小林教授との話

久しぶりに小林先生の意見をお聞きしました。京都の暑さは格別です。様子伺いもありました。先日来の政府の「エネルギー基本計画」で、事態はさらに混迷を極めています。各地の風力発電反対運動では、ますますその中身が様々な目的を持った組織的な成果であることも露呈しています。

トリックです。低周波被害がある。だから有害となる低周波の測定を行って原因を究明する。因果関係を明らかにする。そんな議論なんか、とうに消し去られていました。風車病に苦しむ被害者の哀れなことよ。コテンパンに迫害されて消されていたものです。今までも、ずーっと、そうでしたけど。

Youtube 動画で検索してみても、風力発電に投資しましょう、という宣伝で溢れています。「風力発電反対」と検索してもですよ。よっぽどカネになるんですね。そして力でねじ伏せようとする暴力性です。一昔前に豊田商事詐欺事件があったでしょ。あれと似ていると思いませんか。

金(Gold)なんか初めからなかった。発電に必要な風なんか吹いていない。そんなことは30年も前に各地の行政が調査して確認している。太陽光発電ですら、5日前の月曜日の新聞では13%の稼働率でしかない。なにやってるんだ? と思いませんか。それにつけても風力発電の被害とは土砂災害だ、というデマゴーグです。

風力被害を訴えるものは精神疾患だ、というレッテルも悪いけれど、それにもまして、我々は土砂崩れが心配なんだ、という風力反対運動とは何なのか。どちらがひどい弾圧だと思いますか。先日も九州で風力反対している人と話しましたが、彼にはすでにどちらも同じで区別がつかないようでした。その人は73才だという。

もう年なのか、と言葉にしそうになりました。真面目そうな方なんですけどね。M市なんか、とくに政府の監視、管理が厳しい。そのことがよく分かった。人の、なんと弱いことよ、と。こんな風力発電や太陽パネルの電気が、主力電源になるはずがない。できないのは、今の状態を見れば分かるはずです。

いったいなぜなんでしょうね。なぜ誰も、再エネ政策は間違っている、と言わないんでしょうか。あの戦争の時も、s19年 、s20年と、こんなの戦争じゃない、と分かっていたはずです。日本の欠点、どうしようもないアホさでしょうか。豊田商事事件のように、蓋を開ければ何もなかった。

しかしその組織人たちはその後も各地で詐欺ばかりをやっていた。騙された人の名簿を持っていて、同じことを繰り返していたらしい。再エネ賦課金など、莫大な金が中抜きされている。そんなことさえタブーにされている魔法とは、なんなんでしょうね。

小林教授との話

メール拝見しました。添付の論説は、櫻井よしこ氏ですね。彼女の言うことはもっともな点もありますが、よくわからないところもありますが(例えば、お説の中で言う各種電力の構成比などが下に示す実績とあっていません。下のグラフも2020年前半だけの結果なので完全ではもちろんありませんが、彼女のいう % と数値が違いすぎます)。

この論説は、風力には触れていませんね。ただ、太陽発電でも万能ではないことを指摘しています(例えば夜間とか、曇りの日とか)。言いたいことは、菅内閣の目標(2050年までに温室効果ガス排出をゼロにする)は無理だということらしい。下のグラフもわかりやすくはありません。

これが本当だとすると、自然エネルギーが23.1%も占めていることになりますが、よく見ると、水力も仲間にいれていますから、その10.3 %を除けば,12,8%になり、まあそんなものかなと思います。また、風力(水色)は1%になっており、我が国での実績は微々たるものだとわかります。

再生可能エネルギーの普及を助けるために「再エネ賦課金」というのが、みなさん電力料金にプラスして払わされていますが、(私もなん百円か払っていたのですが)、この頃は大阪ガスと一緒に払った方が安くなるというので、そちらに切りかえてから、いったいいくら「賦課金」を払っているのか今ではわからなくなってしましました。

日本の発電電力量の比率(20201-6月、%)

注:発電所内の消費電力を含む。
出典:国際エネルギー機関(IEA)、Monthly Electricity Statistics(2020年9月16日時点)

風力発電がいくらいいと思っても、風が吹かないとだめなので、風力適地が調べられています。

風力発電の適地は?

  • 北海道北部沿岸、また日本海側沿岸
  • 東北地方沿岸、奥羽山脈の尾根沿い
  • 岩手県北上高地
  • 千葉県房総半島の太平洋側沿岸
  • 石川県西側沿岸
  • 愛知県渥美半島沿岸
  • 高知県南部の岬
  • 愛媛県佐多岬半島

これには、和歌山県は入っていませんね。私の個人的経験のうちでは、青森の竜飛岬は強く季節風が吹く場所で、少なくとも冬季は好条件と思えました。でも風力開発業者は、作らせてもらいさえすれば儲かるので、その後は動いていようがいまいがそんなことは知ったこっちゃない。

でも作られた方は、迷惑は続くのです。動いていなくても低周波音は出ているらしいので…(柱や翼を通り抜ける風のカルマン渦などによって)。

低周波音敏感者の悩みはお察しします。「少数者の悩みなど問題にしなくてもよい」ということは、日本国憲法第13条によって、誰もいうことができません。だから、私も及ばすながら、機会あるごとに「少数の低周波音敏感者がいること、彼らに配慮すべきこと」を発表しています。これをより大きい声にしていくには、

1)低周波音敏感者たちが、自ら声を上げること、

2)耳鼻科医にこの問題についての研究してもらうこと(できれば、その因果関係も含めて)、

3)低周波音の影響についての「疫学調査(多数の人々に一斉のアンケートを配って、低周波音の影響について答えてもらう)」がおこなわれること(これにも耳鼻科医のアドバイスが必要でしょう)。

あなたのメールを拝見して感じたことを述べさせてもらいました。

小林 芳正