風力発電を止めろ

アメリカやヨーロッパでは風力発電の低周波被害に、どう立ち向かっているのか?

『Wind Turbine Syndrome』 Nina Pierpontの本を手にした時、その本の第一章に書いてあるように、たくさんの風力被害者が助けを求めて連絡を取り合っていることを知った。

英語は便利な言葉で、世界中、どこへ行っても通用するくらいに広がっている。フランスでもドイツでも、シンガポール、香港でも、英語で話ができるのだ。

残念ながら日本語は世界では通用しない。日本人は英語が苦手で、ほとんどの日本人は読むことも話すこともできない。日本人はこの現実に気が付かない。

これが風力発電の被害に明暗を分けた。

日本の環境省の報告書には、風力発電による健康被害に関して「海外に知見はない」と毎年のように繰り返し明記している。

それはウソ八百なのだが、日本人が英語で書かれた論文や新聞記事が全く読めないものだから「情報を集める能力はない」とバカにしているのだ。

英文を読みなれているはずの大学の学者たち、メディア関係の人なら、とうに気が付いているはずだ。

なぜこの人たちは海外であふれるほどの風力被害情報、調査、研究論文があることを伝えないのだろうか。

あるいは銀行、商社など、海外と取引のある事業者なら、日本より先行して風力発電を推進した国々が、結局、どのような失敗を見せたのか、知っているはずなのだ。

つい先日のニューヨークの国連気候サミット、スペインのマドリードのCOP25など、環境運動家のグレタさん(16)の話題でいっぱいだった。

今も日本では、地球温暖化に資する、と言っては国策として、風力発電を推進している。

国連の気候サミットもずいぶん手垢がついて、科学的根拠への疑問、各国の思惑と陰謀、CO₂取引など、実におかしな展開になっている。ヘンだと思いませんか。

ブラジルやインドネシアでは、熱帯ジャングルを大規模に焼き払って、牧場やトウモロコシ畑にしている。何がCO₂削減だよ。

日本のCO₂排出は、世界の排出量の3%もないというのに、各国に率先して再エネに取り組むという。

固定価格買い取り制度、そして再エネ賦課金という摩訶不思議な金の流れよ。

風力発電によって、石油や石炭の消費が減ったというニュースはない。10/5日のページに紹介したように、あのドイツでも、風力発電が電源として、ほとんど役に立っていないと抗議運動になっている。

日本の御用学者や行政は「ドイツに習え」「ドイツでは上手くいっている」と繰り返していたのだ。

実際は6/8日のページに紹介したように、ドイツの風力発電事業は破綻しているし、周辺国でも状況は同じだ。

私はh24年の当初から、風力発電の経済性など、どうでもよい、ベンツに乗って1パック100円の安タマゴを買いに行っても良いではないかと書いてきた。技術革新の可能性など知ったことではないからよ。

要は、低周波の健康被害で地域の人々が苦しんでいるから風車を止めてくれ、と訴えてきた。

親切ごかした環境運動家たちは、「低周波のことばかり言ってもダメだよ。今は土砂災害とか、景観、経済性のことを話題にして、話し合える環境を作るべきだ」とうるさく言ってきたものだ。

こういうのを問題のすり替え、というのだ。

今もまったく同じ手法を新聞などがやっている。

なんと風力発電が観光資源になるというのだから恐れ入る。京都の東山にでも風車を建ててみろ。エライことになるで。

低周波被害者の会の窪田泰さんが測定した低周波測定グラフ(分析図)を、何の意味があって、あんな図を書いているのか、と質問というか、からかい言葉にするのだから恐ろしい話よ。

低周波測定グラフはh19年頃、汐見文隆医師が低周波被害者と打ち合わせをして、「苦しい時」と「楽な時」のグラフの差を比較して、卓越した被害成分があることを発見した世界的にも先駆的な物理的な原因把握であった。

