歴史教科書が熱いらしい。

私は旧家のボンなので、わりと歴史に詳しいだろうと思っています。と言っても落ち武者で、都落ち組なので、なんか遠くから見ているだけ、という情けない風景です。さて新聞広告を一面使ったカネのかかるアピールが目につきます。私には直接の利害が感じられないので、どうでもいいやん、と思ってしまいます。

歴史とは、たくさんの出来事の中から、虹色に輝く出来事を感じ取るものだと思っています。ですから慰安婦とか、ジェノサイド、などといった裏面はあまり見たくはない。坂本龍馬だって、新選組の近藤勇や、吉田松陰といった、幕末の英雄の一人でしょ。みんなそれぞれに出たいやろう。生徒に教える教師の方も大変よ。

佐藤一斎、なんて名前は学校では聞いたこともなかったな。古墳の、祀られている、葬られている、こんな言葉は宮内庁に任せておけばよい。「朕は、」と最近は聞かないもんな。ただ、外国との関係があるので、独立国としての矜持は必要だろうと考えている。あの戦争のこと、戦後のこと、日本と云う国の成り立ちは、理解しておく必要がある。

でないと外人さんと話がしにくいで。バカにされたら腹が立つでしょ。少なくとも何で原爆が二回も落とされたのかぐらいは、教えてもらいたいものよ。それから水俣病などの公害の歴史やね。どれもこれも大企業による惨禍で、国が、環境省が、被害を否定してきた。たくさんの被害者が死んでいったのに何もしなかった。

これも学校では教えられることがなかった。今は、風力発電は自然エネルギーで、脱石油、地球温暖化防止の切り札、なんてアホなイデオロギーを吹き込んでいるんだろうか。「天皇陛下バンザイ」と同じことを繰り返しているようだ。そういえばこの新聞、産経やからね。みなさん選民思想に踊らされて戦争美化にならないように注意しましょう。

敵はアメリカやヨーロッパなど、思いもよらないところで手ぐすね引いているで。