低周波被害を明らかにしてきた二人が本を出版する。

低周波被害者の会の窪田泰さんからは、これまでの活動内容を本にして出版するつもりだと聞いてきた。同じように『黙殺の音』さんも、出版の用意があるようで、ブログにそう書いてある。面白いことに、この二人は同一人物ではないかと言われてきた。私も、そうなのか、と思っていたものよ。低周波被害の説明に、まったく同じ話を展開していたからだ。言葉使いが多少違うだけで、これほど一致したブログ記事もないわな、と感じてもいた。

しかし窪田さんに確認すると、どうも違うような入り組んだ事情があるらしい。窪田さんの記事は、被害原因である音源、低周波分析図をもって、外因性の疾患であるという論理を展開する。暴行傷害だと断定する。汐見教だ。『黙殺の音』では、被害者や環境論に話が進んでいく。学者さんらしい。これまでたくさんの読者を引き付けてきた。お二人とも、同じ年代だから考え方なんかも似ているんだろう。70を過ぎて、汐見文隆医師のように名を残すにはちょうど良い機会ではないか。

是非、対談でもして、これまでの活躍を公にしてもらいたいと願っている。私も参加したい。どちらも体調のことを言うし、年だと言い訳をする。汐見先生もそう言っていたな、と思い出す。なに、これまでの記事を時間軸に並べて製本するだけで良いのだ。私の書いた『風力発電の被害』は、大忙しで取りまとめて全国に行き渡ったと思う。由良町で引き起こされた悲惨な風力被害がテーマであった。汐見先生は、各地の低周波被害の相談を受けながら、それを小冊子にして、本にまとめていった。

窪田さんらにも、それなりのやり方があると思う。低周波被害に対して、一つの時代を築いてきた代表選手よ。後に続く人がいないのが残念なことで、私もそれを8年間訴え続けてきた。被害者や被害地域は、知識がないのではない。分かっていて、殺すか、叩き出すか、決められた条件に従っていたのだ。被害者を貶めて笑いものにする。そして死んだら喜んで踊ってみせる。社会が壊されていることに、この二人は誠意をもって訴えてくれたと信じている。早急に製本に取り掛かってほしいのだ。

そして、考える力を奪われている各地の風力反対グループに、少しでも低周波被害の真実を知ってもらいたい。風力発電の計画的なキャンペーンで、ウソでも簡単に信じてしまうアホさを理解して、何も考えていなかった二重思考のワナに気が付いてもらいたい。