隠された風力被害者たちへ、共同幻想の怪

「由良町、風力発電被害」と検索すると、ドッサリと私や谷口さんの記事がアップされている。以前は風力のコマーシャルに覆われていたから、敵方の対策が後退したんだろうか。そんなことあるまい。風力発電の低周波被害は、今も変わらずに人々を覆い尽くして苦しめている。(ハズなのだ)。

というのも全国同じ対策が取られているから、今や被害に苦しむ人には、被害を訴える言葉がない。私だってそうなんやで。近所の人、周囲の人に風力被害を話すと、いきなり汚い言葉で叫び散らかされる。コイツハまたどうしたんだろう、と驚いたものだよ。

ネジを巻かれていたし、そもそもそのアホは、私に被害否定の言葉を叫んで笑うことが面白かったのだ。同じことを畑地区の谷口さんらから聞いていたし見みてきたから、まったく同じ対策の繰り返しなんやな、と理解する。人間ってさ、こんなものでしかなかったんやで。

少しでも優位に立てると思ったら、キチガイのようになって被害を否定する。「関係ない」、「アホよら」と叫ぶのだ。それが被害者をイジメていると分かった時、嬉しそうに得も言われぬ笑顔に震えるのだ。恍惚として自分の存在に自信を深めていたのだった。「ワシらは何でも知っているんや」と。

その被害者が死んだときの喜びようよ。まさかとは思ったけれど、実際は周囲の人はそんな人ばかりになっていた。被害調査はない。しかし畑地区だけで50人ほどの被害者がいることが分かっている。私の住む門前地区にもいるだろう。誰も言葉にできないのだ。

ジッと我慢しているか、被害を否定してヘンな人になっている。演じているんじゃない。道化者だよ。ピエロでしかないのに、それが分からない。ゾンビとかロボトミーとか、以前はロボットみたいやなと言われていた。それを笑いものにして喜ぶ人々よ。何か共同の幻想を見ているんやね。

実に不思議な、奇怪な社会現象よな。役場から指示されると、人はこうも簡単に人間性を失ってしまう。権威? と言うにはあまりにアホらしいトリックなのだ。私は以前、新聞の折り込みチラシとか、資料をコピーして配布して説明をしていたんだよ。汐見文隆医師の所へ行くと、いつもたくさんの冊子を渡してくれた。

それを配ったものさ。それが真逆の結果を生む。弾圧の嵐だ。人々の笑いの源泉になっていた。その中には被害に遭って死んだ人もいるだろうに。本当にアホな奴らよ。私がいつも書くように、死んでしまったものは仕方がない。その現実を見ても説明しても、笑いものにして喜ぶだけの異常さに、なんで誰も気が付かないのか、それがオカシイと言うのだ。

低周波音の被害には、基準も規制もない。法律がないことは以前から指摘されたとおりだ。自公政権は、低周波被害自体を否定している。記事にしてまで頑なに拒否しているのだ。卵が先か、ニワトリが先か。どちらも同じことだろう。日本だけが、「Stop wind turbines !」の言葉がない。

海外のアメリカやヨーロッパなら、各地で風力被害に抗議運動が起こっている。アフリカや南米の土人でさえ、風力被害を訴えて抗議デモを繰り返す。なんで日本人だけが、被害者を否定して殺して喜んでいるのか。由良町だけじゃないでしょ。広川町や下津町でも同じやり方で被害者を消している。

憎しみと笑いは同じものだ。それほど汚らしいものなのか。新しい差別行動に、生贄の抹殺に、人々の嫌悪感が爆発する。風力の被害など聞いたこともない、と怒りの言葉を繰り返す。憎しみの毒気を当てられる。まるで黒い煙が立っているようだったよ。人を憎むと、人はこうも黒ずんで見えるんやね。

自分で毒素をため込んでいるようだ。私も気を付けよう。そんな奴らに関わるだけ無駄なことだと悟る。風力発電の低周波は、人の精神を高揚させる。風力に関係のない人でも、風力被害のことになると途端にヒステリックになる。日本人の神秘性よな。風力というイデオロギー、権威に染まっている。

幻想社会と言わずに、何と言葉にするのか。風力発電は精神を破壊する。大変な危険思想だったんや。これまでの文化や道徳はすっかりなくなっていた。自然エネルギー、サステナブル。悪魔のスローガンが木霊する。もう後戻りはない。弱者となった風力被害者を虐待して楽しんできた。

その記憶が支配意識となって、新しい市民意識になる。目の前の山々には無数の風力発電が回っている。何とも思わない。思考の欠如。あって当然という必要悪、でもないか、町のシンボルになっていた。「風力はワシらのもんや。オマエラ関係ない」いきなり叫ばれる。オウムよな。奴隷の町でしかないのに。

天文学のガリレオみたいなものか。それでも風力発電の低周波で気分が悪い。耳鳴りがして目まいがする。苦しいのだ。「なんと辛抱の良い人らよ」と谷口さんは笑っていた。そして死んでいく。その風景を皆見ているのだ。そして笑っている。アホよら、と。