メルケルの仮面

再エネの素顔が、こんなところに書かれている。東ドイツ独特の考え方なのだ。このストーリィを理解するためには、やはり東ドイツ人と話してみることが一番だろう。たまたま我家には、何回か東ドイツの人たちが来てくれて話し込んだことがあった。ドレスデンの人は1か月滞在して、一緒に百姓しながらドライブも楽しんだ。いや、楽しいだけでなく口論して出ていった人もいたものよ。

それほどに西ドイツ人とは違った、何か固い信念の塊で生きているようなのだ。私も田舎の貧しい百姓育ちだから、東ドイツ人の素朴さが分からないわけではない。彼らがフランスに旅行した時、フランスの人たちは、なんてカラフルなファッションに身を包まれてオシャレを楽しんでいる事かと羨ましく思うというのだ。それに比べて自分たちはどうだ。まるで作業服の黒とか紺とか、暗い色の服装ばかりではないか。

なんで自分たちはあんな風に華やかな生活ができないんだろうか、と不思議がっているのだ。メルケルの衣装を見れば分かるだろう。比較しては悪いが、マーガレット・サッチャーの方がよっぽど華やかな服装だった気がする。とまれドイツの再エネ政策よ。メルケルが東ドイツ人だからこそ、そこに基盤があるからこそ、極端なエネルギー政策を実行したのだ。

日本とはまるで事情が違う。それを日本の環境運動家たちは「ドイツでは上手くいっている」とか言って、「ドイツに習え」と繰り返すんだからアホに付けるクスリはない。たぶんドイツに行ったこともなければドイツ人と話したこともないだろう。しょせんは地域対策に投入された工作員のプロパガンダよ。再エネはカネになる、そういう方針で活動しただけだったのだ。実際のドイツは、ボロボロになって破綻している。

私は、1945年の繰り返しではないかと思っている。日本だって、風力発電やメガソーラーで、大変な被害を出しているではないか。この10年の間に、再エネのために100兆円という天文学的な資金を投入して、ドブに捨ててきたと言うのだ。渡辺正などの学者たちはそう書いて批判している。もちろん『メルケルの仮面』にも同じ記述がある。記事には左傾と書いているが、どうもそれだけではない。

国連のグレタさん、と言い、バイデン大統領と言い、国際政治に深く関わっている。そこでは日本なんかいつものようにコテンパンよ。何のために再エネなのか、もう一度よく考え直してみないか。思考を奪われて、いいようにコントロールされている社会の有様が見えるではないか。

長崎のハウステンボスの風車のように、電気仕掛けで風車は回っている。そのことすら、私たちには分からなくされているのだから。由良町の風力発電を撤去してくれ。風車病でたくさんの被害者が亡くなっている。被害を訴えない被害者は、理由があるから何も言えないのだ。被害者を弾圧することは止めてくれ。