風力発電に反対しよう。被害に抗議しよう。

小林先生とのメールのやり取りです。

小林先生へ

コロナウィルスのことでは、皆さん、大変な目にあっていると思います。できればワクチンなんか打ちたくないな、と思っているけれど、もしコロナに罹ったらただでは済まない、と医者が言っています。マスクも電車内ではコロナウィルスを防ぐ効果は期待できないそうです。どこへも行けないですね。さて、風力発電の低周波被害です。各地に、どっさりと風力反対運動が始まっています。

ところが、これまでと同じように、どれもこれも金太郎飴なのです。よくもこれだけ各地の市民運動を画一化して、マニュアル管理できるものだと感心します。それは弁護士でも、医者でも同じことになっています。風力発電の被害には、いくつかの要素があって、低周波被害、騒音、シャドーフリッカー、風景の破壊、などが直接にあります。

最近、エセ風力運動でよく言われている「土砂崩れが心配です」という事実は、ほとんどないでしょう。もし仮に、土砂災害が起こるようなら施工業者が悪いのだし、工事計画を認可した行政にも責任が来るでしょう。私は建設会社にいたので、そういった手抜き工事はみっともなくて、普通は保証付きで請け負うものだと思います。責任感のない建設業者なんて、すぐにアウトですよ。

では、なんで彼らはすぐに「土砂崩れが心配です」と繰り返すのか? 何か意味があるのか。ということです。添付したように、風力発電の被害とは低周波被害です。各地の被害者は、徹底して弾圧されて黙らせられています。なんで誰も、私のように抗議しないのかと、それが不思議でなりません。私はよく田んぼでマムシを殺しますが、マムシは首を切られても、首だけで転がりながら嚙みつきに来ます。

タヌキは、狸寝入りをして死んだふりするかな。人間は、すぐに奴隷か囚人のようになって、変な人になります。畑地区の谷口さんらのようにすぐに死んでしまう人もいます。人間って、ほんとに弱いですね。「ヒツジにされるんやで」と私に大声でアドバイスしたジャーナリストがいたものでした。たまに、各地の風力反対の人から電話が来ます。でもすぐに体制派に呑まれてしまうようです。

私の悪口も散々聞かされるんでしょう。ほとんど皆さん、環境運動会、(お花畑というそうです)、になって、合意形成の場に進行していきます。ニーナビアポント、私、汐見文隆医師、の本など、今はだれも見向きもしない。海外では、あれだけ反対運動、抗議の声がアップされているのに、日本には一つもない。いや、私一人が笑いものにされている。エライ役をもらいましたよ。

小林先生宅には、いろんなエージェント、工作員が訪れると思います。彼らを見て、どう思いますか。私はドイツのナチス運動や、かつて日本にあった、あの軍国主義のアホらしさを思うのです。日中戦争の時の喜びよう、ったらないですよね。今やだれも見向きもしない私のホームページですが、こんなものが残っていること自体が、被害者だけでなく、日本社会に渦巻く怨念がそうさせているように思えてきたものです。

風力裁判は、それはヒドイものでしたよ。あの谷口さんが何度も何度も電話してきたはずでした。だから私は正直に受け答えした。今もそれは間違いではなかった、と確信しています。愚痴が過ぎました。今日の私のページに、記事がありますから、本当にこの国はどうなっているんだろうか、と不思議でならないのですよ。

久しぶりの貴メールに接し、貴ホームページも見ました。確かにおっしゃる通り、諸外国(とくにドイツなど)に比べて、日本の反対運動(また、それに比例して、風力批判報道も)は少ない(弱い)ですね。なぜなのか?真の理由はわかりませんが、少なからず、国民性に関係があるのではないかという気がします。日本人の場合、自分が少数者だと、不満なのだけれど、遠慮するのか、黙って我慢してしまうところがあるのではないでしょうか?

私も、折に触れ、書いていますが、元来「低周波音被害」(公害と認知されていないから「被害」といっておきます)は、少数者しか体感できない種類の被害なので、被害者はどうしても少数者になってしまいます。あなたも知ってのとおり、同一家族内でも、低周波がつらい人と何ともない人がいます。そういう場合に、日本人はどうするか?ドイツ人はどうするか?あたりに違いがあるような気がします。(でも、日本国憲法には、少数者の利害は無視していいなんてどこにも書いたありませんよ。大威張りで少数意見を主張していいのです。)

今のコロナ禍の中でも、日本人はほとんどみんなマスクをしていますね。そんなの意味ないよと思う人も、他人の目を気にして、出かけるときはマスクをします。それもあまり抵抗を感じないで…。相互の監視が行き届き、またその批判的な視線を恐れる国民性なのでしょう。もちろんマスクにも一定の合理性はあります。でも場所と時、またつけているマスクの質にも寄ります。かくいう私も、出かけるときはマスクを忘れたら、戻ってマスクをつけて出直したりします。

そういうことが頻繁にあるので、忘れた時のために、ザックやポケットにマスクを1・2枚入れておいたりするぐらいです。外国のの映像などを見ると、日本人ほどだれもかれもマスクをしてはいないようです。場合によったら、マスクをしないと店に入れない、入れろという争いが起こったりしている場合もあるようです。日本ではあまりそういう話は聞きません。ある意味では、とても支配しやすい国民性なのです。

では、どうするか?あなたは低周波音敏感者だから、そのつらさはよくわかっているでしょう。でも、世の大半の人は自分の感覚ではわからないのです。汐見先生だって、自分ではわからなかったのではないでしょうか?僕もそうです。でも、被害者の話をよく聞くと、自分ではわからないけれど、これは嘘じゃない、確かに相当つらい感覚なのだろうと理解できるのです。そういう人間だっているのです。

でも人の話をよく聞きもしない人にはわかりにくいのです。「低周波音被害のわかりにくさ」をテーマにいくつか発表しています。スライドを1点だけ添付します。被害者が少数者だという事実を利用して、そういう被害はないのだという日本環境省。それにおもねって環境省の立場を正当化するのを手伝っている御用学者もいます(例:橘秀樹、元東大教授など)

こういう状況の下で、あなたは支持者を増やすのにどうすべきか?自分との違いを攻撃するのではなく、一致している点が少しでもあったらそこで助け合うような態度が必要なのではないでしょうか?基礎地盤が悪いから風車に反対でもいいじゃありませんか?ともかく風車に反対という点で協力するのです。100%おなじ立場に立つ必要はありません。風車に反対で一致するのです。

そしてその中で、風車から出る低周波音がつらいから自分は反対しているのだということを、折に触れて説明し理解を求めるのです。この「説明する」という手数を省いたら、理解者を増やすことは難しいでしょう。ほとんどの人は自分ではわからないのですから。添付のスライドは、それに関したことにも触れています。

ここまで書いたらくたびれたので、今日はとりあえずここで。

低周波音被害をなくすために

小林芳正