風力裁判、続報

8/6日、前回7/22日に続いて、和歌山地方裁判所で取り調べ審理が行われた。私が裁判官の前に一人座り、検事、国選弁護人、からそれぞれ質問が約一時間続いた。これまでの取り調べの繰り返しだから、様々な経緯が脳裏をかすめた。h24年に、岐阜県で、風力発電に反対する人たちの名簿を警察が作成して、風力業者に配布していた。

ジャーナリストたちは、これは反則やで、と非難した。ところがそのジャーナリストは我が家に来て言うには、「警察に被害届を出せ」というのだ。文書にして残しておけば、被害を訴えた証拠になるという。私は三度ほど御坊警察署に被害の相談に行った。畑地区の谷口さんも、知人を介して、二度、三度と御坊警察に助けを求めていた。

今回、私が5回ほど御坊警察で取り調べを受けた時、警察は、「由良さん、被害を言うのはあなただけでしょ」とケロッとした顔で言うではないか。当然、私は谷口さんたちも被害の相談に来たはずだ、と反論した。しかしこの反論は調書にはない。谷口さんが風力被害を訴えることで、周囲の人からいじめを受けていたことが事件の原因だ、と私は主張した。

事件といっても汚いスラップ訴訟で、よくもこんな話で起訴に持ち込んで、被害者を弾圧するな、と私は思っている。ジャーナリストの言う様に、警察に被害届を出すことがよかったのか? 藪蛇ではなかったか? その時すでに谷口さんは被害の相談に行っていたというから、私のほうとしても、行かざるを得ないやろうな、と今も考えている。

被害届は文書としては警察に提出していない。検事の質問は続く。「由良さんのホームページには、他にも間違った記述があるんじゃないですか」冗談じゃない。私のホームページを「嘘の作り話だ」と非難する人は多い。その人たちは全員、風力発電の低周波被害を否定している。あるいは誰かに指示されて、私にその言葉をわざわざ伝えに来たものよ。

神にも誓って言うが、 私のホームページに書いたことはすべて事実です。何のためにここまで延々とホームページを続けてきたと考えるか。それは真実を伝えるため、風力被害と、それを否定する悪党たちとの戦い、海外を見ればすでに正解はある、それに日本では、風力発電の低周波被害を正確に伝えるページがない。低周波被害者の会、くらいのものか。

とまれ、こんなくだらないスラップ訴訟に、大の大人が延々と同じ話を繰り返す。よっぽどの暇か? そう言った弁護士がいた。たぶん関係者は皆さん分かってやっている。先日、村木厚子(厚生省)の特捜部の逮捕、拘留のドキュメントをやっていた。半年間以上に及ぶ狭い独房での拘留、無罪獲得まで454日の過酷な日々、メディアも悪かった。

担当検事は証拠改ざんの罪で逮捕され起訴された。この事件もずさんで途中からみんなに分かっていたらしい。家族が村木厚子さんを支えたという。羨ましい。私は、といえば、誰も応援してくれる人などいない。谷口さんはとうに亡くなっていない。もとはといえば、あんたが原因なのにね。谷口さんサイドの人たちも、私には近づかない。

最後の時まで、私に何度も電話してきたくせに、えらい置き土産やないか。冤罪とか、誤認とか、そういった優しい言葉ではなく、初めから弾圧が目的だ。よくも暴力を振るわれなくてよかったよ、と思っている。次回の公判は、9/14日で結審する。検察、司法の有り様がまた問われるだろう。風力発電に反対すると、こんな目に合うんだ、という恥さらしよ。