外因性の疾患と、内因性の疾患と、

公害による被害症状は外因性によるものだとする。風力発電の被害だと、卓越した低周波音の空気振動が人の内耳の器官に作用して健康被害を及ぼす。測定して見れば、どのような物理現象が起きているかよく分かる。h30年の土木学会で、私は由良町で、どんな風力被害が起こされ、被害者が苦しんでいるかを訴えた。

海外での研究成果を踏まえ、私なりに頑張ってみたつもりだ。あれから5年が経つ。各地の風力関係者と話す機会があったにもかかわらず、誰も、低周波音被害の実態を調査したり、これが被害の原因である、なんて人はいなかった。これが不思議な所よな。先月の参院選では自公をはじめ、すべての政党が低周波音被害を否定した。

トテモ勇気のいることだったと思う。風力発電に反対する理由の一つが、低周波音被害だからだ。被害者にとってはそれがすべてだ。和歌山では風なんか吹かないから、単なるデモンストレーション、見せかけの「自然エネルギー」、演出でしかない。金儲けのダシだよ。こんなものに町長や県のエライさん、国会議員まで集まって祝賀会、神事を執り行っている。

不思議な光景だ。伊豆や伊方に始まり、由良町や下津町の風力被害を見て、誰かが抗議運動を起こしても良いものを。それが今や全国規模で風力発電の被害が拡散してしまっている。たくさんの死者を出していることと思う。私は『風力発電の被害』で、由良町でどんな悲惨な事件になったのかを訴えた。

あちこちの風力計画地では、これをテキストにしたところもあるだろう。いや、逆に、被害を否定するための「作り話」だと吹聴する人がいたことも確かだ。汐見文隆医師なども散々にこき下ろされたからね。ひどい話さ。被害者でさえ、いやいや、被害者だからこそ、風力被害を否定して「私たちは風力発電には反対ではありません」と訴えるアホがたくさんいたものだよ。

地域対策、地域の人々の心理コントロールが、こんなにも簡単に行き渡っていたのだ。東北や北海道、山口など、由良町はもちろんそうだった。広川町では叫び倒されたようだ。やれやれ。よかったらトップページにある私の書いた論文を読んで見てくれ。自分の意思で、書かねばならないと思ったからカネかけてまで北海道まで行ってきた。

誰もが完璧無視を決め込んでいる。じゃぁ、アンタは、なんで風力発電に反対しているんだ? と、まず疑問に思わないか。すべては誰かに注入された呪いの言葉だよ。それは環境運動の仲間かもしれないし、役場のオッサンの依頼かもしれないね。いろんな言葉、単純な物語、スローガンとして、地域の仲間としての情報になっている。日本人て洗脳に弱いね。

今日の産経記事には、いつものエネルギー論と、ヘンな広告が載っている。ミソもクソも一緒くたよ。その上で、ドイツに習え、と言っているんだから、これほど人をアホにした話もない。ただの広告新聞だ。これだけは言っておこう。新聞やテレビに責任感や倫理なんてない。それでも分かり切ったようにプロパガンダで世論は固められていく。

被害者はない、聞いたこともない、だと? それが風力発電の被害なんだよ。だからあの本にはあえて「低周波」の言葉は抜きにして、『風力発電の被害』として出版したのだ。すっかり抵抗する気力も人間性もなくしてしまった人々よ。もうすぐお盆の行事で施餓鬼会があるだろう。あんな感じやで。