6/13日(金) 一般質問の要旨です。

今回も風力発電被害については5分間だけ、という規制がなされました。卑劣な圧力です。
日弁連の意見書に対する回答は全くなく、日本気象協会が測定して、法的には問題ない。なにかあれば病院へ行ってください。という返事でした。
被害地域では、たくさんの人が低周波音被害に苦しんでいます。このまま放っておくのか。知らん顔して無視するのか。
人として、これでよいのか。何を求めるものなのか。
由良町議会、執行部の酷い対応に抗議します。
 
 

風力発電から発する低周波音による健康被害について

今回も、風力発電の低周波音により、被害を受けて苦しんでいる人たちに対する由良町の対応を質します。
私は平成23年の12月議会から、風力発電による被害状況を報告するとともに、早急な町の対応を求めてきました。
これまで、風力事業者の説明会があったり、日弁連の公害環境委員会のプロジェクトチームが被害状況の視察に来たり、その都度の新しいニュースを交えながらの報告と、見解を求めたものでした。
先の平成26年の3月議会では、せっかくの私の質問が聞き入れられず、十分な答弁もいただけませんでした。
同じテーマである、ということですが、政治状況は日々刻々と変化しています。

先の3月議会では、日弁連が環境省などに、『低周波音被害について医学的な調査・研究と十分な規制基準を求める意見書』を提出していますので、これに対しての由良町の見解を求めたものです。
その時の答弁はあまりに短く、とても納得のできるものではありませんでした。
もう一度、日弁連の提出した意見書についての由良町の見解を求めます。

風力発電の建設に際しては、協定書が残されています。
由良町が低周波音被害等について、住民と由良風力開発株式会社の紛争について仲介、斡旋を行うことが当然の前提とされています。
私としては、特に協定書がなくとも、住民が、耳が痛い、耳鳴りがする、頭が痛い、目まいがする、首が痛い、体が辛んどい、など共通した症状、病状を訴えるのですから、何としても原因を突き止めて、対策を講じるべきだと考えます。
住民のために行政はあるのだと思っています。
なぜ、何も対応しないのでしょうか。
アンケートを採るとか、聞き取り調査をするとか、具体的な行動はとれませんか。答弁願います。

平成23年の12月から、約2年半ですか、風力発電に関するいろんな情報をいただきました。
和歌山市在住の汐見文隆医師からは低周波音測定機NA-18Aを貸していただき、あちこちと測定に回りました。
風力発電の周辺地域だけ、1Hz,2Hz付近で激しい変動を繰り返す低周波音が観測されます。
平成25年12月20日付けの日弁連の意見書が指摘している補正しない音圧測定(F特性)です。
低周波音が原因として問題としているのに、なぜ、A特性、G特性として、測定した低周波音を低減して表示しなければならないのか。
1~2秒間隔で激しい変動を繰り返すのに、なぜ、平均して表示するのか。

卓越周期、特異なピークがあって、これが原因であるらしいのに、なぜ、測定して表示しないのか。
風力発電事業者が行ったものと、私たち被害者が測定したものとは、なぜ、こうも違うのか。
今では、風力発電事業者が測定した報告書を信じる人はいないでしょう。環境影響の評価を第三者ではなく、当の事業実施者が行うという茶番劇です。日本気象協会という会社は、まさにそうでした。利益共同体。同じ穴のムジナです。
それをなぜ、町長答弁では、疑う根拠はない、健康に与える影響は極めて低い、などと繰り返し、答弁するのでしょうか。
長年、由良町に住んできた人たちが、風力発電の被害にあって苦しんでいると訴えているのに、その言葉が、その訴えが信じられませんか。答弁願います。

今では、私がこの問題を取り上げた平成23年の12月には、由良町は最初から被害があることを知っていた、分かっていた、という事情を地域の人は知っています。
広川町に1.500kw、1基が建設されましたが夜間は止めています。広川明神1.000kw、16基が建設されたとき、騒音と低周波音の被害で二重サッシを付けたり、地域対策をしたことも分かっています。
その被害があることを知っていながら、由良風力発電として、2.000kwを5基建設しました。

確か、当初、1.500kwであったものが、いつの間にか、知らぬ間に、2.000kwに変っていました。そして、地域住民に対する事前説明会には、必ず役場職員2名が同席していました。
この由良風力2.000kw、5基が稼働することによって、一気に被害が広がりました。
畑地区の被害者の方、数人に聞いたことですが、下の方のことなので、畑地区とは離れているから、大丈夫だと思っていたそうです。
これほどまでに、えらい目にあって、被害にあうとは思ってもみなかった、と証言しています。

このように被害が拡大しているにもかかわらず、里地区、阿戸地区、の南側の山々、日高町にかけて、さらに風力発電の建設を進めようと計画されていました。
さすがに、里地区や阿戸地区の人々に対して、風力事業者が行った事前説明会では、怒号、罵声の嵐となって、途中で説明会は中断されました。
日高町側からは、住民投票で、圧倒的な反対で風力建設は拒否されました。
由良町で起こっている風力発電の被害の酷さを皆、知っているからです。
ここまで来て、まだ、被害はないと強弁しますか ?

気のせいだ、とか、被害妄想だ、とか、被害に苦しむ地域住民の訴えを無視し続けますか ?
なぜ、被害があって苦しいと訴えているのに、それを知らない、と発言するのでしょうか。保健所や保健師に聞いてください、とはどういうことでしょうか。
多くの地域住民が、苦しいといって泣いています。誠実な答弁を願います。
①因果関係が分からない。証明されていない。ということを理由に挙げていますが、そんな無責任なことでは困るんです。
なぜ困るかということです。

由良町では、平成23年11月頃から、由良風力発電の運転開始と同時に一気に被害が広がりました。
激しい低周波音の発生源は明らかです。
その低周波音と、頭痛や目まいなどの症状との関係が分からないという理由で、、対策をとらないと、どんどんと被害が深刻になってしまうんです。
耳が痛い、目まいがして歩けない、生活を破壊されて、ストレスとともに人間性までボロボロにされます。

被害者の人権はどうなるんですか。
関係ないと言い切りますか。
風車が回るまでは何ともなかった。そうでしょう。
分かり切っているんです。被害者の人権について、人権蹂躙について、答弁願います。
②次に、被害を受けて苦しんでいる人からの依頼です。
坂田教育長、学校で生徒たちに、風力発電の被害をどう話していますか。
先生が生徒たちに話しかける言葉ですから、その子にとっては、人生で重要な意味を持つことになります。

反面教師、という言葉もありますが、一般的には、先生の言葉には逆らい難いものがあると思います。
由良町内で起こっている公害問題です。地域の人は非情な関心を持っています。
坂田教育長の風力発電被害に対する見解を求めます。