明らかになったエセ風力反対運動の中身

私はこれまで風力発電の低周波被害を訴えてきました。きっかけは、畑地区の谷口さんから風力被害で大変なことになっているから、何とかしてもらいたい。役場や業者に交渉してほしい、ということだった。その時、私は被害感覚はなかったので、この人は何を言っているんだろうと思いながらも、手渡された汐見先生の資料や、ジャーナリストの書いた被害報告を見て、どう理解すべきなのか戸惑っていたことを覚えている。

世渡り上手な私の親父は、「話だけ聞いておけ。何もしたらアカン」と忠告してくれた。後々、その言葉の重みを思い知ることになる。h19年の『左脳受容説』にある被害者宅は、たまたま隣町の広川町での出来事であった。母の実家の近くだった。私はさっそく訪ねてみた。そしたらえらい剣幕で怒られた。その人の近所の百姓の人たちとも話してみた。すべての人が被害を否定していた。

「ワシらは風車が止まっていたら、何があったのかと心配で、役場に電話したりしている」というのだ。私は、何かおかしいと感じ始めていた。顔つきが違うのだ。雰囲気も険悪なものを含んでいる。私も同じミカン農家なので、適当に百姓の話をして、何が原因なんだろうか、と感じだしたのだ。

既に広川町と由良町の間の山々には21基の風力発電が林立している。当然、広川の方にも、何かしらの被害があるはずだ。「ブンブン、回ってら」、「誰も、よう文句を言わな」百姓のおっさんは、吐き捨てるように言って立ち去った。広川町には、母方の親類が多く住んでいる。中にはエライサン、というような人もいる。そのすべてが、まるで何も言わなくなっていた。

さて、谷口さんは最初の時だけ「風車を止めてくれ」と言っていた。h24年になってから、被害者対策で何重にも取り囲まれるようになって、「私たちは風力発電には反対ではありません」と言う様になっていた。私はひどい言葉で拒否されていた。

ところがそれも波があって、風力被害の苦しさを電話してきたり、畑地区の人が親切にしてくれる、と言ってみたりと、悔しさと、諦めと、憤りの言葉を繰り返す。私も徐々に、低周波被害がひどくなってきたので、谷口さんの苦しさが分かるようになっていた。

私は便利がいいから、谷口さんと言っているだけで、他にも数人の被害者がいて話を聞いていた。家族がいて複雑だからね。皆さん迷惑そうにされているのを何度も聞くことになったものよ。

その時にはh23年度の環境省の報告書が出ていて、「風力被害を訴えるものは精神疾患のもの」と書かれていた。谷口さんの住んでいる周辺にもそんな差別用語があって、この時、知人たちからそんな昔話を聞く羽目になった。

「考える会」などができて、すべての被害が隠蔽されていく。そんな中で谷口さんは全国の風力計画地に出かけて、被害の訴えをしていたようだ。私のyoutube動画(morio yura)には、亡くなる10日前の石狩での講演記録をアップしている。私はこれを、まるでピエロにされていると感じている。誰も助けなかったし、北海道の他の被害者に対しても、何の行動もなかったからだ。いやむしろ御用学者を招いては、風力被害の否定を繰り返していた。どうしたら風力発電を建設できるか、みんなで考えましょう、というのだ。私はエセ運動会と言っている。

今回、Chenge.orgというサイトを使って、由良町の風力被害を訴えてみた。中身は谷口さんの内容と同じものだ。

水俣市で、二回目の風力計画が襲ってきて、Chenge.orgを使ってのキャンペーンをしていた。私も賛同して、意見を書かせてもらった。たくさんの賛同者がいるので、私も真似てみようと思ったのだ。

それで、これまでの関係者に協力してくださいと連絡してみた。

そしたら驚くべきことが明らかになった。誰一人として、「風力発電を止めろ」、「風車を撤去しろ」という私の主張に賛成する者はいなかった。みんなウソだったんや。谷口さんも、散々、弄ばれて講演旅行を楽しんでいたけれど、誰一人として助けてくれる人はいなかった。ただの話のダシにされていたのだ。

知っていましたよ。だけども、これほどとまでは驚いたものよ。

水俣の道家さんの一文は、成り行きで有り難いことだと思っている。水俣には歴史があるからね。人が、人に対して、なんでそんなひどいことができるのか、と現場を見て理解しているのだ。それでも先日の他の人からは、「土砂崩れが分かりやすいですから」という話になっていることを聞かされた。言葉のすり替えである。反対運動するのも大変なことだろう。

海外では、ヨーロッパでもアメリカでも、「Stop wind turbines !」と言って、地域の人が一緒になって抗議運動している。これまで私が紹介してきたとおりだ。

私はこれまで、各地の風力反対運動に協力してきた。しかしその人たちが見返りに、私を助けてくれることは一度としてなかった。その地域の風力計画が中止になって、よかったじゃないか、と言ったとたんに尻切れトンボよ。何度か、私たち由良町の被害者を助けてもらいたいのだが、と言ったけれど「そちらは、そちらで被害を訴えたらいいでしょ」という取り付く島もない返事であった。これが現実か。

「考える会」の言葉もすさまじい。「風力発電は止められない。」「一度立った風車が止められるかいな。絶対にない」そう断言したものよ。それが彼らの役割だった。風力事業の工作員であった。

伊豆や伊方の風力被害者は、その後どうなったのか。皆さん知っているでしょ。そして今は、「私たちは風力発電には反対ではありません」と残った人たちは繰り返している。由良町のように、強力な弾圧もあることだろう。だから私に掴みかかってきて泣いたのだ。

これはドイツナチスのユダヤ人虐殺と似ていると思わないか。最初はみんなが冗談だろうと思っていた。それが戦争になってみると、各地でユダヤ人の虐殺が始まる。憎しみの対象が、特定の人種にされるのだ。日本でも差別社会を作って、利用したのと同じよ。

だからこそ、「精神疾患のもの」、「内耳の器官に障害のある人」と報告書に書かれて配布されたのだ。10/11日のページには、今も新聞紙にそんなことが書かれてあって、被害を訴える人は、もともとが障碍者なのだと書かれている。あたかも被害を心配しているかのような文になっているところが味噌よ。

汐見先生やニーナビアポントの本には、障害と低周波被害に相関関係はない、と明確に書いてある。被害を訴える私は障碍者なのか?