環境運動家たちは、この低周波の分析図まで無視している。

環境省の報告書にも「卓越した成分はない」と断言しているしね。

風力発電の低周波を測定すると、風車独特の分析図になる。同じ3枚羽根の風車だから、世界中、どこで計っても同じようなグラフになる。

バイオリンやフルートのように、倍音や高調波があって、特異なピークを持って上下に振動している。

この物理現象さえ堂々と否定するのだから御用学者や環境委の方々は大したものよ。良心がないのだ。

それと風力発電の低周波は、被害成分が周波数1Hz、2Hz周辺にあるから人の耳には聞こえない。

20Hz以下を超低周波というが、体に感じることもあるけれど、一般には聞こえない、とされている。

「音がうるさい」という風車騒音は、低周波が混じっているから、あるいは既に風車病になっているから、繰り返されるリズミカルな空気振動が苦痛になるのだ。

もし聞こえるだけの音ならば、耳栓をしたり、聞かないように身構える、気を付けるけれども、初めから聞こえないのだから、知らぬ間に内耳の器官に損傷を与えてしまうのだ。

聞こえないからこその被害である。

ちなみに風車から1.2㎞離れた我家の低周波測定図では、2Hzの所で音圧30dbもの差異で変動を繰り返している。対数表示だから1000倍のエネルギー変化、気圧変動を受けていることになる。

環境省が目安とする参照値や感覚閾値は、まったく低周波被害とは関係のない事が分かる。

バックグラウンドノイズ、暗騒音が低ければ、つまり、田舎の何もない所では、極めて静かで、せいぜい5db程度の音がするだけよ。

ここにもし30dbもの空気振動、人工音が加わればどうなるか。間違いなく1000倍の空気振動、気圧変動が繰り返されることになる。

この環境変化に耐えられない人が低周波病、風車病に苦しむわけだ。

都会の喧騒の中では考えられないようなトリックがここにある。都会なら60dbの騒音なんかどこにでもあるからね。

御用学者や「考える会」が言うように、先天的に疾患を持った人が風車病に苦しむのではない。誰が被害者になって苦しむのかは、誰にも分からない。

私が由良町の被害者を見て思うのは、ある程度年取って体力の落ちた人、ガンなどの病気を持って静かに暮らしている人、地形的な条件、トタン張りの様な反響する建物、私のような敏感な人、様々な条件があった時、耳をそばだてるようにして、被害者になるようである。

健康そうに見える人でも、本人に被害感のない人でも、突然、脳溢血で倒れて苦しんで死ぬこともあった。

特に最初の被害感から1年は辛く、何人かの被害者に泣き叫ばれたことがあった。

性格が攻撃的になり、激しやすくなる。同じ記述は伊豆の被害報告書にも書いてあった。

私は音楽にもビブラート、倍音があって、人の感情に作用するのと同じように、風力発電の低周波測定図にも、リズミカルな、人の心にダメージを与える成分が含まれていると考えている。

同時に、被害者たちは地域対策で行政から、地域の人々から目の敵にされて責められる。「アンタだけだよ」と。

その凄まじい弾圧に屈服しながらも、時に人としての自覚、自尊心を取り戻すんだろうか、

「こんなになるとは思わなかった」

「仕事にならんやないか」

「いうたらアカン、というやないか」

「関係ない。出ていけっ」

というヒステリックな叫びとなって私を責めた。

しかしその声も地域対策によってすぐに封じられてしまう。

h23年11月末に、谷口さんから風力被害の苦しさを聞かされてから1か月くらいで、谷口さんの様子は変わっていった。人間関係の破壊だった。

まず一番親しい人を離反させていく。谷口さんの証言によると、11人の人が来て(電話を含む)、それも1日に二人の人が直接に自宅に来て「由良さんが谷口さんのことをキチガイになっている、と言いふらしている」と伝えてきたと怒ってきた。みなさん、古くからの友人ばかりです、というのだ。

私には何のことだか分からなかった。そりゃ、署名運動していて谷口さんと親類になるという人を訪れた時、「風力被害を受けてヒステリックのようになっている、苦しんでいる」と話したことはあった。

それが何で、キチガイだと言いふらしたことになるのだと、一人思ったものよ。

後日、その人はかなり悪い人だという話を聞いた。地元新聞でもそうだが、私のことを簡単に「悪い人」に作り上げる工作が次々に行われていた。ホントにびっくりしたし、ずいぶん心が傷ついたものよ。

