この本を読んでみた。

あちこちに宣伝していたので読んでみた。たくさんのライターさんたちが、得意な分野で再エネのことを分かりやすく書いてくれている。風力や太陽光、水素やアンモニアのことを、どんなにバカらしいことをしているのか明らかにしてくれている。いつも私が書いていることなので、とくに驚く内容ではなかった。

プロの物書きだから多少のコナレた表現があることくらいだろう。ただ、あちこちに原発再稼働、新型原子炉のことが散りばめられている。どうやらこれが隠された目的のようだ。著者たちは、もともと御用学者だからね。忖度はあるわな。今日の産経記事も添付した。火力が逼迫していると書きながら、太陽光などは天候に左右されると、こっそりと書く。

左右されるどころか、今年の天気図を見れば数週間も雨の日、曇りばかりが全国的に続いていたやないか。何をいまさらと思うのは私だけではあるまい。波力発電実用化の記事が、とてもかわいく見える。太陽パネルも、風力発電も、これと同じものなのだ。それをこんなにも莫大な費用を費やして、全国規模て被害を拡大した。

被害者への弾圧が『風力発電の被害』だと書いた。今も日本に被害を訴えるものは私くらいのものだ。被害の原因は風車が発する有害な、卓越した低周波空気振動だ。そのおおもとの原因が、この本に書いてある通り、おとぎ話、メルヘンでしかなかったのだ。日本人の、なんというアホさ、薄っぺらさよ。

この本を読んでも、日本人には風力発電の低周波被害のことは分かるまい。被害者でさえ、「私たちは風力発電には反対ではありません」と繰り返す。風力発電は精神を破壊する。その大本の背景がこんなことであったとしても、誰も関心を持つことはない。日本社会の凋落よな。しかしこんな本が堂々と出版されて人々の目に触れていく。

なぁ~んだ、こんなアホらしいことやっているのか、と総理や大臣たちが偉そうにプッている姿を笑うことになる。彼らは恥を知らないからね。風もないのに風力発電が回っている。こんな当たり前の疑問ですら日本人には分からなくなっている。

30年ほど前、各地にできた小規模な風力発電が、すべて故障して撤去された時、担当した職員の人たちはそのことを知っているはずだ。モノ言えば唇寒しか。たぶんこの本は多くの人に読まれるだろう。内容を理解する人もいるだろう。しかし誰も何も言わない。あるいは「関係ない」と開き直るんだろうね。それが残念だ。