低周波被害者の会、続報

低周波被害者の会の窪田泰さんが倒れてから3か月になる。関係者はそれぞれ困っていることだろう。低周波被害は頭をやられるから、生活を破壊されて、社会からも排除されていく。なんせ100人に一人か二人の確立だからね。要領のいい人はすぐに引っ越して逃げていく。

二年ほど前のページに紹介したように、フィンランドでは、風車から15㎞離れても低周波被害があることを調査確認している。それらの被害者にとっては、原因が分からずに、ただ苦しい、辛い、体調が悪い、と苦しんでいたわけだ。由良町でもそれは同じで、隣町の日高川町にたくさんの風力発電が建設されている。

せいぜい3㎞だから、たくさんの風車由来の低周波空気振動が伝播しているだろう。そのことをいつも窪田泰さんは指摘していた。私にとっては、裏山の1.2㎞の所の風車で頭がいっぱいで、なかなか窪田さんの意見が理解できなかった。ジャーナリストたちは「自分たちがどんな酷い環境に置かれているのか、まず知ることから始めないとね」と言っていた。

ところが、当の被害者たちはどうだ。私を目の敵にして嫌悪して罵倒した。最初に風力被害を連絡してきた谷口さんもその一人だったから、「なんでやろ?」と不思議でならなかったのだ。当然、窪田泰さんとも大ゲンカして、それっきりよ。窪田さんにとっては伊豆や伊方で同じ目にあっているから、「またか」という感じだっただろう。

窪田さんを紹介したのは谷口さんだったけどね。風力発電の地域対策はマニュアル化されて完璧に封印されていた。だから今も、各地のエセ風力運動会では「土砂崩れが心配です」と繰り返している。それが近所の紀美野町でも、同じ言葉で反対運動しているんだから笑えるではないか。全国でも、まったく同じ笑い話になっている。

低周波被害を否定する御用学者を招いての講演会だから、風車病に苦しむ被害者にとってはたまらんわな。徹底的に弾圧する。地域から叩き出す。そんな被害者対策が笑い話とともに全国で行われている。Twitterでは、「風力発電被害」と検索すると、なんと私一人だけになっていた。日本には風力被害を訴える人は誰もいなくなっていたのだ。

そりゃ、インターネット検索で、風力発電被害を検索すると、たくさんのブログが出てくるさ。しかしその中身は環境省の被害否定であったり、各地のエセ運動会の地域対策であったりと、私のページなんかもうはるか後のページの片隅よ。見落としてしまうぐらい、というより、そこまでページを繰って見ないわな。

つまり風力発電被害の否定のみ、が現実になっている。英語やドイツ語、フランス語で検索するとそうでもないけどね。そう言っても、日本人は誰も英語で検索しない。すっかり飼いならされたヒツジになっていた。とまれ、低周波被害者の会の顛末よ。汐見文隆、窪田泰と続いて、これで終わりになるのか。

各地の風力発電被害地の人々は、これでまた大喜びだろう。水俣病と同じやり方だ。世界の笑われ者よな。なによりも価値観を共有しない、と判断される。優生学は彼ら独特の基準だ。まんまと嵌められているのに、日本人は誰も気が付かない。人類は滅ぶかもしれない、ってさ、カルトやで。杞憂という故事があるでしょ。

それよりも被害者を虐待して楽しむ方が面白いんやな。毎日その風景を見ているよ。まるで転落している。