日本の支援金の行き先。

COP26ではたくさんの話題が世界を賑わした。グラスゴーではさぞやニュースになっていることだろう。京都でCOPがあった時、これほど賑わっただろうか。風力発電や太陽パネルが、これほどまでに氾濫して被害を及ぼすなんて思いもしなかった。京都議定書の本質なんて誰も理解していなかった。

グラスゴーのように、環境運動家たちのけたたましいデモ行進があったかい? それが今回、東京で「石炭を止めろ」という高校生たちのデモがあったらしく、ほほえましく報じる記事があちこちに載っていた。それはユートピアで、貧しさも豊かさの何たるかも分からない子供向けのイベントだったように思う。

高校生の弁論大会だよ。それでもグラスゴーのデモとどう違うのか、私に区別はつかない。「これが最後のチャンスだ」とかさ。カーボンフリー、なんてあるわけないだろう。日本はアジア諸国などに700億ドルも支援するとある。今、1ドル、120円だから、とんでもない金額を上納するわけだ。

もちろんあの中国にも支出を予定しているんだろうか。政治家のキックバックもあるし、現地の鞘抜きもある。アフガンなど見ればよく分かるだろう。笊(ザル)なのさ。日本人は世界的にも給料が低いとされている。40年前、私の初任給は18万円だったから、今も全く同じ?額面だと聞いて驚いている。

いや、もっと安い給料で働いている人が大勢いるらしいのだ。40年前は高度経済成長と、バブル前夜で夢が溢れていた。今は夢破れて一人暮らしを囲っている。貯金はない。それでも、国は理由を付けて税金、炭素税を集めて、海外の誰かのために多額の支援をするという。

日本社会が壊されているというのに、いや、それが目的なんだろうが、政治の貧困が見ていて悲しいではないか。