日本人の錯覚、勘違い

久しぶりに『正論』を買ってきた。サンケイだから、どうせ、という予感がある。やっぱりそうや、と落胆する。アホらしさは赤旗や公明と変わらない。今やっている参院選と同じことだ。いかにもエネルギー政策です、と書いている。ところがどれもこれも、同じ色調だ。

サンケイだから当たり前か。今日の一面には原発だ、と得意になって書いている。原発にしろ、再エネにしろ、よっぽどカネになるんやね。ロシアや中国の企みがよく分かるじゃないか。太平洋戦争の時と同じで、今回もエネルギーだったんやと切り込んでも構わない。

ユダヤ人撲滅と、地球温暖化、環境政策だ。あの時も、誰かが仕組んだ、と時代検証がたくさん出されている。人間のやることは、時代を経ても変わらない。今回の再エネ被害なんか、本当のことに気が付いている人はいるだろうに。たまたま我家には由良守應という明治維新で活躍した人がいた。

世界中を旅したと言うから、田舎の百姓にしては、誰かがカネを支援していたんだろう。隣町の湯浅町の商人たちが出資したとも聞いている。江戸城の清水御門前に4291坪の自宅があったので莫大なカネがあったんだろう。陸奥宗光も同居したと言う。国際政治の中でやがて消えていく。

大叔父たちも各国を旅行した。不思議に何も残されていない。ただ、戦争には参加しなかった。と思いたい。戦後は極貧の生活であったらしい。地方豪族も形無しよ。私は大学の土木科を出て建設会社で過ごした。ちょうど上越新幹線が出来て、騒音測定に参加した。アセスが市民権を持って飯のタネになる。

水俣や香芝高架橋の低周波訴訟が賑やかな時だよ。私にとっては仕事の内で、他人事だと思っていた。h23年11月末、畑地区の谷口さんから悲鳴のような電話があって、風力発電の被害にのめり込んでいく。もう10年も過ぎてしまった。由良町の被害者たちはとうに死んでいる。惨憺たる有様よ。

それを見て笑い転げる行政や環境運動家の冷血漢よ。『正論』にもこれまでと同じオウムの繰り返しだ。土砂崩れが心配だと言う。政治家は先日の『金曜日』の記事の通り被害を否定している。弾圧がカネになるからだ。

私は土木屋だからさ、いくら土質試験したって、粘度や崩壊角が分かったとしても、それが風力発電の発する低周波被害とは何の関係もないことが分かっている。彼らが、何でアホの一つ覚えにして「土砂崩れが~」、「風力の被害とは土砂災害だ」と叫ぶのか、その理由もよく分かっている。

誤魔化しの言い訳だ。誰の指示を受けているんだろう。この日本全国で、これまで風車病に苦しむ人を助けようとしたことがあったか。伊豆や伊方、各地の風力被害地で、由良町で、たくさんの環境運動家が押し寄せて、あたかも心配する風を装って語った言葉とは、「更年期障害なんだよ」ということでしかなかったのだ。

世界の風力反対運動を見渡せば、どこでも「Stop wind turbines !」と言って抗議している。日本だけ、その言葉がない。被害者の否定をしてきたんだよ。谷口さんら被害者が亡くなると手を叩いて笑ったものさ。ユダヤ人の虐殺とどう違うんだろう。

不満の捌け口か。カネ儲けのお仕事か。オーム教のようなカルト宗教か。狂っているではないか。それを「問題の大きさを取り違えてはならない」と狂弁する。誰もその意味すら分からない。日本人よ、大和魂を取り戻そう。外国からアホにされるとはどういうことか、歴史を学ぼう。

頼山陽の「日本楽府」を見ると、まるで幕末の志士になるで。倒幕。役に立たなくなった、屁のツッパリにもならない政治をやっつけよう。新しい日本国を作ろうじゃないか。