風車騒音じゃない、低周波音が被害の原因だ。

その昔、海洋工学の分野で消波提の研究に携わっていた。浮桟橋に動揺制御盤、スタビライダーを付けて、いろんな波を当てるのだ。堤体には、マルチチャンバーとか、ボックス型とか、ハの字型とか、それこそ各研究室得意のデザインでにぎわっていた。最近はそういう論文は見かけないね。波は、波長が小さいとよく消すことができた。

一方、長周期のウネリになるとほとんど効果はない。防波堤に囲まれた港を見れば分かるだろう。東北や北海道の環境運動家がヘンテコな風力運動会を繰り返している。昨日、低周波音被害者の会の窪田泰さんと話した。あんな連中はどうしようもない、何を言っても無理だという結論に笑っていた。一時はカンカンになって怒っていたのに。

最近の風車の音は静かになったという。あれくらいならいいんじゃないか、と視察に来た政治家が言葉にしたという。由良町でも、ずいぶんと静かになったから、一面の事実だと思う。でもそれは聞こえる音だ。低周波音じゃない。その時、低周波音測定器で測ってみればすぐに分かることだ。スイッチを入れるだけ。10秒程度の確認だ。波長が長い低周波音の空気振動はそのまま残っている。

海のウネリと同じなんだよ。低周波音発生のメカニズムは、中空ホローの鋼桁橋と同じ仕組みだ。香芝高架橋の低周波訴訟で明らかにされたとおりだ。鉄パイプの上をトラックが走る。そしたら近隣の人々は低周波音被害に苦しんだということだった。当時は経済設計で、軽量の部材で構成されていたからよく振動した。

やがて疲労破壊が問題視され、補強リブ、隔壁、より堅固な構造へと変化していく。それでも橋梁を覆うようにして防音壁で囲っているわな。もし、風車の鉄塔パイプをコンクリートで充填して振動しないようにしたらどうか。直径5mとして、高さ100mなら、2000㎥のコンクリートが要る。1㎥、1万円として2千万円か。

誰も実験しないなぁ。もう一つ、電線の骨組みタワーの様にして、風圧を逃がす案はどうだろう。東京スカイツリーみたいなのよ。トラスに組んだとしても、ゴッツイ鉄塔になるやろ。衝撃に弱いから、計算上ムリだと考える。スナップ荷重、無限大∞の波圧がある。東北の津波で、タンカーの係留チェーンは千切れてしまったでしょ。

鉄パイプの風車でも風圧にポキリと折れているからさ。結局、あたかも風車騒音が心配だという人は、聞こえる音の問題にすり替えてしまう。聞こえない音が、なんて煩いんだと朝笑う。それが目的であった。その前にさ、低周波音被害を否定する御用学者を担いで賑やかにやっているから、結論ありきなのは分かっている。

汚い連中だよ。各地のエセ風力反対の連中は、絶対に被害の原因である低周波音を測定しない。計ったらアカンのや。水俣病と同じよ。今もスゴイ管理でしょ。被害地域になるとあんなに弾圧されるんやで。風力発電から1.2㎞離れた我家でも、2㎐の所で30dbもの空気振動がある。対数表示だから1000倍の気圧変動だ。

これが風車病の原因よ。風力発電の近くに行くと、それは40dbも変化する。10人に一人か二人は、耳には聞こえないけれど首筋が張ってくるとか、異様な雰囲気に気が付くだろう。被害者たちは最初、部屋中にゴースト、幽霊が現れたのかと恐怖感に打ち震えたという。あるいは屋根から、ドスンッ、ドスンッ、という爆音が襲う。飛び起きて頭を抱えたと聞く。

そのようにして彼らは死んでいった。そこでは低周波音の音圧は85dbもあった。静かな山里の風景が、常時、爆撃機の爆音に曝されたのだ。人々は笑って喜んだけどな。なんで笑いものにしたのか今も分からない。さて今朝の産経記事よ。あれだけご自分で煽っておきながら、魔女狩りの様にエコテロリストだという。

原発と再エネの広告新聞だから節操も何もない。再エネ自体が環境テロなのにさ。福島のことなど、順調、順調と無責任を絵に描いた新聞だ。まともな記事を書きなよ。各地の風力発電の集会は偽物だ。土砂災害とか、自然破壊とか、川の水が濁るとか、被害に苦しむ人を弾圧して、よくもそんなことが言えるな。恥を知れ。

エコファシストという。ナチスと同じよ。「低周波音被害は認めない」この一点に彼らのスローガンは固まっている。それが決めてよ。全国でそれが強行されているから、まさに国家犯罪だ。タクトを振っているものがある。しかし、なんで日本だけ、「Stop wind turbines !」の言葉がないのか、それが私には残念でならないのだ。

それほどに被害者を根絶やしにして殺して喜びたいのだ。そのためのエセ環境運動になっていることを明らかにした。150年前、日本の各地に志士と言われる人たちが湧き出てきた。草莽崛起という。日本独特の現象だ。風力ファシズムに対抗しないか。日本には、まだまだ守るべき価値があるんやで。