閉じられた被害地域、囚人となった人たち

先日亡くなった谷口さんの周囲の家の人たちが、すごい剣幕で私を見ます。憤怒の形相です。
「どうしたんですか ? 」と私が言うと、「アイちゃんは癌で死んだんや、風力とは関係ない」と聞いてもいないことを言います。

『現代農業』の記事のコピーを見せると、「いらん、いらん」 と走って逃げます。
たしかに谷口さんは、リンパ節に癌が出来て手術したんだと本人から聞いています。

しかし直接の死因は「循環器不全」と死亡通知などで聞いています。私は急な心筋梗塞なんだろうと思っています。
死に顔は、まるで昼寝でもしているようでした。何度か遠出のドライブに同行したことがありました。

風力発電の低周波被害に遭うと、頭痛や目まい、体のしんどさ、「ワンワンッと鳴り響く気持ちの悪い空気に満たされる」、などで24時間苦しむことになります。
そのストレスで心筋梗塞や脳溢血になる確率が高まります。神経が参ってしまって、免疫が低下すると言われています。

風力発電の被害が明らかになった平成23年12月から、体の弱い人は次々と被害の苦しさを言葉にしながら亡くなりました。
谷口さんからも、その情報を聞いてきました。ただ途中から「「考える会」などにより被害状況を秘密にしなければならない。

由良さんには教えることができない」。などと言われるようになっていました。いくつもの仕掛け、トリックがありました。
谷口さんは、ミイラ取りがミイラに、ということでした。何が何でも「ガン」で死んだ、ということにされています。

まさか、あれほど低周波の被害を口にして、周囲の人から村八分にされていた本人が、後日、その周囲の人からは「風力発電とは関係ない」などと強制されるとは思ってもみなかったでしょう。
死人に口無しです。私は、「囚人になり果てた」と彼らを表現していますが、当初から私の親父たちは今日の有様を知っていました。

放っておくしかしょうがないんや、と。もちろん、風力発電の被害が及ばない里地区などの人たちも事情はちゃんと理解しています。役場の生贄だね。

全国で、私一人が風力発電の被害を訴えています。著名な評論家たち、青山繁晴や武田邦彦が、youtube などで、風力発電の低周波被害を論じています。
政府に対して、「なぜ現場を見ないのか」と。先日も、優秀な学者たちが風力発電などの再生可能エネルギーは、CO2を削減して、地球温暖化に効果的だと論じていました。

「根拠はあるのか、採算は取れているのか」との私の質問に対して、「根拠のないことなどするはずがない」、という実に杜撰な思考レベルでした。
マルキシズムやナチズムと同じことでした。クリーンエネルギーを盲信しているだけでした。なぜ、誰も検証しないのでしょう。

被害調査をしないのでしょう。たくさんの被害者がいて、今も苦しんでいます。私もその一人です。彼らと私を隔てるこの落差は何なんでしょうね。