大木金太郎を覚えているか。

私が子供の頃、50年ほど前、プロレスと相撲、野球は人気番組だった。大木金太郎。「頭突き」が得意技で、由良小学校では、しょっちゅうマネして、お互いの可愛い頭をぶつけあっていた。ジャイアント馬場、アントニオ猪木、デストロイヤー、外人レスラーも華やかだった。額から血を流して格闘していた。

年間に300試合をこなした、というんだからすごいものよ。試合前の夕方には、彼らはキャッチボールをして楽しんでいたという。こんなド田舎の御坊市立体育館にもプロレスが来てくれて、親父と見に行ったものよ。みんなまだ貧しかったから、いつもはテレビでしか見ることのない舞台に感激していた。

今、どうも韓国人との間がおかしくなっている。わが家では以前、ニンニクなどを大量に鶴橋に送っていたので、今もたまにその辺でキムチなどの買い物をしている。この50年ほどの間には、少しは変わっているんだろうなと思う。国が違うんだから多少の価値観の違うことはあるだろう。しかし大木金太郎は小柄で、一生懸命だったではないか。

ブルースリーの映画と同じで、誰も彼を悪く言う人はいないだろう。ごく一部の人が、それぞれに敵意を煽って、悪口を言い合う。そのカラクリを知ったら、誰かが操っているんだろう、と感じている。不正がひどすぎるという事案も、なんでや、という現実を見れば、専門的な理由があるだろう。それでもかつては、国籍を超えて、私たちは彼らの活躍をたたえていたのだ。

楽しかったではないか。もうそろそろ韓国とも仲良く、とまで行かなくとも、普通に話せるように、取引できるようにしようじゃないか。中東みたいにされたら、日本もボロボロやで。べつに韓流映画なんか見なくていいから、普通にやろうやないか。やらなくてはならないところに来ていると思うのだ。