日本だけ、なぜ被害者を弾圧して笑っているのか。

水俣宣言というイベントがあった。もう公害は起こしません、みたいなことであったと記憶している。しかし水俣病は今も続いているし、水俣裁判も延々とある。『水俣病は終わらない』と原田正純氏は書いた。世間の人々は「金欲しさにやっている」と嘲笑う。

最初からひどい差別の対象だったから被害調査も行われない。被害を訴えた日吉フミコらは小便を掛けられるなどの弾圧を受けた。ユージンスミスの話も有名だ。アメリカ人には理解できないのだ。そして、たくさんの環境運動家が集まったものよ。私は、最初から風力発電の被害は、なんと水俣病に似ているものよと思っていた。

被害を否定する御用学者の研究論文よ。各地の国立大学の先生には「思いやり」とか、「真実の追求」なんて気持ちはどこにもなかったのだ。海外の大学では、結構、風力被害の調査研究が行われているでしょ。このページで、2016年あたりの記事にたくさん紹介しているから、ぜひ確認してもらいたい。

日本の低周波被害に関する論文とは、こうも違うものかと比較になって面白いで。日頃偉そうにしている学者さんなんて、所詮ゴミ屑の人間であることがよく分かる。カネを貰えば倫理も道徳も何もない。タダの阿呆だよ。「風力発電で低周波を測定したけど、風車由来の低周波は観測できなかった」とかさ。

常識的に、見え見えのウソの連発だ。私は谷口愛子さんらからの依頼に応えて、風力裁判にまで至るわけだが、ここでは究極、風力発電の被害とは何なのか、そのアホらしさをこれでもかと味わった。被害者たちは、このようにして殺されていったのだ。「由良さん、アンタだけでしょ」、「風力に被害なんて聞いたこともない」彼らはそう言って私をあざ笑った。

とてもうれしそうに喜んでいたよ。それ以上に畑地区の人々はこれ以上ない喜びに踊っていた。h24年にも彼らから同じ迫害を受けて、締め出されていたから、それ以来の確認、敵視の現実だった。彼らは被害者も、そうでない人も、カチンコチンに硬い殻をかぶって、「被害はない」と怒りの声を聴かせてくれたのだ。

私の住む門前地区でも、それはもう魔法の世界を見るようでありました。我家は旧家ですから、百姓としても地域との繋がりが濃くあるんだろうと思っていたのです。明治維新で活躍した由良守應(もりまさ)は地域では有名人です。安政の大獄で追放されたり、刑務所に入れられたりと、波乱の生涯がある。芸者衆を集めて裸になっての相撲大会も有名だ。

そんな昔話なんかとうに吹っ飛んでいたのだ。それがだ、私には、一人も味方になって話を聞いてくれる人はいなかったよ。その程度の人々だったのだ。私のことを憎むべきヘンなものとしている。親父や祖父を知っている人もいるだろうにね。私の知っていた社会は破壊されていた。

谷口さんらの畑地区では、現実に被害者がたくさん死んでいるから、もっと悲惨だったけどね。それもこれも、みんな由良守生の妄言だ、ウソだと言うんだから面白い現実よな。人は、一旦、転落すると元に戻ることはない。たとえ自分が風車病で苦しもうが、癌になろうが、脳梗塞で倒れようが、人々がその現実を垣間見ようが、役場の言うことだけが正しいのだとなっていた。

日本人の弱点を見た。今、各地の自称・風力反対運動では、「土砂崩れが~」と繰り返している。たくさんの人を集めての健康被害否定を行っている。洋上風力では、「漁場を守れ」とか言っている。どこにも風車病の言葉はない。すでに風力被害者がいて苦しんでいるから、それらの被害者を否定して喜んでいるのだ。

つまり地域対策として行政と連携している。うまくやりましょう、じゃあ頼んだよ、というわけだ。低周波被害は頭をやられるから、被害者になると人間性を失ってしまう。各地には風力被害者がいるから、ヘンな人が多いでしょ。ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアやアフリカでも、風力発電は危険だと言って反対している。

なんで日本ではそれがないのか。可笑しいではないか。やはり被害を訴えるものを虐待して殺してしまう、追い出してしまうことが面白いんだよ。人の汚い心の露出をどれだけ見せられたものか。警察や検察の酷さよ。谷口さんらはこんなものに期待して、何度も風力被害を訴えていたのだ。鎮魂の碑が必要な時を迎えている。