未必の故意

私は土木科を出て建設会社にいたので、こんな話はドッサリと見てきた。港北ニュータウンの造成工事でも、産廃があちこちに捨てられていた。今は住宅がヒシメイテいるけれど、そこを掘ったらいろんなゴミが出てくるだろう。関係者は分かっていてやっている。現在進行形だ。大量生産、大量消費のツケだよ。私がこの記事を見て思うのは、やはり風力発電の低周波被害、風車病の惨事だ。

h18年には東伊豆町、南伊豆町、伊方町などで、被害者たちの悲鳴の声が上がり始める。すぐに死者も複数出ていて、危険なことは誰の目にも明らかだった。この時点で、環境省は被害の確認をして対策を立てている。被害者の弾圧と、低周波被害の否定だ。h23年の「移動発生源の低周波音等に関する検討調査業務報告書」ではP.184に、明確に、「被害を訴えるものは精神疾患のもの」と書かれている。

これが被害者に対する国の回答だった。それでも由良町などでは風力発電を建設する際の協定書に際して、「低周波等により住民を苦しめない」と書き、何かあったら誠実に対処すると、あたかも被害など知らぬかのように、事業を推し進めた。すでに被害者が目の前にいて、嘆き悲しんでいるのによ。これは未必の故意、なんだろうか。違う。明らかに被害があるのを見ながら被害者を弾圧して知らん顔を決め込んだのだ。

いや、虐待してせせら笑っていた。地元新聞などしつこい取材をしながら、知っているのに風力礼賛の記事ばかりを書いていた。私に関する記事も何度かあったものよ。そして今も、なんと驚くことに、自称、風力反対運動といいながら、「風力発電の被害とは土砂災害だ」と言って風力反対運動が全国展開で進行している。いつもの御用学者による被害否定、環境運動家による言葉のすり替え、被害者をピエロにして笑いものにする、悲惨なエセ反対運動が政策的に行われている。

たまに私と電話話をする市民運動家のアホらしさよ。市民風車をやりながら、市民風車には被害はありません、と言うのだ。共産党だよ。風力発電は一基たりとも建ててはならない。測定して見れば分かるが、低周波分析して見たら、ハッキリと被害成分が卓越していることが分かる。この気圧変動、低周波空気振動が内耳の器官に作用して損傷を与え、被害を及ぼすのだ。いかに各地の自称、風力反対運動が偽物であるか分かるだろう。

被害者を粛正して、風力被害を隠ぺいするトリックだったのだ。最初からジャーナリストたちはその言葉を伝えてきたけどな。結局、被害地域の誰一人として、風力発電の被害を、そのメカニズムを理解することはなかった。あの戦争の時と同じことだった。人々は、たとえ被害が目の前にあっても、何が起こっているのか判断できないのだ。見れども見えず、という。聞けども聞こえず、という。

昔から言われてきた人のアホさが繰り返される。私に対する各地の誹謗、中傷が面白い。まったく知らない人から悪口言われると、何でやろな? とその理由が透けて見える。「我々は土砂崩れが心配なんだよ」と吐き捨てられると、アレレ、洋上風力に反対しているんじゃなかったのか、となることもある。何でもいいのだ。彼らは環境運動しているつもりなのだ。権威のある環境省に頭を撫でられると嬉しいのだ。

そこに被害者の苦しみはない。いや、被害者ですら私を罵倒するんだから、各地の地域対策は根が深い。都会人には絶対に分からないだろうな。カネだけが都会人の目的だ。ホロコーストも、ジェノサイドもない。日本はすでに分断されていた。