逆に、谷口さんの悪口も何人かから聞かされたけどね。谷口さんとの共通のトモダチであった。

当時から由良町役場、議会からの弾圧はすごいものだった。それと並行して、野鳥の会、「考える会」などの環境運動家の凄いこと。

私の署名活動を止めさせるために様々な嫌がらせを言ってきた。反対運動が潰される、というのだ。この辺で、その人の中身が透けて見えたのだ。

畑地区の「考える会」と、日高町の風力反対の人々とは全く180度、正反対だった。日高町には風車は建たなかった。

しかし畑地区の考える会の人たちは、私を排除することに共通の強い意志を見せつけられた。「由良さんは門前地区で一人でやればよい」と。

私に何度も電話してきて「勝手なことはさせるか」と怒鳴ってきたものだった。私は、彼らの敵だったのだ。

では、彼らは何のために集められて「考える会」を作って活動したのか。2/7日のページにある1時間の録音には、被害者たちが集められて集団心理コントロールされている様子が記録されている。

聞きにくい録音だが、最後のほうだけでも、谷口さんの発言と、主催者の言葉、スパイ、工作員の声を聴いてみるがよい。

「低周波被害のことは言わないようにして、普段の通り、これまで通りに地域の人々と仲良く暮らしてください」とある。黙らせるための催眠術、心理操作なのだ。

私は、谷口さんも含めて、何人かの被害者から「私たちは風力発電には反対ではありません」「関係ない」と言われてきたものでした。

ところがよ、亡くなる一週間前のこと、10/28日のページにアップしている録音では、あんなこと言っている。支離滅裂やね。

その話も騙されている部分があって、風車なんてボタン一つで止まるのに、「風車を建てられたら止められない」と繰り返している。可哀そうな話よ。全国の風力発電反対運動には、どうしてもこんなおバカな刷り込みが行われている。スパイ、工作員の悪巧みよ。

谷口さんは畑地区の自宅にいられないので、子供のいる大阪や東京にいることが多かった。由良町に帰ってきても、夜は家にいられないので日高町や温泉宿で過ごしていた。JR由良駅近くの友人宅の横に車を止めて朝まで過ごすこともあったという。

それで、すぐに亡くなっていく被害者たちを遠くから見ることになったのだ。私は何度となく、風力発電の低周波で苦しみながら亡くなっていく人の話を聞かされた。

畑地区の区長さんが脳溢血で倒れておかしくなって亡くなった話も聞いた。近所の人が苦し紛れに言葉にできずに亡くなったことに、あれは自死、首つりかなんかやろ、とも聞いた。

谷口さん宅の周辺には苦しんで亡くなる人が多くいた。たぶん地形的な要素が多いと思う。このあたりのことで、昔からキチガイ筋という言葉がある。その家のことらしいのだが、どうも風の通り抜ける音か何か、水かもしれないが、言葉通りの現象があるようだ。

私の住む門前地区でも、そうささやかれていた。私は全く知らなかった。風力発電の被害に関わって、初めてそんな昔話があることを親父の知人たちから聞かされた。

しかし私自身が重度の被害者になっているからね。決して他人事ではなかったのだよ。

私の住む門前地区でも、私以外に3人の人が、被害感覚があると言っていた。多少の被害感覚、不安感はあるものの、今は風力被害を言葉にすることはない。その言葉をいえばどうなるのか、分かっているから。

たぶん、被害者はもっといる。なんせ門前地区には400人ほど住んでいるからね。

少し離れてJR由良駅前で、二人の被害があるというオッサンと話した。首が痛いという。神経がどうもおかしいのだ、という。例の谷口さんが言っていた「腕が動かなくなる」「神経が切れる」「鼓膜が倒れて聞こえなくなる」といった被害感と同じものだ。私もそうだからね。

もう一人は夜、風車の音がうるさくて、家の中をあちこちさまようという。寝ていられなくなるらしい。私は笑ってやった。まだ生きているやないか、と。

由良駅からは風車は見えず、風車から1.5㎞くらい離れている。由良町は、細長い小さな谷あいの町だからね。どこに反射して、どう回り込んでくるか分からない。

この二人のオッサンは被害はあるものの、畑地区の様な惨劇ではないと思っている。二人とも私の風車反対の署名を拒否した。谷口さんも「出ていけっ」と言って署名してくれなかった。

