低周波被害者の会の見解

低周波被害者の会の窪田泰さんが、長周新聞に意見書を送りました。全国で、風力発電の異常な建設推進が続く中で、この風力問題を取り上げる新聞は長周新聞しかありません。サンケイなどの大手新聞はおろか、地方新聞の哀れなことよ。風力被害者を弾圧して貶める新聞記者のアホらしさに吐き気がする。ところが当初から、長周新聞の記事には「なんだこりゃ?」といった特集記事が組み込まれている。

風力被害に抗議しているのかと思っていたら、松井など、被害を否定する論文を長々と記載しているのだ。これは各地の「考える会」と連動している。何を目的にした記事なのかと、不思議な展開に驚いたものよ。以下、窪田さんの意見を記載する。低周波被害があるから抗議しているのであって、これが問題の核心だ。汐見文隆医師の提言から変わりはしない。

長周新聞社に意見しました。

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長周新聞社 三ッ井幸彦様、はじめまして。特定非営利活動法人 低周波空気振動被害者の会 理事長 窪田泰(Yasushi Kubota)です。

コロナ禍に於ても、各地の災害でも重要なことは、最優先で命が守られるか否かです。立場が異なっても〝命〟の重要性について議論するような事柄ではないと思います。巨大風車は空力音によって人を死に追いやります。睡眠障害などという軽微なものでありません。しかも風車の空力音は桁違いの伝播力を持っています。低周波音被害はとても苦しいもので、一言でいえば急性ストレス障害の症状を発現します。

我が家を捨てるか、命を捨てるか究極の選択を迫られ過酷な外因性の生理被害です。急性ストレス反応(傷害)は、1929年にウォルター・B・キャノンによって、初めて提唱された動物の恐怖への反応である「闘争・逃走反応」(fight-or-flightresponse)は、闘争か逃走か反応、戦うか逃げるか反応ともいい、戦うか逃げるかすくむか反応、過剰反応(hyperarousal)と言うことも、『火事場の馬鹿力』と訳されることもあります。

急性ストレス反応によって、四角いリングに上がったボクサーやレスラー同然になった被害者の拍動は、最大限亢進し限られた血液を筋肉に送り続け、全身の筋肉を有効に活動させて、その空間を離脱せよと命じるものの、現実には、被害空間を出られず、被害者は苦しむことになります。音というよりは空気振動が前身を打擲し繊細な器官である鼓膜や粘膜を痛めつけます。その結果、代表的な症状はイライラ、頭痛、耳痛、不眠を呈します。

急性ストレス障害は凡そ100年前から認められています。公共工事などで使用される重機のディーゼルエンジンは、代替手段がないので、国家が、この被害を頬かむりしている間に、被害が、風力発電や家庭用給湯器、24時間換気にまで拡大してしまったのです。そもそも1ヘルツの低周波音は100ヘルツよりも伝播力が100万倍強力なのです。伝わる力が100万倍強いのです

以下はFacebookに記載した記事を紹介します。
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本年2月17日の長周新聞は「道民連絡会を結成、巨大風車150基建設計画が浮上、人口密集地の近く」との記事を掲載した。低周波音被害を認めない新聞らしく「めまい、頭痛、睡眠障害など」を被害症状だとして「私たちはモルモットではない」と言う。

しかし、汐見医師の意見を根底に、アセスの対象にすべきではないと忠告したにもかかわらず、伊豆の川澄や「銭函海岸の自然を守る会」の後藤言行等がアセスの対象にと活動した結果なのだから、彼らは「自分達が望んでモルモット」になったということだろう。住民の一人は「石狩の漁師さんも〝海にも陸にも、もうこれ以上の風車はいらない〟といっていたというが、冗談だ。巨大風車は1基たりとも必要ではない。

風車は1基が空力音を発生させて周辺の住民に生死の問題を惹起するからだ。巨大風車に規模要件は必要ない。日本野鳥の会が低周波音被害に言及したとは聞いたことが無いし、「第一に、巨大風車が石狩湾周辺の人口密集地にあまりにも近いため、風力発電の低周波によるめまい、頭痛、睡眠障害などの健康被害がおおいに懸念される。」というが、嘘だ。

第一の人的被害はめまい、頭痛、睡眠障害等ではなく、苦しくてイライラする〝急性ストレス障害〟の症状が原因で〝突然死〟する。めまい、頭痛、睡眠障害を巨大風車が原因の症状としているのは、元京大准教授松井利仁の意見なのだが。巨大風車がアセスの対象になったのは、松井利仁の嘘が原因となっている。

いのち環境ネットワーク代表の加藤やすこが週刊金曜日2016.3.11(1079号)で吐いた嘘は「低周波空気振動被害解消の為には松井利仁の意見が有用である」というものだが、松井利仁の論は低周波空気振動被害のコアを否定する。汐見医師が使用してはならないとした〝参照値〟を捨て去らないという松井の論〝H特性値〟は1Hz未満に取り決めがなく、20Hz以下も大きく補正する内容だから、たった一人の風車被害者も救済されることがない。

日弁連意見と同じ被害者切り捨ての「便利な悪」の象徴であり、加害者の肩を持つ長周新聞や石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会は低周波音加害者に他ならない

<https://p-kichi5206.wixsite.com/abvv/tagusari-matsui>

<https://p-kichi5206.wixsite.com/abvv/nichibenren>

松井は、日本人には少ないという上半規管裂隙症候群(SCDS)を例に挙げ、何の障害もない普通の健常者に生起する低周波音被害を障害者の被害だとも主張してきた。

しかも、平成23(2011)年2月14日開催の「風力発電施設に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会(第5回)議事録」を見ると、浅野座長から「さて、ほかにまだ、予定された時間までには多少時間がございますが、順調に話が進んでここまでまいりました。松井検討員には、まだご発言がなかったような気がしますが、よろしいですか。特にご異論はないですか。」と意見を求められた松井は「○松井検討員低周波音が項目として挙がっているので結構です。」と答えている。

<http://assess.env.go.jp/files/0_db/giji/giji/0319_06/gijiroku_5.pdf>

安田秀子や加藤やすこ等が、松井や武田の論説を流布すればする程、被害者は一層の窮地に追い込まれることになる。