御坊市付近の風力発電に反対しましょう⑤

先日、美浜町の人と煙樹が浜の沖にできる洋上風力発電について話をしました。彼は風力発電に関心があるらしく御坊市役所まで行って風力計画書などを見てきたことを話してくれました。

「ワシ以外には誰も来ていなかった」

「ワシが読んでも細かいことは何も分からなかった」

と言いながら、あの面積に150本もの風車を建てるとなると、かなり密集して、キチキチに詰め込むことになるな、と感想を話しました。親が漁師だったらしく、海には詳しいようでした。

「ワシらはもう年やさか、もうええけど、若い人がどう思うかやな」

以前にも、あちこちで聞かされた同じ言葉を聞くことになりました。たぶん世間話にはなっているんだろう。

「美浜町からは6㎞ほど離れているから音はせんやろうけど、徳本上人さんのいう景色がな、気になるという人もいるやろう」

「初めに反対と言うとかんと、金をもらえんかもしれん」

アホか、と私は思わず言った。

風力発電の低周波音はどこまでも遠くまで届く。どこに被害者がいるか分からない。波長1Hz340m0.5Hzなら680m、減衰することなく伝わってくる。それは卓越した被害成分を持っている。

私が40年ほど前、米軍厚木基地で働いていたころ、飛行場ではもちろんすさまじい騒音だったけれど、被害者というのはいなかったと思う。そりゃ、飛行場の仕事をしているんだから、被害にあったなんて言えるもんじゃない。ジェットエンジンを吹かすたびに窓枠がビーンッと振動して、棚がガタガタと鳴っていた。

それよりも、飛行場から数キロメートル離れた住宅地に被害者がいた。騒音だけではなく、低周波被害だった。鼻血が出る。気分が悪くなる。そんな低周波音被害独特の症状を新聞やニュースで知った。

私は飛行場内に1年ほどいたが、どうもなかった。

なんせ大韓航空機撃墜事件の時だった。ソ連と戦争になるのかと思ったほど、社会は緊張していた。騒音公害、低周波被害の声はかき消されていた。

昼も夜もタッチアンドゴーでうるさかったことを覚えている。空母カールビンソンが入港していて横須賀の方も大変だっただろう。

余ったジェット燃料は硫黄島で爆破処分したとも聞いていた。それほど国を挙げて「さぁ、やるど」という瞬間に米軍厚木基地に居合わせました。

さて、美浜町の人たちに低周波の音を聞かせてやればよい、と何度も言われた。そしたらどんな音か、辛抱できるのか、分かるだろうというのだ。

やはり低周波被害の仕組みや物理現象のことは何も分かっていない。たぶん物理学を説明しても理解するだけの能力はない。由良町で散々、見せつけられたアホさが目の前にある。

私のことも、由良の百姓め、と思っている。

アセスメント、環境影響事前評価は嘘ばっかりなんやで、という話から、低周波のことを話し始めた。

今、風が吹いている。こずえが揺れている。あれも低周波や。

煙樹が浜の波があるやろ。あの音も低周波や。

低周波やけど被害はないし、何も悪いことはない。当たり前のことやけど、自然にある低周波は、それ自体が自然環境や。

じゃ、何が低周波被害かと言うと、風力発電の場合、羽が回転して空気が圧縮されたり開放されたりする。大きな羽が振動している。

その空気振動が30db40dbと言って、対数表示なんやが、1000倍、10.000倍のエネルギー変化となって耳の中にある器官を傷つけて、ダメージを与えて、耳鳴りや頭痛の被害になるわけや。

笛やバイオリンにビブラートという音の震えがあるやろ。あれや。

いくつもの音色があるのは、倍音と言って周波数によって音圧が違っていて、その独特の響き方によって名器、ストラディバリウスとかいう名演奏があるわけよ。祭囃子の笛の音も同じやろ。

