Kein と Nein の違いについて

「ドイツに習え」と言われるので、ドイツの抗議運動を紹介してきました。たまたまドイツ語を選択していたのと、数人のドイツ人たちが訪ねてくれたので、わりとドイツ語に親しみをもって理解することができました。検索してみると分かりますが、環境運動家たちが言っていることと、実際のドイツの状況は随分と違うでしょ。

つまり野鳥の会などの環境運動家は、風力事業の手先として、あたかも風力発電が素晴らしい発電機だというスピーカーだったんですね。それでドイツの抗議運動に出てくるKein とNein の違いについて、私もはっきりしなかったので、ドイツ語に詳しい小林先生に聞いてみました。

以下、メールのやり取りです。

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あなたのメールの中にYK:として返事を挿入します。

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(私)

風力発電の低周波被害は、いよいよ混迷を深めることになりました。私が書いてきたことに、少しでも理解のできている人はいるはずなのに、それが一般論として広がりを見せないのはなぜなんだろうと思うのです。

「風力発電反対」などと検索すると、あたかも風力被害を心配する運動が出てきますけれど、よく中身を見てみると、土砂災害、だとか、自然環境を守る、だとか、被害の本質から離れたプロパガンダになっていることが分かります。つまり地域対策、破壊工作です。

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YK:低周波音以外の理由で、風力発電反対の人たちを敵してはいけません。その人たちにとっては、彼ら主張していることが一番好ましくないから、それを理由に反対しているわけで、もし低周波音被害者のつらさが理解できれば、戦友になれる人たちです。

その人たちに(難しい仕事だけれど)低周波音のつらさをよく説明して理解してもらう努力をしてください。

(私)

私に対する弾圧は、これまで書いてきたとおりですが、それ以上に消し去られてしまった被害者がたくさんいます。地域の人々は、その現実を見ながら「関係ない」と言うんですから大した根性です。

日本人のモラルなんてこんなものだったんですね。これは田舎も都会も変わらない。私も低周波被害で苦しくて死にそうですよ。それと人々の弾圧、誹謗中傷、あざけりね。

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YK:低周波音感度のない人たちに、そのつらさを理解してもらうのは相当難事業ですが、不可能ではありません。僕だって低周波音感度は低くて、感覚的にはわからないんです。

でも一応理学者の片割れだし、物理的には低周波音というものがあることはわかるし、人によって感度が違えばつらい人もいるだろうということは理解できます。感度が低いことを非難されても、当惑するだけで自動的に味方にはなってもらえません。

同じ環境下でつらい人とつらくない人がありうるのです。あなたもご存知のTさんふさいなどいい例じゃありませんか?

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(私)

さて今日は、ドイツ語のKeinとNeinの意味の違いについて、少し教えてください。何人かのドイツ人に聞いたんですが、同じようなものだと言うんです。

場合によってはそれぞれに使い方があるようですが、難しい質問ですね、なんてごまかされます。馬鹿と阿保みたいな感じでしょうか。小林先生は、どう思いますか?

YK:nein,もkeinも否という意味ですから意味的には共通です。ただ、文法で言うところの品詞が違うので、使い方が違います。日本語でいうと、はい、いいえは感動詞といいますが、ドイツでJa, neinは副詞になっているようです。

一方keinは(でないという意味の)形容詞です。ですから一番簡単な使い方は Ja,Nein ははい、いいえ という時に使い、kein は次のような文章 Ich habe kein Geld.私はお金を持っていない。みたいに使うのです。

こんなのドイツ人だって、いきなり聞かれたら。同じような意味だとしか答えられないでしょう。