手の込んだ被害の否定

今朝のBSニュースで、中国の再エネのことが写されていた。山々が太陽パネルに蓋いつくされ、風車が立ち並んでいる。農民がインタビューに答えて、農地を奪われた悔しさを話している。風車病などの健康被害ではないらしい。「奴らはマフィアみたいなものだから何を言っても通じない」と。なんか世界共通の被害があるようだ。

もちろん低周波被害はあるだろう。しかし彼らのレベルでは、言葉で表現するまでには時間がかかりそうだ。アフリカやハワイの土人たちなら、「風力発電は危険だ」と体を張って抗議する。日本ならどうだろうか。お寒いことだよ。英語で「風力発電、低周波被害」と検索して見た。「wind turbine、 damage of lowfrequency sound」だ。

そしたら添付のような記事が目についた。「風力発電の健康への影響、風力タービンは人々を病気にしますか?」と書いてある。以前紹介したオーストラリア裁判の「pathway to disease」(風力発電は病気になる)という判決を連想させたものよ。ところが、フンフンと見ていくと、0~20Hz超低周波は影響しない。A特性でよい、と結論しているのだ。

せっかく時間をかけて読んだのに参ったよ。同じことは以前から何度も紹介した、日本の環境運動家たちの偽物の風力運動で勉強会になっている御用学者の内容だ。ほとんど同じ内容になっている。被害を訴えるものは障害者だというところは、環境省の「精神疾患のもの」とする記述とダブっている。同じことだけどね。

私は論文を読んだり書いたりする仕事を短期間ではあるが経験したことがあった。一般のメディアのニュース記事と同じで、何が書かれているかは読んで分かるようになっている。科学的な事実とは何か? 測定、調査、実験、現象を見れば誰でも理解できる。世界中で被害があることぐらいは今やだれでも知っているだろう。

それでもこんな論文を鬱々と書いて信者を集めて洗脳する。いや、参加者には何のことかも分からないだろう。たとえ学歴があったとしても、知識人でさえも、その場の空気に染まって大衆運動に泥酔するのだ。そこでは被害を訴えるものはヘンな精神疾患でしかない。脱炭素、地球温暖化の映像世界が煌めいている。実態はカルトと化していた。

日本騒音制御学会、という御用学会がある。そこの論文集を見ると驚くことばかりだ。有名大学の先生たちが幼稚園レベルの文章を走らせる。教授の肩書は何なのか。アホとしか言いようがないではないか。なんで誰もが今、我々が直面する風力発電の被害に顔を覆って知らん顔しているんだろう。恥を知れ。