言葉が制限されている。

閉ざされた言語空間、と言えば分かりやすいか。日本の自称、風力反対運動では、決められた言葉だけがスローガンにして繰り返される。まるでマントラ。まるでお経のように聞こえないか。高野山へ行くと、「ヘンジョコンコ」と言っているでしょ。あれと同じ有様よ。私の母の世代では、それを「何言っているの」という意味合いで使っていた。

ヘンジョコンコ言ってら、とさ。意味が分からないということだ。南無遍照金剛~、と続くんだが、密教言葉だからマントラを唱えることに意味を持つんだろうね。我家の近所に、開山、興国寺という臨済宗の古刹があって、子供の頃からの遊び場であった。たくさんの雲水がいて、60年前にはまだ坊さんになって生活する人が賑わっていた。

いつの時代にも世間からあぶれる人はいるから、そんな人は今どうしているんだろうか。変わり者としてひっそりと自分を隠しているんだろうか。最近は坊さんになる人がいないと聞く。楽な仕事じゃないからね。興国寺も荒れたように感じる。どこでも同じと聞く。目黒絶海和尚は「ここは修行の寺だ。観光産業じゃないんだ」と言っていた。

あの頃が懐かしい。近所の友達を誘ってよく遊んだんだよ。そしたら寺からお焦げを握った握り飯を配られて、その優しさが美味しかったこと。過ぎ去りし古き良き時代よ。さて風力発電の被害で、海外の有様を検索するとそれこそたくさんな抗議デモが溢れかえっていることに気が付くだろう。

表面上は風力のコマーシャルで覆われているけれど、facebook やtwitterで検索するともういけません。google検索しても、やはり住民の数の方が多いんだよ。風車病になって苦しむ確率は1%ほどだけど、それが面的に広がると結構な数になって被害は明らかになる。それと病気になるからね。

南米では悪魔に憑りつかれた、というらしい。原因は風力発電だ。由良町でも、被害者がどんな現象に襲われたのか聞いているでしょ。夜中にゴーストが現れたように気持ちの悪い空気に襲われて居られなくなったとかさ、地の底から湧いてくる恐ろしい唸りとかさ、同じ恐怖感を味わっている。精神疾患と環境省は断ずる。

人々は大笑いだよ。そして被害に苦しむ人を弾圧して殺して喜んでいた。「ワシらは面白うてならんのや」と。海外の抗議デモと比較して、なんかヘンだと思わないか。日本の自称風力反対では「土砂崩れだ」と言っている。地下水源があるともいう。洪水が~と叫び散らす。手の付けられないプロフェッショナルな地域対策の成果だ。

これをエセと言わずに何という。低周波被害者が生活を奪われて地域から出ていく。その面前で、ワシらは土砂崩れなんだよ、と吐き捨てる。鬼やな。これが日本の全国でやられている被害者の弾圧だ。海外の抗議運動と、何たる違いよな。それをまた、誰も指摘しないし問題にもしない。仲間作りだという。

オマエ一人でやっていろと笑う。これが日本人のアイデンティティであった。h18年の東伊豆町の風力被害から、延々同じことの繰り返しよ。あの一瞬だったね。全国に風力発電の被害を発信した智者がいた。今はすっかり消されていて、地元の人ですらその報告書の存在を知らないという。十年一昔か。

その後、誰も風力被害に声を上げられないことに、私がこうして海外の現実を紹介している。それでも日本人は何の反応もできないでいる。被害者たちの苦しみや悲しみを「アホよら」と言って笑いものにする。中には被害者もいるだろうに。これは洗脳、心理コントロールの結果なのか。

人々は喜んで被害者を弾圧しているから、絶対に強制されたものじゃない。警察や検察もそう言ってあざ笑ったものさ。低周波に関する法律はないんだ、と。日本人に覆い被せられた呪縛、いや、他人の不幸が嬉しくてたまらない喜びに、何とかクサビを打ち込みたいと思案を重ねてきた。風化しかなかった。これが日本の現実だ。

そして東北や北海道の非情な風力被害を見る。由良町で行われた弾圧とどちらが、と比較する意味はない。誰一人として、「Stop wind turbines !」と抗議する者のいないことに落胆する。あたかも心配するフリをするスパイ工作員はいるんだよ。それは地域対策だ。初めから風力事業とセットになっていたことはこれまで証明してきたとおりだ。

地域対策なんだよ。なんで誰もその悪意が見えないんだろうね。いやその悪行が面白いという。これだけインターネットが普及して、何が悪いのか、何が間違っているのか、常識として広まっているのにさ。弱い者いじめが楽しかったのだ。それが社会の崩壊と重なって見える。だから子供の頃に仲よく遊んだ興国寺の境内が懐かしくなるんだろうね。

それらの人は、ほとんど死んでしまっている。私は今65才だから、意外に皆早死にだった。かわいい子もいたのに、無理を言って嫁さんにすればよかったと後悔する。時代はすっかり変わっていた。住んでいる人もな。私のような旧家のボンは、もう出る幕はないのか。低周波被害に狂い死んだ被害者たちがいる。

なんで誰もこの事実に、「風力発電は恐ろしい」と言葉にできないのか。水俣や福島と同じで、被害者はタブーなのか。その割に笑いものにして喜んでいるやないか。世界的には、日本の風力被害は特異な社会現象になっている。学者たちは被害を否定する。環境運動だと逃げる。地球温暖化、脱炭素だという。

すべて言葉のすり替えよ。「お国のために」と言って殺されたのと同じ理屈やね。恐ろしい恐怖政治なんだと今さらに驚いている。私一人なんか。誰も風力発電の低周波被害、健康被害に言葉一つないのか。測定したら被害の原因は明らかなんやで。世界の常識として、風力発電の深刻な被害は広がっている。