この記事も、おかしいと感じる。

先日の徳島の風力記事に続いて、この記事にも、なんかヘンやな、と不思議な臭いがするのだ。それというのも、どこにも風車病、低周波被害の言葉がない。土砂崩れ、一色になっている。どんなに上手いこと言ったって、核心を抜いた話には、アレッ? という空虚が見えるのだ。

水俣や秋田の風力反対運動でも、御用学者を奉って、「土砂災害が問題なんだ」と、あたかも専門がぶった講演が鼻に付いた。その時点で私には「ウソつけ」という気持ちの悪さでいっぱいになったものよ。しかし参加者は拍手喝采で、素晴らしいお話でした、と喜んでいる。聞いていてアホらしい。

前ページでは、日本の市民運動は乗っ取られている、と書いた。各地の風力反対運動の酷さに辟易しているからだ。しかし低周波被害者の会の窪田泰さんによると、「そうじゃない。市民運動は乗っ取られていない。そもそも日本の運動会なんて、そんなものでしかない。何か期待する方が間違っている」と指摘された。

私も、もちろん分かっているさ、と答えたものよ。彼らは環境運動しているのだ。グレタさんと同じよ。ちなみに私は関電の中送建と鉄塔の建設の仕事をしたことがある。あの黒部の発電所から、延々と山々を経て、電気を送るのだ。中送建の鉄塔建設は相当厳しかったらしく、本になって出版されている。

私の上司の関本氏も、関東軍の下士官の経験から、関電学園でそれらの工員の指導に当たったという。軍隊式の教育で鍛え上げたというのだ。だからどんな場所でも鉄塔は建てることができるし、作業は可能なのだ。信仰の山が問題なら神社を撤去して風車を建設した地域を知っている。派手な記事にはご用心、ということか。

四国には伊方や大洞山など、風力発電の低周波被害で大変な被害がある。全国的な名物だ。それなのに誰も言葉にすることはない。ましてや海外の抗議運動のように「Stop wind turbines !」(風力発電を止めろ)ということは絶対にない。なぜか。彼らは風力事業とセットになった被害隠ぺいの工作員だからよ。

カネや利権目当てに環境運動をしているのさ。まともな風力発電の反対運動を始めようじゃないか。まずは被害者を助け出そう。谷口さんらのように苦しみながら死んでいった被害者を明らかにしよう。