世界は危険で一杯

産経記事を見ていて、航空機の爆破は結構あったな、と思い出している。アメリカの9.11は有名だ。s58年、私は米軍厚木基地にいた。大韓航空機撃墜事件があって、それはもう戦争が始まるものと思ったよ。ちょうど横須賀に空母カールビンソンが入港していて、上空はファントム戦闘機がまるでトンボの様にビュンビュン飛び交っていた。

基地への出入りはとても厳しくなって、戦闘用のカービン銃を持ったMPが直接、銃口を振りかざしていたものよ。「ヘイ !」と言って身振りで示すのだ。治外法権がある。殺されても緊急事態で終わりよ。何人かの米兵を知っていたけれど、彼らに戦闘経験はなかった。ベトナム戦争は終わっていたし、まだ湾岸戦争の前であった。

イラン・イラク戦争なんて現地の戦争だからね。ミグ戦闘機の飛び交う下で、日本のメーカーはプラントや橋を作っていたという。カネのためよ。後日、イラク戦争に派遣された米兵と話したけど、何かが壊れていた。アメリカでは戦争に行くと大学にタダで入れてもらえる。試験はあるんだろうが、能力は問われないらしい。

一緒に行ったバルセロナ大の学生たちも何を言ってよいのか戸惑っていた。見てはならないものを見た結果なんだろうと思ったよ。自分は戦闘には参加していない、と言っていたっけ。戦争の後遺症だったね。私だって無試験で授業料免除だったから同じようなものか。勉強もできなかったしな。彼の様に、何かを引き換えにしたものではなかった。

パブルを体験した。夢の様な青春だったと思っている。さて、風力発電の被害だよ。低周波音の影響で耳鳴りがして、頭を踏み潰されるような気持ち悪さに襲われる。人間観測機になっている。汐見先生がよく言っていたように、「気分の悪い時と、比較的楽な時の低周波を比較してみろ、その差が被害の原因だ」と、卓越した被害成分のあることを話してくれた。

今や世界的に共通した事実なのに、日本だけがその事実を否定している。環境省のサイトには、風力発電には卓越した低周波はない、としている。いや、御用学者を使って、風力発電由来の低周波は確認されなかった、などと書いている。誰も抗議しないし怒った人を見たことがない。大本営の発表と言って、あの戦争の時から何も変わってはいないのだ。

嘘八百よ。各地のエセ反対運動では、懲りることなく御用学者を担いで風力被害を否定している。風力発電に反対しているのかと思ったら、正反対であった。彼らは更に再エネを推進すると絶叫していたのだ。政府方針の手先であった。「土砂崩れが心配です」とかさ。どんな意味が込められているのか、もう誰の頭でも分からない。

風車病に苦しむ被害者のことは何もない。これが海外の反対運動との違いだね。目的は明らかなのだ。イラストには、タバコと同じことでガンになるんやで、と書いてある。風力発電には、人々がカネを抜き取られているんやで、と書いてある。英語版だから世界共通の認識だよ。ところが日本にはこんな表現はどこにもない。

風力コマーシャルばかりが覆っているのだ。なぜ日本人は風力被害を形にして表せないんだろう。抗議できないんだろうか、と不思議でならない。確かに西洋ではギリシャとか、イスラムとか、キリスト教とか言って、物事を深く掘り下げて考えて表現する文化が続いてきた。日本では、儒教や仏教を輸入して、それを手掛かりに価値観を構築するしか道はなかったんかい。

聖徳太子の十七条の憲法は、「和をもって貴しとなす」以外になかったのかと残念なのだ。日本人は今も自然崇拝だと思う。富士山を神の化身と思う。平和ならそれでいいかもしれないけれど、海外から攻められたら抵抗できないわな。とくに精神的な縛りが何もない。明治維新になってもキリスト教は広がらなかった。天皇崇拝。国家神道。

これはウソやな。戦後は、もはや浮草の様にしてここまで来たか。イデオロギーに弱いのはそのためだよ。ステルス侵略という。見えないようにして、分からないままに侵略を深めていく。その一端が再エネ、風力発電だと思っている。これまで環境省が毎年公開してきた風力発電に関する調査検討報告書を見るがよい。

「移動発生源の低周波音等~」、と言ったっけ。酷いものだよ。それさえも、誰も反応できないんでいるから、日本人のアホぶりも大したものだと確信している。風力発電に抗議する者は精神疾患だと書いてある。もはやモラルはどこにもない。大本営の発表と同じことなんやで。自公政治がこれを神輿に担いでいる。亡国の政治だよ。

ウソつくな、と言ってやろう。日本は、風力発電で散々に叩かれている。社会が破壊されている事態に気が付こうやないか。「アホよら、アホよら」と言って手を叩いて踊って狂うか。何がそうさせるのか、考えて見ようじゃないか。風力発電を撤去してくれ。たくさんの被害者が苦しみ死んでいった。