企業倫理はないのか。

40年前、私が学生だった頃、技術者倫理という言葉をよく聞かされた。土木科だったからね。とくに地域社会に直接的に影響が出る仕事だから、道徳心を持ちなさい、ということだったと記憶している。上流にダムを造ると、下流には、海にまでもたくさんの影響が出る、という話よ。井戸水が塩辛くなった、なんて話はざらにあって、田んぼがダメになった、海岸がやせ細ってしまった、とか、被害は多様を極める。

自然エネルギーの代表のダムでさえこうなのだ。当時の新聞には、「リンリ、リンリ」と鈴が鳴る、と国会の政治家たちの倫理の崩壊が笑い話として揶揄されていた。政治家の節操のなさは今に始まったことじゃない。今も昔も、何だこりゃ、の世界よ。政治の貧困だけの現象じゃない。我々市民の反映だ。さて、今日の産経の太鼓叩きの広告よ。産経は再エネと原発の提灯記事ばかりを書いている。

CO₂フリー、ですか。地球にやさしいんですか。歯の浮くようなキャッチフレーズが踊っている。地球温暖化の原因だというのだ。どれもこれもお決まりの定型文になっている。あの戦争の時のプロパガンダと全く同じだ。それに気が付いている人もいるだろう。詐欺ビジネスなんだよ。カネのためには、地域の人々を扇動して風車を建てまくる。太陽パネルを敷き詰める。議員さんたちは大声で再エネの時代だと吠えている。

高額の議員報酬なんて、本当に無駄だと思わないか。議員も報酬も、いらんやろと思うのだ。と言っても行政マンだけでは腐ってしまうからね。いや、とうにあかんようになっている。新聞もテレビも、日本では信用が絶大だ。私も信用して利用したいと思っている。この産経記事、関電広告、原資は再エネ賦課金かい。もともと税金やないか。私たちはお金を支払って、その上で被害を受けて騙されている。

この一面広告に、いったいどれだけの費用が費やされたのか。私たちをコントロールするために、巧妙な心の鷲掴みが行われていることに気が付いてほしいのだ。風力発電の低周波で耳鳴りがして辛んどいのだ。海外では各地で抗議運動が起こっている。日本だけ、風力被害に対する抗議運動はない。被害を隠蔽するエセ運動だけは活発に行われている。この広告の、なにが欺瞞なのか見つめてほしいのだ。