知っていたけど、面白い本でした。

私は海外事業部の人が嫌いでした。とくに外国かぶれ、というんではないけれど、なんか日本社会をバカにしているな、と感じていたものです。和歌山の由良町周辺では、アメリカなどへの移民が盛んで、各在所には2、3軒は必ずそういった人がいたものです。そんな人の親が言うには、「あの子は帰ってきても英語は話さないし、アメリカの自慢もしない。賢い子や」と誉めていたものです。

由良守應もヨーロッパやアメリカに行っていたけれど、自慢話らしいエピソードは聞いていない。失敗談はよく聞いた。さて外国人の日本人観よ。アメリカ人もいればヨーロッパ人、アフリカ人、東南アジア人、いろんな人が我家に来てくれた。この本をサラッと読んでみて、そうやな、と面白かった。外人さん同士で、それぞれの悪口を言うのには、笑っていたらいいけれど、それが日本人に向けられたら、多少は気にするわな。

大体は学生さんで、若い人ばかりだったけれど、中には年取った国際人もいて、やはり年齢とともに人間に深みができるんや、と気づいたものよ。最近は、たくさんの外人さんが日本に来ているので、それほど珍しくもないし、驚くこともないように見える半面、やはり日本人は(ズルイな、アホやな)と思うのだ。風力発電なんか必要だと思いますか?本当に風車が発電していて、その電気が利用されていると思いますか?風力発電の低周波被害は、問題ないと思いますか?

すべてが闇で、秘密なんですよ。たぶん再エネ賦課金の莫大な金が、風力を支えている。何のためでしょう?風力発電はヨーロッパの技術です。運用方法も、真似しているだけです。社会、産業、地理、地形、何もかも違うのに、無理に押し付けています。御用学者や、環境運動家が言うように、「ドイツでは上手くいっている」「ドイツに習え」なんて話をドイツ人が聞いたら笑うでしょう。ウソつくなって。なんでそんなにアホなんやって。

私が外人さんと話すとき、その問題の本質は何か、と考えながら聞いたり話したりしています。アメリカ人とミカン採りしながら、「アメリカでもミカン採りするのか?」と聞くと、『いいえ、アメリカではメキシカンが蜜柑を採っている。アメリカ人はこんなことしない』とさ。トランプ大統領の移民政策が分かるではないか。再エネ政策でも、各地で厳しく揉めている。日本も同じことか。トランプは、言われているほど悪くはない。むしろ正しい発言が耳に付く。

「風力発電はガンになる」と。これは本当のことなのだ。だからアメリカの現状を見てそう発言したと感じている。私のようなものがアメリカにいたとして、この発言を聞いて、「あっ、この人は分かってくれている」と神にも感謝する気持ちになるだろう。こんな本質的な話をするのが外人さんとの会話なんだと思っている。それにしても私の英会話は上達しない。英語のミュージック、ビートルズやアバを聞いていて、「由良さんって、英語が分からないんじゃないですか」と何度笑われたことか。少しだけね。