農業の破壊

脱炭素の嵐が農業分野にまでやって来た。左端の記事には、牛のゲップが、バスやタクシーよりも悪いのだとか。酪農の百姓は大変だ。この記事の根拠がどこにあるのか分からないけれど、専業農家の私から見ると、どうにも納得のいかないヘンテコな論理になっている。机上の空論。

行政の役人さんが調査資料を集めて書いたんだろうな。経済性もないし、現実味もない。分かっていないのだ。百姓に書かせたらよいのに、と思ってしまう。百姓は大体がアホだから、こんな大層な文章は書けないだろうけど。「#環境保全型農業」ってなんだろうね。山々を切り開いて田畑はできている。

自然破壊の最先端だよ。この辺から論理が歪んでいる。私が子供の頃、60年前はまだ人糞を使っていた。タンゴと言って、あちこちの田んぼの脇に糞溜めがあったものだ。これで葱や芋を作るととても美味しかったことを覚えている。しかし回虫が湧いて、しょっちゅう虫下しの薬を飲んでいたやないか。

今、民家が建ち並ぶようになった田畑で人糞や鶏糞をやったらエライことになる。蠅か飛び交うし、殺虫剤も必要になる。臭いが、百姓の人に浸みこむ。スーパーに買い物に行ったら臭いと言って嫌われるだろう。「意識改革」すごい言葉がスローガンになる。

風力発電の健康被害と同じで、社会の破壊がさらに進められる。全体主義やね。そうだ、再エネ政策も全体主義として税金でやっている。それで電気代が高くなった。節電が必要だと。鶏糞をやると蜜柑の味が酸っぱくなる。売り物にならない。いつまでもチッソが残って消えてはくれない。

土が酸性になる。ある意味、そんな手間暇を省くために化学肥料は発達してきた。窒素、リン、カリ、それぞれの作物にに応じて商品化されている。これを破壊して喜ぶのは誰だろう。グローバル企業。国際政治やね。再エネと同じで、日本は金儲けのダシにされる。

安心して任せられる百姓が、これからも重宝されたらいいと思っている。農協システムは改革した方がよい。弊害が目立つ。かといって地方行政とはあまりに離れてしまっている。この記事、脱炭素云々は、かえって今の農業の問題点を明らかにしてくれたようだ。

国策のウソに騙されてはならない。時代と共に、百姓の生活も変わっていく。サラリーマンじゃないんだから気楽にやろうじゃないか。夏の暑い中で合羽を着て消毒するのは大変だね。分からない人がこんな記事を書いている。