「それを録音して聞かせてやったらええやないか」

違う。だから音楽や波の音は録音できるけれど、波長1Hzの空気振動を、どうやって録音するんよ。大体、人の耳には聞こえんや。

海の波でもそうやけど、実際、海でないと波の実験はできない。実験室では海の波も渦も再現はできない。それと同じよ。風車の下へ行って、体感する以外に、風力発電の音を聞くことはできない。空気振動、気圧変動なのだ。

それでも被害にあう人と、何も感じない人がいる。ちょっとだけ視察したり、見学したりするだけでは分からない。何週間、何か月、何年も被害地域に住んでみると、低周波被害にあう人は、よく分かる。

性格が変わっていく人もいるから、いろんな症状がある。大体もう、どんな症状があって、何%の人が被害にあうかは分かっている。分かっていてやっているんだから罪は重い。私は殺人事件だと思っている。

そして被害に苦しみながら狂い死んだ人たちのことを話しました。

「アカに言うたろか。共産党や」

アカンて、共産党は公約で再エネを50%に大幅に増やすと言っている。御坊市の共産党も再エネをやると言うてるやないか。

「由良さんは右か左か」

共産党ではありえない。右でもない。正直ものよ。

風力発電は1本でも建てさせてはならない。広川町の1本だけ建っている風車でもすごい被害が出ている。汐見先生が調査して報告書にしている。

「美浜町役場に話の分かる人がいる。それに持って行って話をしてくるわ」

アカンて、国を挙げて風力発電を推進して建設を進めているのに、役人が風力反対に協力するわけないやろ。

風力発電に反対するような人はいないのだ。由良町の惨状を見るまでもない。全国で風力発電に反対しているのは私一人なのだ。被害者でさえ「私たちは風力発電には反対ではありません」と繰り返して言っている。そして風力被害者たちは、全員が私に憎しみをもって拒絶している。私にはその理由が分からない。汐見先生も被害者たちからボロクソに言われてきた。

不思議なことに、被害者たちは、自分たちの住む隣の人が被害に苦しんで死んでも平気なのだ。

2/7日に録音をアップしている証言でも、実名を挙げて、あの人も、この人も、被害を訴えながら亡くなりました、と淡々と話している。周囲の被害者たちも、その事態に何ら異議も抗議もない。

何かがマヒしているのだ。生贄のヒツジにされている。

低周波被害と弾圧により、人としての尊厳を奪われてしまっているのだ。

自尊心は奪われたものなのか、自ら失くしてしまったものなのか、当人には既に分からない。心の有り様までなくしてしまっていた。

役場や業者は、被害者が目の前で死んでいることを知っている。人を殺しているという自覚、ハードルはない。議員たちは手を叩いて被害者の死を笑ったのだ。

人間の存在価値を破壊して喜んでいる。もう人ではない。これが目的だったのか。何が彼らを正当化して勢い付かせているのか。そして私を弾圧するのか。

「被害がなかったらええんやろ?」

いや、海岸部はなくとも、少し離れたところで被害にあうかもしれない。低周波被害は、風車が実際にできてみないと分からない。反射、共振、加算、低周波の流れ、低周波の溜り、いろんな現象が被害を及ぼしている。

「できるだけ金もらうようにするわ」

私は畑地区などの人がどれだけ貰ったのか知らない。谷口さんの話では、3万円の協力金をもらうとか、拒否するとかの話だったと思う。もらった人は、もっとたくさんもらっているだろうけれど。

御坊市の本屋さんに行って、私の書いた『風力発電の被害』を置かせてもらえないかと頼んでみた。パシフィコのパンフレットを見せて150本の風車が立つかもしれないからと言ったのだが、あっさりと断られた。

やはり風力発電の低周波被害を受けて反対運動しているのは私一人なのだ。

みなさん、エライことが起こっています。

令に和せ。おそれかしこめ。亡国の始まりか。

少しはネジを巻き直そうではないか。

社会を取り戻そうではないか。力を貸してほしい。

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