この記事はおかしいぞっ

観光パンフレットとして見るならよくできている。私も一度お参りしたいな、と思いました。子供の頃、親父に連れられて大峰山に登ったことがある。役行者が開いたという修験道の山よ。日本人には、こんな素朴な宗教心があったんだと新鮮な気持ちになったことを覚えている。

しかしよく見ると、アレッ? という、いつものトリックが隠されている。以前にも風力発電の低周波を否定する記事を載せていたからすぐに分かるのさ。一般の新聞やテレビには、風力発電の反対運動は報道されることはない。全国に向けてニュースにするのはこの新聞くらいだろう。だから怖い一面があることを指摘しておく。

環境アセスのことを書いている。アセスは事業者が行うものだから、御用学者に御用コンサル、野鳥の会のような傘下の自然保護団体、まるでお花畑なのだよ。つまり事業をスムースに進めるための手続きでしかない。いまだに「アセスメントをちゃんとしてください」と繰り返す環境運動家がいる。何度教えても聞き入れることはないからアホとしか言いようがない。

それを知らん顔してこう書くんだから恐ろしい策略記事よな。それにいつもの土砂崩れが心配だと、書いている。私はゼネコンにいたので、仕事の名目ができて業者を喜ばす美味しい言葉やな、と感心するのだ。しっかりとした調査設計、土木工事ができるのだよ。致命的なのは、低周波被害者のことが何もない。

この周辺にはすでに風力発電の低周波被害で、たくさんの人が苦しんでいるはずである。全く無視する記事は、どの新聞でも同じことだね。観光資源だから風力計画に反対する。一見、道理の通った風にも見えるけれども、なんか神に阿る厭らしさを感じるのだ。この辺だけは勘弁してやろうか、というのだ。

風力発電の低周波被害は、人々の精神を破壊する。社会を破壊する。世界中で「風力発電はいらない」、「風車を止めろ」と抗議運動が起こっているのに、日本だけは情報が管理されて、誰も風車病の苦しみを声に出せないでいる。東北の人は我慢強いから良いとしても、私は我慢ができない。

由良町で起こった風力被害は、全国に多くの教訓を伝えたはずだ。電気よりも、風車よりも、地域活性化よりも、そこに暮らしている人々の人生や生活の方が、なんぼか大切なことなんやと、分かってもらいたい。