個々の被害者の話は書き始めるとキリがない。

私は土木設計でコンサルをしていたので、わりと書くことには慣れていた。h20年頃の伊豆の被害調査報告書も、大手企業に勤める技術屋、エンジニアが書いたらしい、と窪田さんから聞いている。ただその人は被害者ではなかったらしい。しかしその後、その人は他の被害者とともに東伊豆町から転居している。気持ち悪くて住んでいられなかったのか、あるいは地域対策で追い出されたんだろう。あの時、あたかも風力被害を訴えながら、スパイ、工作員として被害の隠ぺいに関わった人は今も安穏に暮らしている。

窪田さんは「彼らはウソツキだ」と当時のいきさつを憤りながら話してくれた。汐見先生と窪田さんは、伊豆の風力被害者たちから追放されたのだ。見事な地域対策よ。

由良町や広川町で、全国の風力被害地で、私は汐見先生の悪口を聞くことになった。窪田さんもボロクソに言われていた。それで私はホンモノやなぁ、と信じることになった。

窪田さんも低周波被害者だという。汐見先生の最後の頃、汐見宅を訪ねて低周波測定のことを話していて、クボタは・クボタは・と言葉にしていたものよ。

それに比べると他の環境運動家はいったい何だったんだろう。世間話と、窪田さんの悪口意外に話題はなかった。誰一人として、全国にいる風力被害者を助けようとする者はいなかった。それどころか、更年期障害だと吹聴する人がいた。被害者を、からかうことが目的の人もいた。

環境省や県の役人と話ができて、いっぱしの環境運動家としてふるまうことが面白かったのだ。

畑地区で、あれだけの風力被害があって、たくさんの人が苦しみながら死んでいったのに、誰も関心を示す人はいなかった。

私のホームページには、汐見先生や小林先生の記事、窪田さんの低周波測定グラフ、伊豆での出来事など、今回の風力被害の歴史がつづられています。海外の文献も貴重です。

私の書いた『風力発電の被害』は、谷口さんから風力被害の電話があって、亡くなる2ケ月前に書き終えた。谷口さんは本屋で4冊買って、それを知人に送ったという。それから私に「もう私のことは書かないでください」といった。それが最後の言葉になった。

先日の警察の取り調べで、紹介された弁護士は「谷口さんを利用している。谷口さんもさぞ迷惑だったんじゃないですか」と私に言った。

日弁連は風力発電などの再エネ推進を謳って、何度も環境省や経産省に意見書を提出している。気候ネットというNGOを作って企業献金を受けて再エネ推進をしている。

h24年に、窪田さんが日弁連の環境部会の人と由良町を視察して、環境省に意見書を出したこともあった。

同じ日弁連で、真逆の意見書を出していたわけだが、よく見ると、風力被害を訴える意見書はどうも中身がおかしい。あの時、被害者がいて、目の前で苦しんでいるのに、疫学調査が必要だと書いてある。ウソつけ。

被害があるから助けてくれ、と頼んでいるのに、結局、何もしてくれることはなかった。

この時、並行して私は遠縁だという御坊市の弁護士にどうすればよいか意見を聞きに行った。

彼は、「これからは再エネの時代だよ、被害があると言ったって、原発ほどのことはない。何を言っても受け入れない。君の依頼には応えられない」そう言って笑っていた。先日の和歌山市の弁護士と中身は同じだった。

人が被害を受けて苦しんでいる。それを笑いものにして喜んでいる。これからは再エネの時代だというのだ。

そして地球温暖化対策だ、CO₂削減だと繰り返す。

今では地球温暖化も、CO₂削減も、かなり怪しいことが明らかになって批判されている。7、8年前は、全く何のことか分からなかった。たぶん彼らも分かってはいないと思う。

