風力発電のディストピア

アイデンティティをなくす、自分の存在意義をなくす、社会の破壊、人間破壊、風力発電の被害で、地域はすっかり変貌してしまっている。あの被害を訴えた人たちはどうなったんだろうか、と思う人が日本にはいない。それが海外と、日本の風力反対との違いだ。いや、初めから地域対策として被害を否定して、それらの異分子を封じ込めることが目的だったから、見事にすべてが成果を収めたことになる。

h18年の東伊豆町の被害報告書、その後の調査研究書など、今はどこを探してもないからね。あの時、全国から集められたメーリングリストという環境運動家の人たちも年取って、消えていた。有害な低周波は聞こえないし見えないし、説明がとても難しい。「まるでゴーストが住んでいるようだ。とても居られない」と言われても、一般の人には何のことやら分からない。だって低周波は自然界にどこにでもあるありふれた自然現象だ。

小川のせせらぎ、松風、春の海、こんな穏やかな気分にさせる背後には低周波の心地よいリズムがある。音楽を分かる人には、LPレコードと、CDデジタルの差が分かる人もいるだろう。CDでは低周波音はカットされている。だからレコード針を落として聞いた方がコブシが聞けるし、リズムに酔える。この差が分かるのは低周波被害者だけではない。無理かな。低周波被害者になると、いろんな小さな音が脳内に響くことになる。

辛い症状に、心の中まで赤ベコに腫れ上がる。人に対する感覚も敏感になってさ、怒りっぽくなって攻撃的になる。顔つきまで変わってしまうから、ヘンな人になるのだよ。それが被害者の証明でな、低周波被害者の会の窪田泰は、その人が本物か偽物か、すぐに分かったと証言している。私も由良町で彼らを見ていてそう思ったよ。たとえ被害を否定して、スパイ工作員として活躍していても、アッ、そうなんや、とその人の心の高揚を見たのだ。

この出来事が面白かったのだろう。東伊豆町にもそんな人がいましたなぁ。被害者でありながら、無茶苦茶や、と感心したよ。窪田泰と大喧嘩して、「私たちは風力発電には反対ではありません」と主張していた。「窪田泰」と検索すると今でもそれらのやり取りが出てくるで。それほど人格的に狂わすだけの魔力がある。私にも「訴えてやる」と手紙が来たからね。権力の手先になるとはそういうことだったのだ。

実際に由良町で私は風力裁判にやられている。人々は大喜びしたし、環境運動家たちの罵声と歓喜を繰り返して聞くことになる。それで誰も風力発電の被害を訴えられないんやね。理由を突き詰めてみると、日本人にはもともと従順な、そして忘れっぽい事なかれ主義がある。重症の被害者でさえ、諦めて逃げ出すか、ひっそりと死んでいく。低周波の法律はないんだよ、と嘲笑う。

では、なんで海外ではあんなに烈しく抗議デモをやっているんや。日本ではなんで現実の被害が笑いものにされて否定されるんや。仕組まれたワナ、策略やないか。エセ反対運動という。h20年の地元新聞には早々と土砂崩れが心配だと書いてある。h18年の東伊豆町に土砂崩れがあったんかい。たくさんの人が視察に訪れたやないか。前記のメーリングリストたちは、なんで土砂崩れが心配だというのだ。

ピエロの集団だったのだ。聞いた話ではアホらしくなって解散したと聞いている。汚い地域対策、環境ビジネスに、自らの精神的な何かが持たなくなったんだろう。弱い者虐めがあまりにも成功したからね。強烈な風力発電の低周波に曝されると、人は簡単にヒステリックになる。雷や地震の低周波の感覚だ。緊張感、不安、恐怖心に呪いの言葉が刷り込まれていく。「もともとが可笑しな人なんやで」と。

ターゲットにされた人は泣き叫んでいたよ。それがまた面白いというのだった。これだけ全国各地で同じ被害状況を見ながら、いまだに誰も反対しようなんて奇特な人がいない。長い物には巻かれろ。お上には逆らったらあかん。沈黙は金という。私はこれまで世界各国の風力発電の反対運動や文献を紹介してきた。低周波測定器で測った分析グラフを説明してきた。

環境省の報告書にあるような、高度な数式を列挙して、大学教授たちの難しい言葉遣いの誤魔化しを指摘したきた。水俣病を見ていたので、そんな嘘八百はすぐに分かったよ。40年前、長岡技大にいたころ、そんな公害論争がたくさんあったからね。見るともなく見ていた公害論が、こんな所で我が身に降り注ぐとはな。ところが当時の同級生は役人として出世しながら「風力の被害など聞いたこともない」と言っている。

有名な風力被害地に住みながら、環境課という部署にいながら、よく言うわな。由良町でも全く同じ有様だから、それらの人ばかり攻めるわけにもいかんのか。エンパシーという。共感がない。人が目の前で苦しみ、死んでいっても笑えるのだ。そんな会議、役人たちを目の当たりにしてきた。それを誰も批判しないし、ヘコヘコしているんだから、それがまた驚きだったよ。一番困っているのは役場の人なんやでと言う。違うよ。

低周波被害に苦しみ、そして死んだアンタが一番の被害だろう。この10年ほど、同じことを繰り返して抗議してきた。さすがに日本には誰も賛成してくれる人はいないな、と笑っている。それでドンドンと風力発電が建設されて人々が喜んでいる。風力被害に苦しみ、同じようにして消されているけど、リスク、受容義務でしかないという。人々は大笑いして被害者を嫌悪する。優生学や。いらん人よな。

誰か日本でも、こんなやり方はアカンの違うのン、と言わないか。少なくとも世界的には異常やで。風力発電に囲まれて満足して笑っている人々の群れを見て、怖ワッ、と思わないかい。

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