技術者倫理

私が学生だった40年も前、「技術者倫理だ」という言葉が先生方にありました。「原発はダメだ。放射能はどうしようもない」とも言っていたものです。長岡技大は新潟三区、田中角栄の地盤です。その縁で集められた先生方が、柏崎原発の悪口を言っていたんだから大らかな時代だったんだろう。

今では誰一人として、そんな当たり前な事実を口にする先生はいない。むしろ生研などの下請けになって、下卑た手先になって喜んでいる。これがあの優秀だった上澄みのような優等生の結論か、と笑ってしまう。記事には秋田県で実証試験を行ったとある。内陸部ではすでにたくさんの風力被害者がいて、風車病に苦しんでいると聞く。

御用学者が早くから、イカサマの勉強会を繰り返していた。風力業者丸抱えのヨーロッパ視察旅行も楽しんだとニュースにあった。被害はありません、と。海岸から1㎞の地域に巨大な風車が林立する。地域の人々も業者も、政治も行政も、皆大喜びだ。被害者なんかゴミ屑よ。相当な弾圧が繰り広げられているだろう。

あたかも心配そうに優しく語りかけてくる環境運動家たちよ。伊豆や伊方、下津町や由良町で、被害者がどのように消されていったのか見れば、彼らがいかに冷酷で、目的を達成してきたかが分かるだろう。被害者がアホなのは論を俟たないが、ヨーロッパやアメリカなどでは、被害者のために激しい抗議運動が起こされている。

日本だけ、被害者を迫害して笑いものにして消し去ってきたのだ。世界の笑いものよな。NinaPierpontの言葉がまぶしく輝いている。どこまで風力発電の被害は続くのだろう。汐見先生、窪田泰さん、と低周波被害を訴えてきたつもりだが、日本社会には、どうしても被害者弾圧の楽しみが、差別社会が必要らしい。支配技術なんやろね。

風力発電の被害なんて知らん顔。笑顔で大企業の看板になる。出世する技術者の条件らしい。