風車病と、風力死と

風力発電による被害症状がないのに、癌になったり脳梗塞などの循環器系の病気になる例は、初めから気が付いていた。風車病に苦しむ被害者にとって、行政の弾圧とともに、それらの具体的な体の不調は、まさに地獄であっただろう。h23年12月から、初めから人々の真剣な怒りを見ていた。彼らはみな、一様に興奮していた。すでに地域対策は始まっていた。

真っ赤な顔になって、私に怒鳴りつける人がいた。もともとが差別地域だと聞いているから、旧家の生まれの私には敵意の芽があったんだろう。我家の事業は由良守應を見るまでもなく穏やかな旦那主義、理想主義だったと思っている。人の世話もしたと聞いている。私の子供の頃にはまだそんな穏やかな空気が残っていた。

「菊さんとこの子ォやぁ」と言われて大事にされた。今は全く破壊されてそんな気配はどこにもない。人々の憎しみの的だよ。人物破壊、地域対策の酷さよな。人間の心の闇とは、これほど簡単に噴出するものだったのを見てきた。「人というものがよく分かったよ」と谷口さんは言っていた。地域の人々は、本当は何が起こっているのかをこれでもかと知っている。

だから私を排除して行政に服従するのだ。「風力の被害など聞いたこともない」と。そして私をあざ笑う。被害者は当然のように頭をやられている。私は近寄れない。小林先生からメールが届いた。しかし水俣でも福島でも被害調査、疫学調査は行われない。被害はある。しかしそれを認めることはない。被害者だけがワリを食う。

由良町ではh20年の新聞に「土砂災害が心配だ」と書いている。低周波被害、風車病の言葉はない。真実の被害隠ぺいのトリックだ。海外では、堂々と風力発電の健康被害を訴えているのに、日本にはそれがない。それどころか被害を訴えるとコテンパンに虐待する。被害者は、そのまま死ぬか、逃げ出すか、黙り込むしかその弾圧から逃れることはない。

それだけで差別の対象だ。水俣と一緒よ。アメリカ映画の『MINAMATA』は皮肉だと受け止めている。日本人にはその意味が分からない。アホにされっぱなしよ。国際社会でアホにされるとどういうことになるか。植民地政策を見れば分かるだろう。奴隷だ。黒人だけでなく、白人であっても奴隷政策であったことはローマ物語や、ヘロドトスの『歴史』で見たとおりだ。

日本人は違う、なんてことはない。戦国時代まで、日本人は奴隷として売られていたらしい。私たち日本人も、人としての尊厳を取り戻さないか。攻撃されたらやり返す。復讐する。当たり前の人の感情を取り戻そうやないか。社会が破壊されても、人の思いは残るやろう。各地の偽物の風力反対運動よ。彼らのエセに反対しよう。人間性を取り戻そうやないか。