ハンナアーレントを覚えているか

土曜日のBSで、関口宏のもう一度!を見ていたら、ドイツのニュールンベルク裁判の様子があった。他の番組で、NHKドキュメンタリーなどでは裁判にも掛けられずに、戦後ものうのうと生きている戦犯がいることを伝えている。どちらも本当のことなんだろう。

実際は、20万人とか、いや、もっと大量に、各国で独自に大量のドイツ人を処刑していたという。兵隊だけではない、民間人も大量に含まれていた、と言うのだ。ヒトラー率いるナチスの大量虐殺を比較すれば当り前の話か。今もフランス人のドイツ嫌いは凄まじいからね。

ヨーロッパ人の怨念は、日本人には想像が難しいだろう。私が議会で一人、風力発電の被害を訴えていたころ、ハンナアーレントの映画が流行っていた。覚えている人もいるだろう。このページにもアップしたから、ネタバレになるけども、社会政策として大変な出来事だったので何度でも強調するつもりだ。

これが風力発電の被害を悲惨なものに変貌させたのだ。ハンナアーレントは言う。ユダヤ人の大虐殺は、ユダヤ人リーダーの協力があって初めて可能だったのだ。いいかえれば、ユダヤ人は自らの裏切りであのホロコーストを演じたのだ。彼女がそう言ったからには大変な非難にあって苦しめられたという。

ハンナアーレントはユダヤ人で強制収容された経験があるからね。自身の体験から自信をもって被害の内容を書けたのだ。それを見て、由良町で起こっていることも同じやな、と思ったのだ。私も真似して同じ筋書きの訴えを書こう、と。低周波被害者の会の窪田泰さんに聞くと、同じことが伊豆や伊方でもあったと教えてくれた。

「考える会」という地域対策だった。あたかも自分たちで作った被害者の会のように装いながら、その実、秘密結社にして閉じ込めてしまうのだ。外部の環境運動家や学者を加えて洗脳の嵐よ。容赦のない弾圧だった。汐見文隆医師や窪田さんはコテンパンに追放されていたけれど、私もまた危険人物として罵倒され拒否されるだけの始末であった。

「風力発電反対」と検索すると画像欄の最後の方に窪田さんのページがアップされている。よっぽど悔しかったんだろうね。何度となく私も叫ばれたものさ。被害者が、同じ被害に苦しむものを封じ込めるのだ。風力被害の原型がこの時、形になってできたと私も思っている。

最近ではさらに発展して、自称風力発電反対と言いながら、「我々は土砂崩れが心配だ」とか、「被害者は特殊な障害者だ」などと積極的にエセ反対運動を展開している。まさに被害者に対する弾圧よな。ひどいやり方よ。それに対して全国で誰も抗議しないんだから、大和魂も落ちたものだと感じている。人々の非難の矛先はすべて私に収斂していた。

私はこのページで海外の風力反対運動を紹介している。被害を伝える記事も翻訳してアップしてきた。日本では、なんで誰も被害者を助けようとしないのか。むしろ被害者を迫害して追放することで留飲を下げ喜んでいる姿に疑問を持たないのかと言い続けてきた。人々の嘲笑だけが私に向けられている。私もおかしくなって笑っているけど。

海外の反対運動している人から見れば、何と奇異なことがと笑うだろう。それほど日本人はアホに転落していたのだ。風力発電は1本たりとも建ててはならない。人間は健康に生きる権利がある。カネじゃない。電気でもない。人の尊厳があってこその社会だと思うのだ。「市民風力に被害者はない」そう言う反対運動が信じられますか?