再エネの惨禍。この本を読んでみた。

新聞の広告にあったので、さっそく読んでみた。地球温暖化防止なんて空想だよ、と書いていたからだ。著者は受験に失敗して一浪したとある。私も2年流年しているから、屈折したような思いはよく分かった。大学に入った時、私が一番の年長だと思っていたら、私より年上が4人もいた。ずいぶん仲良くしてもらった。

彼らは成績優秀で、後日、大学教授になったり、大企業の社長になったのもいる。彼らのおかげで、私は何とか卒業できたと思っている。ところが今回の風力発電の被害では、彼らはとんでもない言葉を吐いていた。「風力発電の被害なんて聞いたこともない」と言って笑ったのだ。技大に電話した時も、まるで沈黙。

彼らは集団に埋没してしまっていた。このクソ野郎が、と一瞬にして彼らのこれまでの輝きは失われていた。私の大切な青春の記憶は、彼らのヨレヨレになった集団主義者の老人の姿であった。それでこの本では文系に問題があると書くけれど、そうでもないな、工学系でも、こんなにもダメなんだから、それを改革するのはやはり思想とか信念とか、人間の在り方だろうと思ったのだ。

経産相、環境相は、事あるごとにイノベーションだ、画期的な技術開発だと言っている。中身のないことは言うまでもない。何のこと言っているのか本人でも分からないだろう。まして技術屋は、空想を考える。あるはずのない想像の世界だ。風力発電やメガソーラーに取り囲まれた環境がいいと思うか?

再エネ100%とは、もともと無理な世界だが、自然エネルギーだと謡う、それらに囲まれた異常な社会の姿だ。山々の樹木を大規模にすべて剥ぎ取り、コンクリートで覆いつくして太陽パネルを敷き並べる。どこが地球環境を守るだよ。風力発電の低周波被害に苦しむ被害者を虐待して黙らせる。地域から追い出す。

死んだら手を叩いて笑いものにする。警察や検察が抗議する者を取り締まる。被害者ではない、弾圧する側の、事業の手先の悪党を守り鼓舞するのだ。こんな警察はいらんわな。今は電気代の14%が再エネ賦課金として集金されている。巨額のカネが闇に消えていく。再エネは、カネ儲けが目的の詐欺だという話はよく聞く。

私はそれだけではないと考えている。この本にも80年前の戦争時に、朝日新聞などが盛んに戦争を煽っていたことを書く。1億玉砕、特攻、軍神、とかさ。大本営発表だよ。日本人の誰もが反対することができなかったというのだ。それでも日本の歴史では、度々破壊的イノベーションが繰り返されたと書く。織田信長とか、西郷隆盛とかさ。

しかしそれらの人は悲惨な最期を遂げている。命がけ、体を張った人生よ。今、風力発電の本当の被害を訴えるのは私一人だけになっている。海外の情報を見れば答えは既にあるから、別に自慢するでもないことだけれど、全国各地の自称・風力反対運動ではどれもこれも「土砂災害が心配だ」と繰り返している。

周囲にはたくさんの風力被害者がいて、風車病に苦しんでいるのに、被害の原因である卓越した被害成分を測定することも話題にすることもない。いかに彼らがエセであり、地域対策のトリックであるかが分かるだろう。それでも彼らは恥じることはない。被害者を弾圧してゲラゲラと笑っている。ナチスドイツがユダヤ人を虐殺していたのと同じ心理だ。

由良町で私はその光景を何度も見た。被害者は泣き叫んで苦しんでいた。なんでそれが面白いと言って笑えるのだろうか。私がここまで来れたのはやはり血筋、家柄のセイだと実感している。由良守應は安政の大獄で生き延びた。それが後日大蔵大祐となり、岩倉具視一行をロンドンやパリで案内して回る。

その報酬が江戸城の清水御門前、4291坪の用地だった。いつかその経緯を調べて書きたいと思っている。それより前に、由良町の風力発電の低周波の苦しさよ。私に対する弾圧はものすごくて、人々は何とかして私を排除したいと固唾をのんでいる。谷口さんらが亡くなってあれだけ笑っていた人たちだ。

それが面白いと言うんだから、もはや地域も社会もあったもんじゃない。伊豆や伊方のように、工作員やスパイを配置して、そんな被害地がたくさんあるでしょ。あたかも心配する風をして、ほくそ笑む悪党たちよ。すべては想像の産物だ。パズルは既に解けている。