと違うんかい、と見たものさ。

ダメだった。政治、行政の既定路線として、被害は隠蔽されて。被害者は地獄を見ながら消されていく。自業自得だね。私や汐見先生を裏切っていた。いつものように窪田泰の悪口を聞く。マニュアル通りだよ。誰も「風車を止めろ」なんて言う人はいない。オマエがキチガイなんだよ、という訳さ。人々の楽しそうなことよ。「ワシらは面白うてならんのや」と百姓たちは繰り返す。何が面白いんや、と言っても通じない。

アメリカやヨーロッパの風力反対が羨ましい。なぜ日本人はこんなにアホなんや、と私は自分の低周波被害と共に、笑えてくる。彼らは騙されているんじゃない。被害のあることが面白いのだ。水俣でもさ、チッソ、チッソと言っているでしょ。あれと同じ事よ。そんな人ばかりになって、被害者は消えていた。家族の人もいただろうにな。ご愁傷さま。生前は苦しみながら何か言ったらよかったね。谷口さんは被害記事を書いて残している。

イジメ倒して喜んだ人はヒーローよ。私だけが地獄だと言っている。人々との距離が、遠のいていく。土砂崩れが心配ですか、というか。