組織的な風力被害の否定作戦

昨日久しぶりに環境運動に携わっている人と話し合った。低周波被害者の会の窪田泰さんが脳梗塞で倒れてから、この分野で正確な話ができる人はいない。窪田氏は、あれで結構まめに被害者たちのサポートに精出していた。さすが汐見先生が低周波測定器を提供して、活動資金まで出していただけのことはある。

由良町にも2回、来ていただいて各地の低周波測定と分析をしてもらった。ところが肝心の畑地区ではヒドイ裏切りにあって、私も当然追放されてしまう。かつてh19年、東伊豆町の風力反対運動から追放された経験があるから、由良町の地域対策も手に取るように分かっていただろう。私の愚痴もたくさん聞いてもらった。

環境運動家たちの欺瞞、ウソの正体も教えてもらった。2016年に亡くなった汐見文隆医師とは二人三脚だったと思っている。だから環境運動家たちが、どんなに巧いこと言っても、眉に唾縫って、それで? と言う話になる。「谷口愛子さん宅まで案内してくれないか」そんな人がよくいたものよ。

我家に訪ねて来る人は、大体が谷口さんからの紹介だったと記憶している。窪田氏もその一人だ。しかし、やがてこの二人は決定的な対立を見る。風力被害者の心変わりだ。低周波被害にあって、塗炭の苦しみにあるはずなのに、それが何で原因の低周波を測定して、被害の実態を訴えてはならないのか。

普通に考えてみればおかしい話ではないか。昨日の環境運動家は東北で自然保護運動をしているという。奥羽山脈に風力発電やメガソーラーは必要なのか、という素朴な疑問を話していた。私もたまたまこの地域の人と話したことがあって、ヘンな事態になっているでしょ、と正直な感想と、エセ、彼らはすべて偽物なんやで、と言う今の有様を話しておいた。

なんせ彼らはこれまで御用学者や常連の環境運動家を招いては被害否定の勉強会や宣伝ばかりを繰り返してきた。土砂崩れが心配だと言う。風景の問題だと言う。風車病に苦しむ被害者がたくさんいるのに、youtube動画には、被害を否定する彼らの工作活動がたくさんアップされている。昨日の人も、低周波被害、風車病は本当なのか、と尋ねてきた。

東北では環境運動を支配している人たちはすべて「土砂災害だ」と言っているという。誰も低周波の被害を訴えてはいないというのだ。地域の役場、行政は、どこに聞いてみても「被害はありません」と言っているという。由良町でも全く同じだ。じゃあ、なんで私のページを見て、どちらが正しいのかと天秤にかけているのか。

海外の風力反対運動、抗議デモと、日本の有様はなんでこうも違うのか、と聞いてみたのだ。この辺が結論よな。風力発電のパズルを解けば、いったい日本の社会で何が行われているのか、そのおぞましい姿が炙り出されるではないか。さらに福井県では原発と風力計画が地域運動として推進されている。恐ろしい話よな。

由良町では今やだれも風力被害を言葉にする人はいない。私一人だけ。全国的にも、なんで誰も抗議の声を上げることができないのかと、それが不思議でならないのだ。谷口さんをピエロにして喜んでいただけなのだ。私なんかボロクソよな。それでもな、私は自分の考えたとおりに生きたいと思っている。

由良守生という名は、由良守應(もりまさ)に因んでつけられたと聞いている。安政の大獄で、酷い罪状にされながら、それがきっかけで彼の人生が開けていく。楽な人生なんてないのだろう。それで、家柄自慢になるが、奴隷にだけはなりたくないな、と思っているのだ。振武寮という本があって、特攻隊のことが書かれている。国策なんてこんな程度なのだ。

「あんな戦争で死ねるかよ」祖母方の大叔父たちはそう言っていた。国防婦人会の会長さんだった祖母には、深い思いがあったようだ。どうやら私の反骨は、先祖伝来の意志であったと思っている。その昔、南朝方で戦った人たちは、今もあちこちで生きている。「わが先祖は後醍醐帝を三笠山に擁し奉り」なんて話を聞くと泣けてくる。そんな人もいるだろうに。