畑地区の場合は、その地域の差別用語が決め手になった。谷口さんは何度も私に向かって怒りつけたものよ。当人にとっては、本当に言われたくない決め手の言葉だったらしい。人の心を鷲掴みにする、とはこういうことか。

とまれドイツのユダヤ人虐殺よ。当時も今も、ドイツ人はそのことを十分に知っている。ところが彼らと話してみると、年寄りは知らなかったと言うし、若い人は、何も聞いていないし分からない、という。ユダヤ人に対する差別意識はたくさん残っていて、とくにジプシーなどに対する拒否感はすごいものがある。

日本も同じことよ。戦争の時も今もね。行政や政治などの権力に媚びて、言われたままの言葉を受け売りするのだ。被害者ですら、そういうようになるのだから、人間とはなんと弱いものではないか。

しかし写真に示したように、カナダ、ドイツの人々は、風力発電を止めろ。風車はいらない、と多くの人が集まって訴えている。どちらも人口密度は低くて、どこに風力発電があるのか、という国々である。人口密度の高い日本が、なんで誰一人抗議できないでいるのか、不思議に思わないか?

同じ三枚羽根の風力発電で、低周波被害の内容も全く同じだ。違うのは言葉だけよ。つまり日本では、風力発電の低周波被害を訴えないように強制されている。情報コントロールだ。

だから各地の風力反対運動では「土砂崩れが心配です」という言葉にすり替えられていたのだ。その周囲には既に風力被害に苦しむ人がいるのに、全く無視して、絶対に助けるようなことはしない。猿回しのサルにされてきた。哀れな被害者たちよ。伊豆や伊方の被害から数えると相当な死者数になるだろう。恨みも積もり重なっているはずなのに、誰もその実態を明かそうとはしない。

ジェノサイド、大量虐殺という。私はホームページやtwitterなどで、散々風力被害の酷さを伝えてきた。裁判にも訴えた。

しかしまぁ、今回の、私の周囲にいる関係者が全て偽物であったことを知ると、自然エネルギー、サステナブルといったスローガンが、いかに日本人に影響していたかを思い知った。一度洗脳されると、二度と戻ることはない。オーム真理教の信者がそうでしょ。先に書いたドイツ人がそうでしょ。アメリカ人だって原爆を賛美している。みんな人殺しが大好きなんだ。もちろん由良町でも。

秋になり、だいぶん涼しくなってきた。気温変化が、低周波の伝播を強くする。空気が乾燥することもあるだろう。h23年12月からh24年にかけて、人々の顔つきが変わっていくことに気が付いていた。精神が苛立ち、ヒステリックになっていたようだ。

攻撃的な性格に変化する。伊豆の報告書にはそう書かれていた。被害者が被害者を攻撃する。虐待して喜ぶ。「ワシら面白うてならんのや」そう言って笑う人を見た。

同じことは、インターネットを通じて知り合った関係者にも見てしまった。彼らは別に被害者でもないのに、なんで私に近づいたんだろう。何度もあざけりの言葉を聞くことになる。各地の被害者は、そうやって虐待されたんだろうなと思う。彼らは面白いのだ。

風力発電の低周波被害とは、初めから被害の隠ぺい工作とともにあった。被害者潰しよ。国策の事業の手先となって権力をふるって威張って喜ぶ。それが環境運動家というものだった。知っていたけどさ。

これで新たなステージになったと思っている。風力発電の低周波被害を訴えるのは、日本では私一人であったことだ。

『風力発電の被害』には何度も書いたことだが、低周波被害を受けると精神が破壊される。多くの被害者が、薄っぺらいロボットのような人になって死んでいったことを思い出すがよい。ヘンになって、地域から追い出されて転居した家族も多くいるだろうが。みんながそれを面白いと言っている。ウソつくな、という。

今、各地で見られる風力反対運動は、かなり怪しい中身になっている。汐見先生も各地で迫害されていたけれど、私も相当な嫌われ者になっている。なんか理由がありそうだ。

聞いた言葉を紹介すると、「大変な迷惑をした」、「都合の良いように利用された」、「被害なんか関係ない」、被害者さんも含めて、皆さんがそういっていました。大変な目にあったんですね。さらに地獄を見るがよい。

このページを見る人は、風力関係の人がほとんどでしょう。一般の人はあまり見ない。たまに海外の知人がのぞくかもしれない。

よかったら、ヨーロッパなどの海外並みに、私たちも人権意識、社会人としての良識を持ちませんか。彼らと対等に話すためには、私たちも同じ価値観を共有していなければ、馬鹿にされてアホにされます。原爆を落とされて喜んでいるようなものです。人が、人に対して、してはならない戒律があります。それをしてしまうと必ず報いが来ます。因果応報です。

風力発電を止めよう。由良町の風車21基を撤去しよう。これが私の主張です。