こんな本を読んだ。アカンわ。

今流行りのSDGsを批判しているらしいから読んでみた。脱炭素、クリーンエネルギーとも繋がっているという。国連の主張だから、そりゃぁ、皆さんグルよな。でも驚いたのはそんなことじゃない。武田邦彦の名前もあって、風力発電のことになると急におかしくなる。

風力発電の弊害として、地表の風を奪うから植物の生育に影響が出る、というものだ。武田はそれを地面がジメジメすると書いていた。ウソばっかりよ。武田との違いは、原発推進と、いやそれはチョット、という側面か。それを比較してみると、前提となっている戦略が目に浮かぶのだ。

方や原発は安全だとして推薦する。池田は地震があるから危ないという。結論にはしっかりと、地産地消の風力発電を建設して利用すると書いてある。アレレッ、これって政府の方針そのままやんか。原発と再エネ、いつもの産経記事と同じことになっている。広告、プロパガンダの手段だったのだ。

ずいぶんと手の込んだ策略だ。道理で薄っぺらなこの本はスラスラと早く読めてしまった。学者の書く本にしては急ぎ足過ぎる論理の展開よ。きっと未消化のままに、結論を急いだんだろうね。良心が痛まなかったんだろうか。たぶん、本当の被害、健康被害の情報もあったはずなのにさ。

この解説のやり方は、各国ですでにマニュアル化されていて、風力や太陽パネルが、あたかも金儲けの道具になっている、被害がある、と書きながら、落としどころを作って、納得してもらうという作戦だ。見え見え、やないか。問題の大きさを間違えてはならない、というわけだ。

この辺に来ると、カルト、宗教と同じ、信じなさい、ひたすら信じるのです、となる。各地の風力被害者は堪ったもんじゃない。いつもの御用学者と同じことだった。たまたま以前の『週刊金曜日』の風力記事が目に留まる。北大の御用学者を取材して風力被害の懸念を伝えている。

しかしその学者はいつも被害地に出かけては風力被害を否定しているし、論文にもひどい被害否定を繰り返している。youtube動画でも環境運動家を集めて派手にやっている。一般の人には影響ないですよ、というのだ。被害を訴えるのは先天的に障害のある人だという。すべて嘘っぱちだ。

イギリスの風力学者、レベンタールみたいに、その場その場て云うことが違うのだろう。彼の本質は風力事業の手先、工作員だ。水俣病でも同じことがあったじゃないか。今も被害者に対する弾圧がすごいと聞いている。公害は、どこでも被害者はボロボロにされて消されている。

日本名物、被害者叩きよ。溝に落ちた犬を叩くという。世界の笑われ者よ。日本だけ、「Stop wind turbines」の言葉がない。低周波音被害にあうと頭をやられることは分かっていると思う。ただそれを見て笑いものにして喜ぶのか、こんな残酷な被害は許せないとして抗議に立ち上がるのか、そこの人の良心にかかっている。

h18年の伊豆半島には、そんな豊かな人材にあふれていたと思う。その被害情報が全国に発信されて、各地で風力反対運動が起こされてきた。由良町に、その話は伝わらなかった。知っている人もいたらしいが、誰も声を上げられなくされていた。私は、この通りコテンパンだよ。

死んだ谷口さんらの声が私を急かしているのかもしれないね。私は恥ずかしい、とさ。