嘘で固めた社会

私のページで2018.1/22日にアップしている谷口愛子さんの声を聞いてくれないか。風力の事後報告会で、事業者や役場職員に、被害の酷さを声を荒げて訴えている。この時、すでに地域対策の罠にかかって、何が行われているのかさえ分からない混乱の中で、よくもこれだけの言葉を発したと思うのだ。ただ、誰も応えるものがない。地域の人はタダの案山子になっていた。

被害隠ぺいの企みは町を挙げての強制?になっていたのだ。これが今でも私には分からないのだが、たくさんの被害者がいて、この説明会でも30人ほどの被害者が声を荒げていた、ハズなのだ。それが何で自ら進んで被害を否定して、「私たちは風力発電には反対ではありません」、「オーストラリアのような人の住んでいない所なら被害はないわな」とかオウムのように同じ言葉を同じ順序で話すようになったのか。

役場でも、私の住む門前地区でも、どこへ行っても同じことであった。まるで魔法の世界を見るようだったよ。人々の笑いようよな。それが10年経った今は「風力の被害など聞いたこともない」と言っている。私に対する憎しみ、嫌悪の表情はどうだ。それほど私が憎いか。議員選挙や風力裁判で見せた彼らの感情の爆発は、誰かに指示された、というより、抑えきれない感情を言葉にして私に叫んでいたのだ。

普通に蜜柑を作っている百姓がだよ、野菜を作っている農民が私にそう叫ぶ。驚いたものだよ。自然、私は彼らにとって、農民ではなかったんや、という意識を目覚めさせる。先祖の由良守應を思い出す。60年前、s40年、彼の記念碑の除幕式に私一人がその綱を引いた。まだ伊賀田屋敷として土塀の石組みなどが残っていて、直接世話になった人たちが生きて参列していた。私は最後の相続人だった。

このプライド意識がこんなにも社会と対立するとはな。私に被害を訴えて助けを求めたのは6人いた。しかし谷口さんの他は、その後、誰一人として公に抗議した人はいない。いや、由良町役場や警察に助けを求めた人々がいたのだが、待ってましたとばかりに取り込まれてしまった。その被害者たちはすべて消されてしまっている。人間を消す。こんなことができるんやね。それらの家族の人も被害を否定している。

私が訪ねると、大変な迷惑だとして叱り飛ばされたものだよ。例外はなかった。我家でもな。それほどに低周波被害は否定されなければならないのか。社会的な強迫観念にとらわれてしまっているのか。御坊警察や検察では、低周波の法律はないんだよ、と嘲笑っていた。正義の欠片もない。谷口さんも三度、被害を訴えて助けを求めたという。私に対する弾圧は、それを思えば、まだまだこれからよと思えてくる。

このページを書いている理由の一つに収斂する。由良町の風力被害でさえ、こうなのだ。本当は皆さん何が行われたのか知っている。だからこそ「ワシらは面白うてならんのや」と言って笑うのだ。日本人論よな。Philosophyフィロゾフィ、日本人にはない思考、価値観だ。知ること、知らないこと、ソクラテスなどの西洋論理が分からない。だからこそソクラテスは死んだんでしょ、くらいか。

知行合一、大塩平八郎の乱があって、徳川幕府を終わらせるきっかけにもなったものを。日本人にも分からないはずはないんだが、と書き続ける。実際は、風力被害を訴えたのは汐見先生や、窪田泰しかいなかった。環境運動家は、もともとが環境運動が目的で、国連のグレタさんと変わらない。地域対策のトリックが目的に跋扈してノサバル悪党がいる。地域の非情な協力者とかね。

そんなことは田舎に住んでいたらすぐに分かるだろうに、権力の手先になると、それが社会規範みたいに従うらしいのだ。昔の憲兵だよ。エラそうなことは、昔から有名だったじゃないか。これは日本の風土病かい。どこの国にだって、見てはならない欠点はある。ドイツにもフランスにもイギリスにもある。それを知るのと知らないのとでは、エライ差がつくことは知っての通りだ。

日本は世界の田舎者でしかないんかい。アホにされっぱなしよ。何人かの外国人と話してみて、彼らがいかに日本社会、歴史や文化を理解しているかに驚いたことがある。単に出来事や事件だけでなく、日本人の心の有様まで踏み込んでいたのだ。我家に来てまでそんな話をするんだから、もともとが研究熱心だったんだろうけどな。それが世界の常識だと思った方が正解だろう。日本人は海外に関心を持たない。

何が起こっているのかさえ、秘密な部分に触れることもない。日本だけ、島国根性なのだ。イギリスは島国だけど違うでしょ。やはり日本人は考えることのできない田舎者になっていたのだ。せっかくの明治維新なのにさ。だから何にでも「考える会」と名付けてしまうこの皮肉よ。その多くはトリックでエセでしかない。金儲けのダシにして、市民運動だとか言っている。

「市民風車に被害はない」なんてアホな言葉が木霊する。日本でも風力発電に反対しないか。アメリカでもヨーロッパでも、低周波被害、健康被害に地域の人がデモ行進して怒っているで。日本だけが、被害者を差別して憎み、アホにして喜んでいる。この人間心理の腐り様はどうだ。水俣や福島と同じように、世界の笑われ者よ。それが嬉しいと思うのが日本人かい。

対等に話ができないんやで。バカにされるとはどういうことか、冷静に考え直してみようじゃないか。