倒壊した日の岬の風力発電

日の岬の灯台の横に建設された風力発電2000kwが倒壊したらしいので見に行きました。ここは太平洋と瀬戸内海の境界で、灯台の灯りが毎夜、ランドマークになっていました。我が家からは10km余り離れています。環境運動家たちは観光資源になる、とか、野鳥の遊び場になる、漁礁と同じだ、自然エネルギーの時代だ、などと絶賛して賛美していました。

何人かのジャーナリストたちは、「なにこれ?」と意味不明の風車を不思議がっていました。役場で聞いても、「分かりません。聞いていません」という返事をもらっていました。日の岬パークは、子供時代からの桜の名所で、春先には多くの人が花見に訪れる観光名所になっていました。

ところが隣でバサッ、バサッ、と大きな風切り音があって、せっかくの花見が、なんだか落ち着かない雰囲気になっていました。同じ時期に、隣町の広川町山本地区に1500kwが建設されて、バーベキューやトイレ施設を整備しています。日の岬の風車と同じで、高価な擬木のガードレールが延々と設置されています。

プレートのついた植木がたくさんあって、公園整備、つまり同じ補助金で、風力発電が建設されたことが分かります。風力推進のデモンストレーションです。感覚的に危険なことが分かるので誰も近寄りません。広川町の風車下のキャンプ施設は放置されて廃墟になっています。管理事務所がありますが、なんせすごい低周波変動、空気の挙動があるでしょう。

由良風力では40db(1万倍のエネルギー)の変化が観測されています。ご苦労なことです。周辺の低周波被害は深刻です。誰も抗議できないようになっています。私が思うに、なんでこんなバカなことまでして、風力発電を建設しなければならないのか、ということでした。

社会のためになりましたか? 役に立たない、危険なものだということが、これでもかと分からせてくれたではないですか。そして役場の対応、議員たちのあくどさが露わになって、「知らん!」「関係ない!」では、地域社会が持たないことも分かったではないですか。