言葉遊び、理想と現実と

「研究が進められている」とするこんな記事を見るたびに、地球温暖化ビジネスの偽善が垣間見える。あたかも実用レベルになるかのように言うけれど、再エネビジネスではどれもこれも眉唾物ばかりよ。すべては税金浪費のたまものか。水素は現在、天然ガスCH₄から作っているんでしょ。それも99%以上よ。水を分解しても水素は得られるけれど、そんなことしたら採算が合わない。

この現実は分かっているのに、どうしても理想を現実のものにすり替えてしまう言葉のトリックがある。疑似科学、エセ科学、とまでは言いにくいが、ウソであることに変わりはない。何が欺瞞なのか、化学屋には分かっているだろうが。以前、このページで福島沖での風力実験の大失敗の記事を記載した。反省の言葉はどこにもないことに不思議な感じがしないか。

稼働率は10%とか、ヘンなデータが載っていた。大変な税金を投入しているのに、関連した取材記事が出ることはない。闇のカネの分配、だけの話か。それにしてもガス屋さんが、CO₂排出をゼロ0にすると言うんだから、大した大風呂敷よな。だからこの記事はおかしいのだ。言葉遊びになっている。これが革新的なイノベーションなのかと笑えるではないか。

実は私も技術開発部というところにいた。開発と現実の乖離についても分かっているつもりだ。研究開発は必要な仕事だと思っている。しかしそれが現実に社会の役に立つかどうかは、また別の話だ。それを混同して、話の中身をあやふやにして、ひたすら税金を投入するやり方には「ヘン」としか言いようはない。エコ利権よな。