彼らは人の苦しみよりも、国策、体制側の人間で、保身と利権が目的だったのだ。私を危険人物と見ていたのだ。

和歌山にも野鳥の会や「考える会」がある。それは風力被害者を黙らせる仕掛けであった。全国に、同じような「考える会」があるでしょ。

そして環境省の資料を使って説明する御用学者を招いては、勉強会を繰り返している。ウソ八百の会よ。

さすがに私も途中からそのカラクリに気が付いた。

最初は、Stop wind turbines そしてAgainst wind farmと検索すると、たくさんの風力反対運動や被害調査報告書、関連する記事の有ることが分かった。

次にドイツ語で kein windparkと検索した。

御用学者や行政が「ドイツに習え」と繰り返していたからだ。しかし実態はまったく違うものだった。医学論文でも風力被害を取り上げて、たくさんの記事を見つけた。10/5日、6/8日のページにあるように、ドイツの風力事業は破綻していたのだ。

さらに私はStopという言葉に気が付いた。Kein やNeinというプラカードにも、その意味を思った。

【日本にはない】

何がおかしいんだろうか?

谷口さんも最後の話で「風車は一度建てられると止められない」と繰り返している。洗脳、マインドコントロールされているのだ。

ヨーロッパでもアメリカでも、風力被害者と地域の人々は一緒になってStop wind turbines!と抗議して怒っている。

では、なぜ、日本には「風力発電を止めろ」と言って、被害者も地域の人たちも抗議しないのか。

抗議しないどころか、地域の人々が被害者めがけて一斉に悪口を言い、取り囲み、迫害して口汚く罵っているではないか。

私なんか、その虐められようはすごいで。よくも旧家のボンに、そんな失礼な態度がとれるな。

彼らは私のことを調べたらしく、実に詳しく何でも知っている。言葉も順番に話すところを見ると、誰かがシナリオを書いている。人間関係の破壊作戦やね。

あの時、亡くなる前に、被害者は声をあげて泣いたはずよ。私は許せんで。なんで死ぬほど苦しいと言って死んだ人をアホにして笑いものにできるんや。

私は由良町議会で直接、議員たちの被害否定の言葉とあざけりに苦しめられたが、とても普通のことではなかった。

すべては国の政策として仕組まれているのだ。

・環境省の「被害者は精神疾患のもの」という記述。

・電気代の12%上乗せする再エネ賦課金、固定価格買い取り制度。

・行政、消費者事故調、警察などに風力被害を訴えても受け付けない。つまり被害はない。

・弁護士たちは、全く話にならないほど風力被害を否定する。

・政治家で、誰が被害を訴えたか? 私一人だったのだ。

では、地域の人々はなぜ隣の人が苦しんでいるのに、これまで仲良く共に地域社会を築いてきたのに、被害者を虐待して憎むようになるのか。

人は、それほど簡単に心理操作できるのか?

由良町で見たかぎり「簡単にできる」と私は見た。

74年前の戦争でもそうだったでしょう。私は祖母が国防婦人会の会長さんだったとかで、信じられない人の心の軽さを聞いてきた。爆弾を抱えて自爆攻撃することが名誉なことだとされていた。そしてその通りに若い兵隊さんは死んでいった。今も英霊として賛美されている。

もっと身近な例として、水俣病の時も警察は企業ではなく被害者に暴力を振るった。被害者は汚らしいものとして差別されていた。

水俣宣言といっても、結局何もしなかった。水俣湾では後日、大量の水銀が引き上げられたとか。水銀の鉱山よりも効率がよいほど水銀が海底に溜まっていた。国による被害調査は今も行われていない。

もっと直近では、フクシマの原発事故がある。被ばくして被害者がいるはずなのに因果関係はないという。

ここでも被害の隠ぺいが行われていると聞く。福島を追い出された人が多くいると聞く。補償は何もない。

日本は、民主主義の平和な国ではなかったのか。政治も行政も、司法も、それぞれが独立して平和で安全な社会を構築しているはずなのだ。

それが、どうしたことだろう。風力発電の低周波被害で人が苦しんでいる。その人は元々病気を持っていて、それが原因で言っているだけだ、とする。

低周波測定器で風車の低周波を測定すると、物理的に明らかに高い特異な音圧の空気振動、気圧変動が観測される。それでも卓越した成分はないとウソをつき通す。

海外には、風力被害に関する知見、記事はないという。

インターネットで検索するだけでも、どっさりと出てくるではないか。

地域の人々はなぜ、これまで仲良くしていた人を、急に憎み、差別して罵倒するのか。その人が亡くなると、なんで喜んで「アホよら」と笑うのか。

道徳というより、人間の社会として、何かがおかしいと感じないか。

たとえ役場の人が、役職の人が、政治家が、悪い情報を持ってきたとしても、一般の人々が被害者を虐待してよいはずがない。

それほど人として軽率なものばかりではないだろう。

由良町では、医師として、目の前に21基の風車が回り、同じ症状を訴える被害者に薬漬けにして死なせてしまう。良心の呵責はないのか。汐見先生は「キサマに医師の資格はない。医者なんか辞めてしまえ」と怒った。

また、じつは谷口さんから私のホームページの一部を消せ、と言って怒ってきたことがある。私を名誉棄損で訴えてやる、とも言っていた。谷口さんはインターネットをしない。

「いつも親切にしてくれる人がいる。アンタには関係のない事や」

亡くなるまで、その親切な人が誰なのかは言わなかった。

今回の私を御坊警察に訴えた人も、たぶんインターネットをしないだろう。

誰か親切な人がいて、いつも気にかけてくれる優しい悪魔がいるらしいのだ。決して名前を言うことはない。風力事業に抗議しようとする人を、策略をもって一人一人、破壊する。

由良町で、これだけの風力被害を見せながら、誰もその破壊工作に気が付かない。

74年前の戦争の時にもありました。我が家には今も「スパイに注意」とハンコを押した書類がたくさんある。不審な人を見かけたら、すぐに届けるように、とも書いてある。実際に由良港ではグラマンが急襲して悲惨なことになった。東京の大本営内部でも、ゾルゲ事件があった。

そうであっても、なぜ日本だけが「風力発電を止めろ」と抗議しないのか。風力被害者も、地域の人々も、あまりに主体性、自主性がないではないか。

環境運動家、環境活動家と言ってバカにする人はヨーロッパにも日本にもいる。

自然エネルギーだという言葉のトリックに、気付いている人もいるのだ。

風力被害の本質は低周波被害だ。健康被害があるからこそ、泣いて苦しみを訴えているのだ。

それを環境運動家は、発電効率が悪い、景観がどうだ、土砂災害の話にすり替える。風車を大型化すれば発電効率がよいとかね。アホらしいウソ八百よ。

彼らには被害者に対する同情心はない。誰に教えられたのか受け売りの言葉を繰り返してその言葉を疑うこともない。自然エネルギーを100%とか、現実離れした理想主義に舞い上がっている。ユートピアよ。偏執狂、パラノイアだと思っている。

低周波被害に苦しむ人を黙らせるために汚い言葉を浴びせるのだ。

h23年12月から、風力被害を訴えてから8年の歳月が過ぎた。

議員選挙の時は、畑地区で総スカンを食ったから、彼らの本当の姿を理解したと思っている。カネを払っても、こんなドラマは見られるもんじゃない。

私の住む門前地区でも全く同じで、私に対する弾圧は、嫌悪は、止むことはない。

h19年に汐見先生が由良町に来て、勉強会を催したのはいったい何だったのだ、と不思議な感慨を覚える。

由良町でも汐見先生に対する評判は悪い。ボロクソよ。

人々は「関係ない」という。もう聞き飽きた言葉だ。

それでも私は一人でも「風力発電を止めてくれ」と訴えている。低周波被害を受けて苦しいのだ。

被害者を虐待して、虐め殺して笑っている人たち。それで社会が無事で済むはずはないだろう。

谷口さんらの絞り出すような苦しみの声を聴いて、私も浮足立ったものだった。恐ろしいのは人の心よ。

人々は、なんで私を憎んでいるんやろう。伊豆でも伊方でも同じ話を聞いた。

「今はもう誰も風力のことを言う人はいません」と。

金儲けのダシにされていることに気が付いてくれ。人を殺してまでして、得るものは何もない。私は神や仏を信じているからね。便利だからね。

由良町の風力発電を撤去してくれ。